peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ブタナ(豚菜)&キアゲハ(アゲハチョウ科)

2009年06月30日 | Weblog
史跡胆沢城跡のブタナ(豚菜)
&キアゲハ(アゲハチョウ科) 2009年6月27日





胆沢城あやめ祭り実行委員会(主管:財団法人 奥州市文化振興財団)
主催の「胆沢城あやめ祭り」が、史跡胆沢城跡あやめ苑を中心に、6月20日(土)
~7月5日(日)の日程で開催されています。
2009年6月27日(土)、午前10時30分~正午の予定で「胆沢城跡を歩く」という
催事がありましたので、妻と共に参加しました。(定員20名)。

空には「胆沢城あやめ祭り」と書かれたアドバルーンが揚げられていました。





奥州市埋蔵文化財調査センター(水沢区佐倉河字九蔵田96-1)を出で、
南大路跡を歩いて外郭南門跡と進む。県道270号線を横切って政庁前門跡に着く。この広大な政庁跡地区について、学芸員から説明を聞く。

昨年まで案内説明していた伊藤所長は、学芸員に任せきりで少し離れて歩いている。
この政庁跡広場には、ブタナ(豚菜)が沢山生い茂っていました。
キアゲハ(黄揚羽)が吸蜜に訪れていました。










ブタナ(豚菜)キク科 エゾコウゾリナ属
Hypochoeris radicata 帰化植物
ヨーロッパ原産の多年草で、昭和の初期に札幌で気づかれたとの
こと。本種の渡来は飼料の輸入と密接な関係があると考えられて
おり、現在では全国の荒れ地や牧場に広がっている。

葉は全て根生し、長楕円形のものから羽状に浅裂するもの、中~
深裂するものなどいろいろあり、両面とも黄褐色のかたい毛が多い。
6~9月、花茎の枝先に黄色の頭花を1個ずつ付ける。頭花は直径3
~4㎝で舌状花だけでできている。総苞片は全て直立しており、花
冠の先は浅く5つに裂けている。花茎は高さ50㎝以上にもなり、
枝分かれしないか、または1~3本の枝を分ける。

そう果には刺状の突起が沢山あり、冠毛は羽状に分かれる。

ペラルゴニウム/ナツザキテンジクアオイ(夏咲天竺葵)

2009年06月29日 | Weblog
道の駅「厳美渓」のペラルゴニウム
/ナツザキテンジクアオイ(夏咲天竺葵) 2009年6月28日






2009年6月28日(日)、一関市厳美町字沖野々215道の駅厳美渓内
にある一関市博物館主催の「大人の調べ学習ー
気仙沼街道を行く関連講演会「近世の絵図は語る
─近世絵図史料論の課題」
(講師:小野寺 淳=あつし茨城大学教授)
を聞きに妻と2人で行ってきました。
始まるまで45分ほど時間があったので、花の写真を撮って歩きま
した。道の駅「厳美渓」のレストラン入口にペラルゴニウム/夏咲天竺葵
が展示販売されていました。








ペラルゴニウム/ナツザキテンジクアオイ(夏咲天竺葵)
フウロソウ科 ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属
Pelargonium:ペラルゴニウムと総称される属で、南アフリカ原産
の半低木、宿根草、一年草。形態の変化が大きい。約230種ほどが
知られ園芸的に多数の種が栽培されている。
多く栽培されている種はクリスプム P.crispum、グランディフロールム
P.grandiflorum、ホルトルム P.×hortorum、ペルタツム P.peltatum
などがある。

現在栽培されている品種は、これらの交配品種が多く3000品種は
あるとのこと。これらは大きく4グループに分けられているが、
画像のものは、夏咲きペラルゴニウム・リーガル系(グランディフロールム)
…一般にベラルゴニウム
と呼ばれる夏に開花する系統。

