一関市山目のシュウメイギク(秋明菊) 2009年8月25日(火)
2009年8月25日(火)、一関市山目の旧県立磐井病院の近くにある民家の庭で、シュウメイギク(秋明菊)が花を咲かせていました。
キンポウゲ科 イチリンソウ(アネモネ)属 Anemone
北半球の温帯から亜寒帯にかけて約120種が分布し、日本にはニリンソウA.flaccidaやイチリンソウA.nikoensis、シュウメイギクなど12種が自生している。根茎または塊茎をもつ多年草。
シュウメイギク(秋明菊) / キブネギク(貴船菊) Anemone hupehenss
var.japonicaは、ヒマラヤ地方、マレー半島、中国、台湾、日本に自生する耐寒性多年草で、庭などによく植えられている。日本(本州、四国、九州)に野生状態で生育しているものは、古くに中国から渡来したものと考えられている。和名は、キク(菊)の花によく似ていることによるが、京都市北部の貴船山に古くから野生種が多く栽培も盛んだったことからキブネギク(貴船菊)の名もある。アネモネなどと同じ仲間。
草丈50~150㎝ほどで、地下茎をもつ。株全体に白い伏毛があり、根もとの葉は長い柄のある3出複葉で、小葉は3中裂する。茎につく葉は3裂し、ほとんど柄がなく、互生する。
8~10月、茎頂から数本の花柄を長く伸ばし、直径5~7㎝の花を1個ずつつける。野生種は紅紫色で八重咲きの平らな花をつけるが、現在出回っているのは交配されたもので、多くの品種があり、花色は紅紫、ピンク、白など。この花弁のように見えるのは萼片で、20~30個ある。
今日では多くの園芸品種があり、紅色の八重咲き種のほかに、セプテンバー・スプリットcv.September Spritなど白色の一重咲きがある。一重咲きの花びらは萼片が変化したもの、八重咲きのものは、さらに萼片と雄しべが変化したものである。また、大輪や小輪、高性や矮性(チャボシュウメイギク)などバラエティーに富んでいる。鉢植え、庭植え、切り花、茶花として利用される。
[栽培]容易で、繁殖は株分けによる。鉢植えは日なたに置き、夏は風通しのよい半日蔭に移す。乾燥させないようにたっぷり水やりする。