peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

タイリンミミナグサ(大輪耳菜草)

2007年05月31日 | Weblog
一関市街地のタイリンミミナグサ(大輪耳菜草)
 2007年5月23日




2007年5/23(水)、一関市街地にあるアパートの壁際に
「タイリンミミナグサ(大輪耳菜草)」がさいていました。




タイリンミミナグサ(大輪耳菜草)ナデシコ科 セラスチウム(ミミナグサ)属
Cerastium glandiflorum

本種の学名には別に、C.arvense var.latifoliumとする記載
もある。東ヨーロッパ、コーカサス原産。日本には明治中期
に渡来したという。草丈15~20cmの多年草で地這い性があり、
地に接する部分からよく発根する。

和名は古くにつけられたもので、今日では、学名の「セラス
チウム」のほうが、むしろ通りがよい。直径2~3cmの白花を
つけ、鉢栽培、または庭園によく利用される。花期6~8月。

セラスチウム(ミミナグサ)属 Cerastium は、北半球の温帯
を中心に世界全域に約60種、日本にも6種が海岸から高山地帯に
自生する。草姿はハコベに似て畑地や路傍にもよく見られる。

有毛の1年草または多年草で、草丈は低く、多くはマット状や
芝草状を呈する。花色は白。花壇の縁どりやロックガーデン
あるいはグラウンドカバーとして利用できるものもある。

属名はギリシア語Ceras(角)を意味し、果に角のあること
に由来する。和名は「耳菜草」、英名mouse-earchickweed、
中国名の巻耳属は、耳の形状をネズミの耳に見立てたもの。

カロリナソケイ(カロリナ素馨)/カロライナジャスミン

2007年05月30日 | Weblog
一関市街地のカロリナソケイ(カロリナ素馨)
/カロライナジャスミン 2007年5月23日




2007年5/23(水)、国道4号線の磐井川に架かる橋・「一関大橋」
から100mと離れていない所にある民家の垣根に、一般には「カロ
ライナジャスミン」と呼ばれている「カロリナソケイ(カロリナ素
馨)」が、ラッパ形で鮮黄色の花を株いっぱいに沢山咲かせていま
した。

ジャスミンのような甘い香りを夕方に強く漂わせるので、日本で
は一般に、自生地のカロライナ(アメリカ南東部)に産するジャス
ミンという意味の英名で流通している春の代表的な蔓植物だが、
秋から冬の鉢花としても出回るとのこと。

寒さに割合強く、細い蔓が6m以上に伸びるので、関東以西では
庭に植え、パーゴラやフェンスに絡ませることもできるという。






カロリナソケイ(カロリナ素馨)/カロライナジャスミン/ゲルセミウム
マチン科ゲルセミウム属 Gelsemium sempervirens
南北アメリカ、メキシコ、グアテマラ原産の耐寒性常
緑つる性木本(低木)。日本では普及しだした当初は
鉢植えにされたというが、今は一般にフェンスに絡ませ
て垣根にする。家庭にも公園にも用いられる。フェンス
は高いものが向いている。蔓は上方向にはよく伸びるが
横には伸びないので、フェンスに誘引する。上へは細い
蔓で巻きついて登る。

鮮黄色の花から甘い香りがするため「カロライナジャス
ミン」という名がついたが、ジャスミン属ではない。
また、「イエロージャスミン」とか学名のままに「ゲル
セミウム」とも呼ばれる。

枝は長い蔓になって他物に巻きつく。つる長1~3m。
葉は対生し、長さ3~7cmほどの長楕円形。革質で全縁。
無毛、輪生する。寒気に会うと葉を落とすことがある。
蔓には付着根がないので誘引する必要がある。

花は1年枝の葉腋につき、満開時にはほとんど蔓を埋め
尽くすほどになる。濃黄色の花冠の先は5裂する漏斗状で、
直径3~4cmほど。花期は4~5月。多数の花を咲かせるが
果実はできないようである。八重咲きの品種もあるという。

ゲルセミウム属 Gelsemiumの植物は、東南アジア、北ア
メリカ南部、中央アメリカに3種が分布する常緑蔓性植物。
花に香りがある。

タマスダレ(玉簾)

2007年05月28日 | Weblog
一関市街地のタマスダレ(玉簾) 2007年5月23日


2007年5/23(水)、一関市街地の住宅街にある民家の庭先に
地植えの「タマスダレ(玉簾)」が花を咲かせていました。





タマスダレ(玉簾)ヒガンバナ科 ゼフィランサス属
Zephyranthes candida
中央・南アメリカ(ペルーなど)原産の小球根植物。日本へは
明治初期に渡来し、耐寒性が強く丈夫なので庭植えやグランド
カバーによく利用されてきた。雨後に花を咲かせるので「レイン
リリー」とも呼ばれる。また、学名そのままに「ゼフィランサス・
カンディダ」と呼ばれる。

高さは20~30cmほどになり、肉厚の細長い葉を1球から多数出し、
葉株の中から花茎を次々に伸ばして先端に花径4~5cmの白色の
6弁花を咲かせる。 花期は5~9月。

