2014年2月21日(金)、朝から晴れて天気が良かったので、前から行きたいと思っていた 、一関市花泉町「花と泉の公園・ベゴニア館」に行ってきました。
ベゴニア館は2月末まで規模を縮小して無料開放中で、午前10時から午後4時まで。水曜休館。
温室の中に様々なベゴニアの鉢植えが展示されていましたが、その中にレックスベゴニア ’ベニトチバ(紅栃葉)’がありました。
レックス・ベゴニア シュウカイドウ科 ベゴニア(シュウカイドウ)属 Begonia Rex Cultorum Hybrids
一般にレックス・ベゴニアという場合は、野生のベゴニア・レックス種を基本に交雑が繰り返されて育成された園芸品種群を総称している。原種と区別するために、レックス・クルトルムB.×rex-cultorumと表記し、Rex begoniaの英名がある。観葉ベゴニアの代表的な品種群で観賞価値の高いものが多い。現在の園芸品種は、育成過程で形質の異なる多くの野生種が関係しているので、葉の大小、形、斑模様、光沢、基部の渦巻き、茎の形態などがいろいろに組み合わさって変化に富んでいる。
ベゴニア・レックスはインドのアッサム地方原産の野生種で、耐寒性が強く、5℃以上で越冬する。葉は大きく長さ20~30cmで、金属光沢のある銀白色の輪状模様が特徴である。根茎は多汁質で太く、横に這ってよく分枝する。オオバベゴニアの和名があり、英名は、King begonia と呼ばれる。本種が基となって現在のようなレックス・ベゴニアの多くの園芸品種が育成された。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」より]
レックス・ベゴニア・「ベニトチバ(紅栃葉)」 シュウカイドウ(ベゴニア)科 ベゴニア(シュウカイドウ)属 Begonia Rex-hybrida'Benitochiba'
レックス・ベゴニア根茎性ベゴニアであるレックス(B.rex Putzeys)に、種々のベゴニアを交配し、さらに交配を重ねてできた一群のベゴニアを、園芸的には根茎性ベゴニアとは別に分けて「レックス・ベゴニア(rex-cultorum)」と呼んでいる。
レックス・ベゴニアの誕生:そもそも、インド・アッサム地方原産のレックスがヨーロッパにもたらされたのは、まさに偶然で、1856年にイギリスのシモン氏がアッサムから輸入したランの葉鞘の間に挟まっていたのを、ベルギーの園芸家ジーン・リンデン氏が発見したのが始まりといわれている。リンデン氏はその頃ヨーロッパに新たに導入された葉の美しいクサンティーナー(B.xanthina)や、ハタコア(B.hatacoa)(当時の種名はルブロ・ベニア)を交配して、葉の美しい新種を作り出していたので、このレックスをシモン氏から買い求め、増殖して売り出し、1857年から58年にかけてこの苗を買った各地の育種家が、一斉にこれを元にした交配に着手し、多くの交配種が生み出された。なお、種名のレックスという名称は、「王者の」とか「華麗な」の意で、レックスを初めて眼にしたプッツェイ氏が、これはまさに「王者のベゴニアだ」といったことに由来するといわれている。この交配によって作出された園芸品種を原種のレックスと区別するため、園芸品種はレックス・カルトラム(rex-cultorum Balley)と表記することが提案された。レックス・ベゴニアは世界中で広く栽培されており、その品種数は日本ベゴニア協会編纂の「ベゴニア・テェックリスト(2001年版)」によると、2,224種、その内、わが国に導入されているもの315種、わが国で作出されたもの198種に達している。
レックス・ベゴニア「ベニトチバ(紅栃葉)」B.'Benitochiba'は、1970年代、御園 勇氏により、おびただしい数の交配種が作出されたが、モミジ葉のレックスベゴニアB.Fillgree'「フィリグリー」にヤシ(椰子)葉の木立ベゴニアの原種B.luxurians「ルクスリアンス」を交配することによって作出したもので、現在も広く栽培されている中で、レックス・ベゴニアとしてはおそらく世界で最初の掌状複葉(椰子葉)で、同氏の傑作中の傑作として、多くの人に育成されている。 半木性。Filigree×luxuriansの交配。1981年御園 勇氏の発表。葉の色・形:全面赤紫色を帯びた銀白色で、葉脈部分は茶褐色。多光量で紅桃色に変化。葉は中形。花は紅色。 [誠文堂新光社発行「ベゴニア百科」(日本ベゴニア協会・編)より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=41529676&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのレックスベゴニア ベニトチバ(紅栃葉)2012年11月27日(火)]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/abe9b47c3629f95adc73071fe7ba6bb3 [peaの植物図鑑:一関市花泉町「ベゴニア館」のレックスベゴニア「ベニトチバ(紅栃葉)2006年1月30日]
http://www.begonia-net.com/db/rex/benitochiba001.html [レックスベゴニア・ベニトチバ(紅栃葉)]
http://ameblo.jp/komamok/entry-11365203128.html [ベニトチバの花:petit lardin d'ombre]