peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

花泉町のベゴニア「四季咲きベゴニア/センパフローレンス」

2006年02月28日 | Weblog



一関市花泉町のベゴニア館では、「四季咲きベゴニア/センパフローレンス」と思われるベゴニアが鮮やかな花を咲かせていました。
 ベゴニア類の中で、春と秋の花壇などでお馴染みの「四季咲きベゴニア」は、ブラジル原産のベゴニア・センパフローレンス(Begonia semperflorens)をもとに、いくつかの原種との交雑によってつくられた品種群の総称ということです。

 「センパフローレンス」は「四季咲きの」という意味で、寒さと暑さに弱いが、夏でも涼しい高原や北国では初夏から秋まで咲き続け、冬は室内の窓辺を美しく飾ります。

 高さは20~30cm。葉は肉厚で光沢があり、緑色のものと赤みの強いものがあります。花の色はピンク、紅色、白などがあり、八重咲きもあるそうです。






四季咲きベゴニア/センパフローレンスシュウカイドウ科 シュウカイドウ属
Begonia cucullata var.cucullata
「四季咲きベゴニア/センパフローレンス」は、木立性ベゴニアの「叢生型」に含まれるわけであるが、早期(1821年)に発見されてから交配改良され、たくさんの園芸品種を含むので、日本ベゴニア協会では、別に1つのグループを設けています。
 
 原種との出会いは偶然の産物で、1821年にベルリン植物園でブラジルより持ち帰った他の植物についてきた土から、この植物が育っているのが発見されたのが最初の報告で、この個体は淡いピンクの花を咲かせ、草丈は90cmにも達するものであったという。今日、センパフローレンス系の生い立ちや分類の定説も大きく変化し、ククラータz(B.cucullata Willdenow var.cucullata)とされたが、ククラータ(cucullata)には微小な違いでいくつかの変種が報告されている。

 原種の分布域はギアナ、コロンビア、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン北東部にまで連なる広大な範囲であるという。(以上、誠文堂新光社・発行、日本ベゴニア協会・編「ベゴニア百科」より転載)

一関市花泉町のベゴニアガーデンのベゴニア

2006年02月26日 | Weblog



ベゴニアは南米アンデスの熱帯高地の原産ですが、交配によって多くの園芸品種が開発されています。小型多花の「エラティオール・ベゴニア」と呼ばれているものが一般的だということですが、大型花の球根ベゴニア、茎が長く直立する木立性ベゴニアや観葉のレックス・ベゴニアなど、一関市花泉町にある「花と泉の公園」ベゴニアガーデン(「れいなdeふろーれす」)の館内では350種のベゴニアが年中見頃に保たれています。

 館内には、3月の「ひなまつり」を前に、上記の画像のような雛檀が飾られていました。




 
ベゴニアシュウカイドウ科 シュウカイドウ属 Begonia
 ベゴニア属には、あまりにもその数が多いので、原種(species)が幾つあるかさえ判然としないそうです。
 2001年に日本ベゴニア協会が発行した「ベゴニア・チェックリスト」によると原種約2,000種、園芸交配種(品種)約15,000種、合わせて17,000種もの種、品種が存在するのだそうです。

日本ベゴニア協会の「ベゴニアの園芸的分類」は、下記のようになっているそうです。(花泉のベゴニア館も同じような分類のようです)

 1.木立性ベゴニア(Erect Stemmed Begonia)
  (1)矢竹型(cane-like)
  (2)叢生型(shrub-kike)
  (3)多肉茎型(thick-stemmed)
  (4)つる性型(trailing-scandent)
  (5)四季咲きベゴニア(semperflorens)
 2.根茎性ベゴニア(Rhizomatous Begonia)
  (1)横走(普通)根茎型(horizontal rhizome)
  (2)斜立(含む直立)根茎型(oblique rhizome)
  (3)半木立型(semi erected)
  (4)地中根茎型(underground shizome)
  (5)レックス・ベゴニア(rex-cv.)
 3.球根性ベゴニア(tuberous begonia)
  (1)原種・単純交配種(species & F1 hybrids)
  (2)球根ベゴニア(tuber-hybrida)
  (3)冬咲きベゴニア(Cheimantha)
  (4)エラチオール・ベゴニア(Hiemaris)

岩手県最南端のまち花泉町のベゴニア

2006年02月25日 | Weblog




 きょう(2/25)は、岩手県最南端のまち・一関市花泉町にある「花と泉の公園」に行って来ました。「花と泉の公園」には、東北初の大型ベゴニア鑑賞温室と国内屈指の品種数を誇る「ぼたん園」があります。

 冬期間でぼたん園には何もありませんでしたが、ベゴニアガーデン「れいなdeふろ~れす」には、350種5,000鉢のベゴニアがあり、約3時間十分楽しめました。

 名札が付いていないものが多くて、何と言うベゴニアなのか良くわからないのが残念ですが、逐次掲載して行くつもりでいます。







ベゴニアシュウカイドウ科 シュウカイドウ属Begonia

水沢・慶徳公園のモンタナマツ

2006年02月25日 | Weblog



2月23日、2/20に奥州市になったばかりの旧・水沢市立図書館の隣りにある「慶徳公園」に行ってみました。「モンタナマツ」という松が果実をつけていました。





モンタナマツマツ科 マツ属 Pinus mugo
「モンタナマツ」には、「立性Pinus mugo var.rostrata」と「這性Pinus mugo var.pumilio」のものがあるようですが、この松は「ロストラータ(またはロストラタ)」と呼ばれているモンタナマツのようです。

 モンタナマツは、「スイスコウザンマツ」とか「スイスミヤママツ」とも呼ばれており、英名はDwarf Mountain Pine,Mountain Pine。

 ヨーロッパ中部からバルカン半島にかけて分布。樹高はふつう1~2mだが、4mぐらいになるものもあるという。樹形は直径1.5~2mの半球形になる。針葉は細長く、暗緑色、2本が1組になってつく。

 枝葉が密生し、刈り込みにも耐え、寒さや潮風にも強い樹種である。北海道では大正時代初期から植えられていて、公園や街路でよく見かけるという。公園樹、街路樹、庭木、海岸林などに、立性種はクリスマスツリーにも利用される。

岩手県立花きセンターの花々 その89:木立性ベゴニア「リスティーダ」

2006年02月24日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「研修温室」の低温棟に植えられているベゴニア。名札には、「木立性ベゴニア・リスティーダ」と書かれていました。