peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

シュウメイギク(秋明菊)

2009年08月31日 | インポート

 一関市山目のシュウメイギク(秋明菊)   2009年8月25日(火)

P1070303

P1610911

P1070324

2009年8月25日(火)、一関市山目の旧県立磐井病院の近くにある民家の庭で、シュウメイギク(秋明菊)が花を咲かせていました。

P1070278

P1070280

P1070284

P1070327

P1070328

P1610913

P1070290

P1070296

キンポウゲ科 イチリンソウ(アネモネ)属 Anemone

北半球の温帯から亜寒帯にかけて約120種が分布し、日本にはニリンソウA.flaccidaやイチリンソウA.nikoensis、シュウメイギクなど12種が自生している。根茎または塊茎をもつ多年草。

シュウメイギク(秋明菊) / キブネギク(貴船菊) Anemone hupehenss

var.japonicaは、ヒマラヤ地方、マレー半島、中国、台湾、日本に自生する耐寒性多年草で、庭などによく植えられている。日本(本州、四国、九州)に野生状態で生育しているものは、古くに中国から渡来したものと考えられている。和名は、キク(菊)の花によく似ていることによるが、京都市北部の貴船山に古くから野生種が多く栽培も盛んだったことからキブネギク(貴船菊)の名もある。アネモネなどと同じ仲間。

草丈50~150㎝ほどで、地下茎をもつ。株全体に白い伏毛があり、根もとの葉は長い柄のある3出複葉で、小葉は3中裂する。茎につく葉は3裂し、ほとんど柄がなく、互生する。

8~10月、茎頂から数本の花柄を長く伸ばし、直径5~7㎝の花を1個ずつつける。野生種は紅紫色で八重咲きの平らな花をつけるが、現在出回っているのは交配されたもので、多くの品種があり、花色は紅紫、ピンク、白など。この花弁のように見えるのは萼片で、20~30個ある。

今日では多くの園芸品種があり、紅色の八重咲き種のほかに、セプテンバー・スプリットcv.September Spritなど白色の一重咲きがある。一重咲きの花びらは萼片が変化したもの、八重咲きのものは、さらに萼片と雄しべが変化したものである。また、大輪や小輪、高性や矮性(チャボシュウメイギク)などバラエティーに富んでいる。鉢植え、庭植え、切り花、茶花として利用される。

[栽培]容易で、繁殖は株分けによる。鉢植えは日なたに置き、夏は風通しのよい半日蔭に移す。乾燥させないようにたっぷり水やりする。


トマト(Tomatoes)

2009年08月30日 | 植物図鑑

奥州市水沢区佐倉河字石橋  2009年8月23日(日)

P1600538

P1600541

P1600540

2009年8月23日(日)、奥州市水沢区佐倉河字石橋にある民家の玄関前に植えられたミニトマトが沢山赤い実をつけていました。

P1600530

P1600531

P1600536

P1600542

(訂正)このブログの2つの黄色い花は、トマトと一緒に植えられていたゴーヤ(ニガウリ)の花でした。訂正させていただきます。

                      [山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]

 トマト(Tomatoes) ナス科 トマト属 Lycopersicon esculentum

南米ペルーなどアンデス山脈高地の原産。そのため寒さに弱く、厳しい暑さにも弱い。原産地では多年草となるが、温帯では1年生作物として栽培し、苗は温床で作って、霜の恐れがなくなる頃には第1花房がつくように育った苗を植え付けることが多い。本来は蔓性の植物で、茎はやや曲がりながら伸び、羽状複葉を互生する。草丈は90~180㎝になるので、そのまま這い作りとする場合もあるが、普通は手竹を立て、これに結び付けて作る。葉のつけ根に芽があるが、枝分かれしないように掻き取って育てられる。本来は春に種子を播いて、夏から秋に育てられるが、現在では温室を使って栽培され、1年中出荷されている。

6~9月、茎の中ほどの葉のつけ根に直径2㎝ほどの黄色い小さな花が総状につく。花は放射状に切れ込み、花弁はくるりと反り返る。トマトもナスと同じで、花には雌しべと雄しべがある両性花だから、花が咲けば大抵は実になる。トマトの花も雄しべが集まって、葯が筒状になり、雌しべを包んでいる。そして、葯はナスとは違って内側が裂けて花粉が出るので、ナスのように雌しべが短くても、受粉しないため実を結ばない、ということはない。また、雌しべが長くなるものも、雌しべは花が熟してくるに従って急に伸びるので、葯の間を押し開いて出る時に自家受粉が行われる。花が咲いた後、季節によって違うが、大体50日前後で成熟する。果実は扁球形の液果で、直径5~10㎝になり、赤かピンクまたは黄色に色づく。栽培されているのは果実が大きく、酸味の少ない品種が多いが、直径1~3㎝の小さな果実が多数つくミニトマトと呼ばれる品種も人気がある。漢名:蕃茄。別名:アカナス(赤茄子)。

