2016年3月29日(火)、遠野市土淵町の常堅寺、『遠野物語』に記されているカッパが棲んでいたという常堅寺
裏小烏瀬川のカッパ淵に向かう。川の傍には安倍屋敷跡と伝えられている場所もあるという。
(上)常堅寺前に立てられている「カッパ淵の道案内」。「入山時間」内だし、カッパ狛犬(こまいぬ)
も見たいので山門に向かって進む。(下)「入山時間」以外のコースになっているお墓沿いの道。
(上)常堅寺の山門。左右に仁王像(遠野市指定文化財)が安置されている。
(上)右側の建物は「公衆トイレ」ではないかと思います。
常堅寺にある「河童狛犬(カッパこまいぬ)」を探していたら、何やらそれらしいものがありました。真ん前
の建物にも何やら展示されています。
(上と下)左右のカッパこま犬の頭の皿(窪み)に賽銭が入れられていました。
(下)句碑「遠野なる河童の皿の氷かな」?と刻されているようです。
(下)庫裏。
(下)本堂。
(上)本堂わきの裏側から「カッパ淵」に向かいます。
河童:小烏瀬川(こがらせがわ)の姥子淵(うばこぶち)の辺に、新屋の家と云う
家あり。ある日淵へ馬を冷しに行き、馬曳の子は外へ遊びに行きし間に、河童出で
て其馬を引込まんとし、却りて馬に引きずられて厩の前に来り、馬槽に覆はれてあり
き。家の者馬槽の伏せてあるを怪しみて少しあけて見れば河童の手出でたり。村中の
者集りて殺さんか宥(ゆる)さんかと評議せしが、結局今後は村中の馬に悪戯をせぬ
と云う堅き約束をさせて之を放したり。其河童今は村を去りて相澤の滝の淵に住めり
と云ふ。[『遠野物語』五十八話。]
[遠野市立博物館発行「平成27年度夏季・遠野市立博物館 特別展」図録より]
(上と下)カッパ淵がある小烏瀬川(こがらせがわ)が見えてきました。
(上と下)この橋は「かっぱぶちばし」。
(上)安倍屋敷跡と伝えられている場所に立つ説明板(建物は揚水ポンプ場)。
(上)カッパ淵から帰るとき、「入門時間」以外の時間に通る道(迂回路・左側の道)を歩きました。