主なものにペラルゴニウム・ジャイアント・バタフライ Pelargonium
grandiflorum cv.giant Butterfly、ペラルゴニウム・モーニング
・グローリーcv.Morninng Glory、ペラルゴニウム・ジョイcv.Joy、
ペラルゴニウム・ジョージア・ピーチc.georgia Peach
などがある。
非耐寒性多年草。草丈:20~180㎝。花期:3月中旬~6月。
[栽培]ほとんどの種や品種は夏の高温多湿に弱く、腐りやすい欠点
がある。また、耐寒性がないので寒地では温室内での栽培が必要。

イボタノキ(水蝋の木)

2009年06月28日 | Weblog
奥州市水沢区のイボタノキ(水蝋の木)
 2009年6月27日






2009年6月27日(土)、奥州市水沢区の中心部「太日通り一丁目」の角
(国道4号線沿い「太日通り交差点」)に植えられたイボタノキ(水蝋の木)が、芳香を漂わせながら枝いっぱいに花を咲かせていました。







イボタノキ(水蝋の木)モクセイ科 イボタノキ属
Ligustrum obtusifolium
山野に普通に見られる落葉低木で、高さは2~3mになる。
枝は灰白色。よく枝分かれし、刈り込みに強いので、生垣
に植えられることも多い。
葉は対生し、薄くて光沢がなく、長さ2~7㎝の長楕円形。
縁は全縁で先は丸みがある。

5~6月、本年枝の先に白い小さいな花が総状に多数集ま
って、やや下向きに咲く。花冠は長さ7~10㎜ほどの筒状
漏斗形で先は4裂する。果実は長さ約7㎜の楕円形で黒紫色
に熟す。
イボタノキの仲間の樹皮にはイボタロウ虫が寄生してできた
イボタ蝋が採れる。止血剤などに使われるとのこと。
用途:器具材。
分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国。

仲間には、オオバイボタ(大葉水蝋)Ligustrum ovalifolium、
ミヤマイボタ(深山水蝋)Ligustrum tschonoskii、ネズ
ミモチ(鼠黐)Ligustrum japonicum
などがある。

タチアオイ(立葵)

2009年06月27日 | Weblog
史跡胆沢城跡のタチアオイ(立葵)
 2009年6月27日






2009年6月20日(土)~7月5日(日)の日程で、胆沢城あやめ
祭り実行委員会(主管:財団法人 奥州市文化振興財団)主催の
胆沢城あやめ祭り」が開催されています。
奥州市水沢区佐倉河にある史跡胆沢城跡あやめ苑を主会場に
あやめ苑ライトアップなどが行われているのです。
6月27日(土)、午前10時30分~正午の予定で”胆沢城跡を歩く”と
いう催事があったので妻とともに参加しました。(定員20名)

奥州市埋蔵文化財調査センターを出発して南大路跡を進み、
外郭南門跡~政庁前門跡~政庁地区~東方官衙地区~厨屋跡
赤鳥居~三代清水~追分石~外郭北門跡~鎮守府八幡宮
あやめ苑の順に歩きました。前日に続く真夏を思わせる暑さ
の中、汗びっしょりになってしまいました。
県道270号線沿いにある鎮守府八幡宮の赤鳥居の所で
タチアオイ(立葵)が花を咲かせていました。






タチアオイ(立葵)アオイ科 タチアオイ(アルセア)属
Althoea(Alcea) rosea
中国、トルコあるいは小アジア原産と考えられている多年草
または2年草で、世界的に普及しているとのこと。わが国でも
古くから庭の草花として栽培されてきたという。
春に種子から生えた苗は、丸みのある葉を根生するだけだが、
翌年の初夏になると茎が1~2mほどに伸びる。葉は互生し、
円形で3~5裂する。基部はハート形。

6~8月、茎の上部に直径5~10㎝ほどの花が穂になってつき、
下から上へと咲き進む。本来は一重咲きの5弁花だが、八重咲
きや万重咲き、花弁に細かい切れ込みが入るものなど、いろい
ろな改良品ができている。花の色は、ピンク、赤、紅紫、白、
黒紫、クリーム、黄などがあり、群生すると壮観である。