[栽培]播き時:2月下旬~3月上旬(温床内)、植付期:4月中旬~5月上旬、収穫期:7~10月。連作障害が起こりやすいので、トマトを植えてから3~4年間は、同じ場所でナス科の野菜を育てることを避け、他の科(アブラナ科、キク科など)の野菜を植える。植え付けてから1カ月半から2カ月半で収穫ができる。


ヤナギハナガサ(柳花笠)

2009年08月30日 | 植物図鑑

奥州市水沢区佐倉河北常盤地区  2009年8月23日(日)

P1610062

P1610063

2009年8月23日(日)、奥州市水沢区佐倉河の北常盤地区にある水田の縁に植えられたヤナギハナガサ(柳花笠)が赤紫色の花を咲かせていました。

P1610050

P1610055

P1610054

P1610058_2

 クマツヅラ科 クマツヅラ(バーベナ)属 Verbenaは、中央アメリカの熱帯、亜熱帯を中心に、一部はヨーロッパ、アジアに分布し、250種ほどが知られる一年草または多年草。園芸的に利用されているのは15~16種の多年草である。クマツヅラ V.officinalis、シュッコンバーベナ V.rigida、バーベナ V.×hybrida、バーベナ・テネラ V.teneraなどがある。

ヤナギハナガサ(柳花笠) Verbena bonariensis

南アメリカ原産の多年草。高さは1m前後で、関東~近畿地方に帰化し、庭にも植えられている。

サンジャクバーベナとも呼ばれる。葉は長さ10㎝ほどの広線形で、基部は茎を抱く。7~9月、枝先に紅紫色の小さな花を穂になって咲かせる。花は高杯形で筒部が長く、萼の長さの3倍以上ある。

よく似たアレチハナガサvar.brasiliensisも南アメリカ原産。葉の基部は茎を抱かず、花の筒部は萼の長さのほぼ2倍。またヤナギハナガサに比べて、萼が深く切れ込んでいる。


ガガイモ(羅藦)

2009年08月29日 | 植物図鑑

奥州市水沢区佐倉河   2009年8月23日(日)

P1600808

P1600809

2009年8月23日(日)、奥州市水沢区佐倉河字東沖ノ目にある県営常盤住宅の垣根に絡みついて伸び広がったガガイモ(羅藦)が、花と実をつけていました。

P1600805

P1600812

P1600806

P1600811

P1600816

P1600815

 ガガイモ(羅藦) ガガイモ科 ガガイモ属 Metaplexis japonica

東アジアの温帯、暖帯に広く分布する蔓性の多年草。日当たりのよい草地や河原に生え、ほかの木や草に絡まって長く伸びているのがよく見られる。横に這う地下茎で繁殖し、茎を切ると白い乳液が出る。茎は緑色。葉は対生し、長卵状ハート(心)形で長さ5~10㎝、幅3~6㎝あり、前縁で主脈や側脈が目立つ。裏面は白緑色を帯びる。

7~8月、葉の腋から長い花柄を出し、淡紫色の花を総状花序に多数咲かせる。花冠は直径1㎝ほどで5裂し、裂片の先は反り返る。内側には白い毛が密生している。果実は袋果(たいか)で長さ8~10㎝、幅2㎝ほどあり、表面にはイボがある。熟すと割れて、長い絹のような毛のついた種子が風に乗って飛び散る。分布:北海道、本州、四国、九州、


オクラ

2009年08月29日 | 植物図鑑

奥州市水沢区佐倉河字石橋  2009年8月23日(日)

P1600516

P1600514

2009年8月23日(日)、奥州市水沢区佐倉河字石橋にある民家の庭に植えられたオクラが花を咲かせていました。

P1600518

P1600521

P1600527

 アオイ科 トロロアオイ(アベルモスクス)属 Abelmoschus

 アジア、アフリカの熱帯にトロロアオイA.manihot など15種が自生する低木~多年草。  

 オクラ Abelmoschus esculentus

アフリカ東北部原産の半耐寒性多年草で、日本には明治初期に渡来したとのこと。寒さに弱いので日本では1年生の夏野菜として育てられる。高さは80㎝ほどになる。葉は互生し、掌状に深く切れ込んでいる。

7~9月、葉のつけ根に直径7~8㎝ほどの白~黄色の花を咲かせる。弁基部は紅と紫色。花は1日でしぼむ。まだ緑色で柔らかい未熟な果実を食用にする。粘液があり、細かく刻んでトロロのようにして食べる。果実には5本の稜があり、切口が蓮根に似ているので、陸(おか)蓮根とも呼ばれる。莢(さや)が紅色の品種、赤峰cv.Sekihouがあり、切花用に栽培される。

[栽培]寒さに弱いので春まきの1年草として栽培される。庭植えは日当たりと水はけのよい場所を選び、春から夏に種子を播く。鉢植えも日当たりのよい戸外に置く。

 仲間に赤花ワタと呼ばれるモスカツス・ツベロススやトロロアオイ(別名:オウショッキ=黄蜀葵)がある。