このほか、花がピンクの「サフランモドキ/ゼフィランサス・
グランディフロラ」や秋に黄花を咲かせる「キトリナ」など
10種ほどの同属種が栽培されるが、タマスダレ以外は冬に敷き藁
や、盛土をするなど、簡単な防寒が必要だといわれる。

ゼフィランサス属には、アメリカを中心とする西半球の温暖地方
に71種ほどが分布する。耐寒性種と半耐寒性種とがある。有皮鱗
茎をもつ小球根で、線状または扁平な皮紐状の葉を根生し、春咲き
と夏咲きがある。花色は白、乳白、桃、淡紅、赤黄銅色。

レンゲツツジ(蓮華躑躅)

2007年05月27日 | Weblog
一関市東山町のレンゲツツジ(蓮華躑躅)
 2007年5月22日





2007年5/22(火)、一関市東山町長坂にある「唐梅館総合公園」
に、同町長坂字磐井里の方からマイカーで行ってみました。入口
近くの農家の前に「レンゲツツジ(蓮華躑躅)」が咲いていました。







世界谷地・原生花園のレンゲツツジ(蓮華躑躅)
 2006年6月19日







2006年6/19(月)、宮城県栗駒町にある「世界谷地・原生花園」
に行ってきました。「第1原生花園」と「第2原生花園」があり、
少し離れているのですが、「レンゲツツジ(蓮華躑躅)」が咲い
ていました。花の最盛期だと一面が朱赤色に染まるそうですが、
花の盛りは過ぎていたようです。花の色の赤色が濃いものも見かけ
ました。





レンゲツツジ(蓮華躑躅)ツツジ科 ツツジ属
 Rhododendron japonicum
山地の日当たりの良い所に生える落葉低木で高原や湿地に
群生することが多く、公園や庭園などにも良く植えられてい
る。高さは1~3mになり、よく分枝する。葉は互生し長さ5~
10cm、幅1.5~3cmの倒披針形。縁は全縁で剛毛があり、裏面
はときに白色を帯びる。

4~6月、葉が開くのと同時に枝先に直径5~6cmの花を数個
(2~8個)ずつつける。雄しべ5個、雌しべ1個。花の色は朱
赤色が普通だが、濃淡の変化が多い。花が濃朱紅色のものを
「コウレンゲ(紅蓮華)」、帯紅黄色のものを「カバレンゲ
(華蓮華)」、黄色のものを「キレンゲ(黄蓮華)」という。

和名の「蓮華躑躅」は、花が輪状についているのを蓮華に
なぞらえたものという。なお、花は美しいが、花や葉は有毒
なので注意が必要。
分布:北海道南部、本州、四国、九州

ウツギ(空木)/ウノハナ(卯の花)&八重空木

2007年05月25日 | Weblog
一関市街地のウツギ(空木)/ウノハナ(卯の花)
 2007年5月23日



2007年5/23(水)、一関市街地にある民家の庭で「卯の花」
でおなじみの「空木」が、白い花を枝いっぱいに咲かせてい
ました。





一関市立博物館のウツギ(空木)/ウノハナ(卯の花)
2006年6月17日


2006年6/17(土)、一関市厳美町にある一関市立博物館の庭
に植えられている「ウツギ(空木)/ウノハナ(卯の花)」の
白い花が咲き始めていました。この日は、未だ蕾が沢山ついて
いました。




一関市東山町長坂字里前の八重空木
 6月22日




2006年6/22(木)、一関市東山町長坂字里前の日向(ひなた)
という所で、八重咲きのウツギ(空木)/ウノハナ(卯の花)
をみつけました。
「卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて、忍び音もらす
夏は来ぬ」という唱歌がすぐに浮かんできます。






ウツギ(空木)/ウノハナ(卯の花)ユキノシタ科 ウツギ属
 Deutzia crenata
山野の道ばたや伐採地など、日当たりの良い所に普通に生える
落葉低木。古くから生垣や庭木としてもよく利用されてきた。
昔は農地の境界に植えられることが多かったという。

根元からよく枝分かれして、株立ち状となり高さ1~3mになる。
髄は中空。樹皮は灰褐色で、短冊状にはがれる。葉は短柄があっ
て対生し、長さ4~15cmの卵形または広披針形で、質厚く両面に
細かい星状毛があり触るとざらつく。

5~7月、枝先に花序をつくり、白色の鐘形の5弁花を多数群がっ
てつける。花穂の先が垂れ下がることもある。
花は直径1~1.5cmほどで、雄しべは10個ある。花柄や花弁の外
側、萼などには星状毛が多い。果は直径4~6mmの球形で、熟す
と3~4つに割れる。

材はやや堅く、楊枝や木釘などに利用される。
分布:北海道、本州、四国、九州、中国

和名の「ウツギ(空木)」は、幹(茎)の髄が中空であることに
よるが、「ウノハナ(卯の花)」の名でも広く親しまれている。

花が八重咲きのものもあり、その中で、外側の花弁が淡紅色のも
のを「サラサウツギ」と呼んでいる。葉に淡緑色の斑が入る園芸
品種もある。

同属の類似種に、葉の質がやや薄い「ヒメウツギ(姫空木)」、
葉脈がくっきりした「マルバウツギ(丸葉空木)」などがある。