最近の系統には、春に種子を播いて、その年の夏には開花する
1年草の性質をもつものがあり、この系統が広まりつつある。
また、鉢植えにも向く小形の品種もある。雄しべが完全に弁化
した万重咲きの品種は結実しない。
[栽培]容易だが、夏の高温多湿に弱い欠点がある。繁殖は実生
または株分け。
タチアオイ(アルセア)属 Alceaアジアの南西部から中央
アジアにかけて60種ほど分布する。2年草、低木で短命である。
茎は直立し、花は茎に沿い多数つける。

イングリッシュ・ラベンダー

2009年06月27日 | Weblog
一関市街地のイングリッシュ・ラベンダー
 2009年6月24日




2009年6月24日(水)、一関市中里(石畑)にあるコープコルザ
一関(岩手生協一関店)
の大駐車場に車を置いて
少しの時間辺りを歩いてみました。医院の出入口の所に置かれ
た鉢植えのイングリッシュ・ラベンダーが花を沢山咲かせていました。





イングリッシュ・ラベンダーシソ科 ラバンデュラ属
Lavandula officinalis ラベンダーは英名。
ラバンデュラ(ラワンデュラ)属 Lavandula:地中海地方、アフリカ、インド
などに20種ほどある。
ラベンダー Lavandula angustifolia(officinalis)
イングリッシュ・ラベンダー」と呼ばれるヨーロッパ南部原産の多年草
(常緑小低木)で、乾燥した痩せ地に生える。根元は堅く
木質化する。薬用、香料用にギリシャ・ローマ時代から栽
培されていたようで、日本では北海道の上富良野町などで
香料を採るために栽培されている。近年のハーブ人気で、
一般の家庭でも栽培されるようになり、花穂や葉を乾燥し
て香りを楽しむようになった。

近年はいろいろな系統が導入され、環境に合わせた品種
を選ぶことで、庭植えもしやすくなりました。耐暑性が
あるのはストエカス系、ラバンディン系など。レースラベンダー
とも呼ばれるピンナタは、暑さ寒さに弱い種です。

草丈は30~70㎝ほどだが、150㎝ほどになるものもある。
茎は細くて堅く、密毛が生える。葉は全縁、披針形、長楕
円形などで灰緑色の細い葉を対生する。
5~9月、青紫、桃、白色などの小さな唇形花を穂状に咲
かせる。花穂や茎葉からラベンダー油を採取する。
園芸品種ジーン・デイビス cv.Jean Davisツィッケル
・パープル cv.Twickel Purple
などがある。また、フレンチ
・ラベンダー
と呼ばれるラバンデュラ・ストエカス・ペデュン
クラタ L.stoechas ssp.pedunculata
もあり、
交雑種のセビリアン・ブルー L.cv.sevillian blueがある。
[栽培]耐寒性はあるが、高温多湿地では株が腐りやすい。
[NHK出版「趣味の園芸」2009年7月号”香りの花
イングリッシュラベンダー 広田靚子”より]
この花のロマンチックな香りはとても人気があります。
最近は鉢植えのプレゼントが流行しているとか。ラベン
ダーは乾燥しても芳香が失せないので、ちょっと手を加
えれば、世界に1つしかない香りの小物も簡単につくれま
す。~古代ローマンのころから、ラベンダーを浸して香り
をつけた水で、体や衣服を洗っていたとのこと。英国には
「折り目のついた新聞と、ラベンダーの香りがするシャツ
を夫に渡せるのがよい妻」という言葉も残っています。そ
の裏づけとして、ラベンダーの語源であるラテン語の「ラ
バレ」は「洗う」を意味し、洗たく屋さんを意味する英語
「ランドリー」と同じ語源なのです。