peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ラベンダー

2009年07月14日 | Weblog

一関市山目のラベンダー 2009年7月12日




2009年7月12日(日)、一関市山目の宮前町にある民家の庭に植
えられたラベンダーが大きな株になり、芳香を漂わせながら花を
沢山咲かせていました。このラベンダーは、ラバンディン系
グロッソラベンダーではないかと思います。
交配種のラベンダーで南フランスの香料用品種とのこと。
大株に育ち、3年目で樹高株張りが80㎝程度になる。花穂が長く、
香りが良いのでラベンダースティックやリースに最適とか。高温
多湿に強く丈夫で育てやすい品種とのこと。




ラベンダーシソ科 ラバンデュラ属 Lavandula angustifolia
ラバンデュラ属 Lavandulaは地中海沿岸、北アフリカ、インドなどに
20種ほど分布する。
ラベンダーは、ヨーロッパ南部原産の多年草で、乾燥したやせ地
に生える。根もとはかたく木質化する。ヨーロッパではギリシャ・
ローマ時代から利用されていたようで、日本でも近年のハーブ人気
で、家庭で栽培され、花穂や葉を乾燥して香りを楽しむようになっ
た。
イングリッシュ・ラベンダーと呼ばれる半耐寒性~耐寒性常緑小低木
で薬用、香料用に栽培される。ラベンダーは英名。草丈は40~
100㎝以上になるものもある。茎は細くてかたく軟毛が密生する。
葉は全縁、披針形、長楕円形などで灰緑色の細い葉を対生する。
夏に青紫、桃、白色などの小さな唇弁花を穂状につけ、芳香を
漂わせる。花穂や茎葉からラベンダー油を採取する。
園芸品種
ジーン・ディビス cv.Jean Davis、ツィッケル・パープル
cv.Twickel Purple
などがある。
また、フレンチ・ラベンダーと呼ばれるラバンデュラ・ストエカス
・ペジュンクラタ Lavandula stoechas ssp.pedunculata

レースラベンダーと呼ばれるラベンダー・ピンナタもある。
交雑種のセビリアン・ブルーLavandura cv.Sevillian blueがある。
[栽培]耐寒性はあるが、一般に高温多湿では株が腐りやすいので、
日当たりと風通しのよい涼しい場所がよい。

キキョウ(桔梗)

2009年07月14日 | Weblog
一関市山目にキキョウ(桔梗)
 2009年7月12日




2009年7月12日(日)、一関市山目の寺前地区にある民家の庭で
紫色のキキョウ(桔梗)が花を咲かせていました。


普通の花は5裂しているのに、上の画像のキキョウは4裂。



キキョウ(桔梗)キキョウ科 キキョウ(プラティコドン)属
Platycodon grandiflorus
山地や丘陵の日当たりのよい草原に生える多年草。花を観賞する
ほか、多肉質で太い根は胃腸薬、中耳炎の薬、痰切り剤、毒虫治
療などの薬草として古くから栽培もされて日本人に親しまれてきた。
また家紋や工芸品等の図柄にも多用された。

草丈は40~100㎝になり、6~9月にかけて茎先に青紫色の花を咲か
せる。花は直径4~6㎝、先が5裂した鐘形で、咲き始めは、花粉の
ついた雄しべは中央の花柱にくっついたまま。花柱に花粉をつけ終
わると、雄しべは花柱から離れてしなびる。花柱の花粉が昆虫など
に持ち去られると、花柱の先が5裂して柱頭[花粉を受ける、雌しべ
の一部]が現われる。葉は茎に互生し、縁に鋸歯があり、裏面は白
色を帯びる。草丈を低くしたいときは、春に下葉を1~2枚残して茎
を切るとよい。分布:北海道、本州、四国、九州。

園芸品種五月雨 cv.Samidareやシロフタエギキョウ cv.
Shirofutaegikyou
がある。
花色は紫のほか白やピンクもあり、また二重咲きや八重咲き、高性、
矮性もある。繁殖は株分けか種子による。

平安時代に「キキョウ」の古名と推定される「阿佐加保(あさが
ほ)」や「乎加止止岐(あかととき)」「阿利乃比布岐(ありのひふ
き)」などの名前があった。前2者については異論もあるが、アリノ
ヒフキについては異論がない。この名前は「蟻の火吹き」(花の中心
にある花柱を”火吹竹”に見立て、火吹竹としては小さいから”蟻
の”とついた)。

これら日本古来の和名があるのに、漢名の「桔梗」が急に広がり、
音読みの「きちこう」から「きっきょう」→「キキョウ」に変化し
ていった。
キキョウ(プラティコドン)属 Platycodon:1種のみで日本から中国北部
に分布する。日当たりのよい山野の草原に生える多年草。
[山と渓谷社発行「山渓名前図鑑 野草の名前・夏」(写真・解説:
高橋勝雄)及び「山渓カラー名鑑 園芸植物」より]