日々雑記

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自民党候補は「ブラック企業大賞」にノミネート 渡辺美樹氏

2013-07-11 12:50:45 | 日記

このブログ(6月28日)で紹介したブラック企業大賞にノミネートされたワタミフードサービス株式会社の社長、渡辺美樹氏が比例区で自民党から立候補しています。

ご存じない方に一言解説しておきますと、この賞を企画している「ブラック企業大賞実行委員会」は、労働問題に取り組む団体や弁護士、ジャーナリストらが作る団体で、昨2012年から「大賞」を発表し、今年は二回目です。「ブラック企業大賞」では、次のようにブラック企業を定義しています。

ブラック企業とは・・・・①労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業、②パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)、③また環境破壊や事業所の周辺環境や地元地域社会への配慮・貢献、消費者のニーズ・アフターケアに対する考慮が薄い企業なども含まれる場合がある。

こんな人を立候補させる自民党という政党の底が知れるというものでしょう。庶民に増税、大企業に減税の政党ですし、労働法制の規制緩和を唱え、解雇規制の緩和、超過勤務規制の緩和などを織り込んだ法律の制定を狙っている政党ですから、自民党とブラック企業は本質的に同質なのでしょう。

 


「東京スポーツ」に面白い記事が載っていたのでコピーしておきます。

 

「ワタミ」渡辺氏にブラック企業の根絶の美人キラー

2013年07月06日 11時00分
 

吉良氏(左)と渡辺氏

 第23回参議院選挙が4日公示され、各候補が各地で第一声を上げた。このところ「ブラック企業」が代名詞となった「ワタミ」創業者の渡辺美樹氏(53=自民比例)には“美人ワタミキラー”が現れた。

  共産党はブラック企業の根絶を参院選の争点に掲げている。東京選挙区でも吉良よし子氏(30)が“美人ワタミキラー”として批判を繰り広げた。4日、目黒区での演説で吉良氏は「今、働く現場は深刻です。許せないのはブラック企業」とワタミを名指しした。

 「ワタミという会社で働いていた男性の話を聞く機会がありました。彼は休みもなく月250時間の超過密長時間労働、深夜残業をさせられたにもかかわらず、給料はどんどん天引きされて手取り月数万円のこともある。これでは生きていけないと会社を辞めた彼は『僕はあの会社に勤めて夢という言葉が嫌いになった』と話していました」

  夢という言葉は渡辺美樹氏にとってキーワードだ。渡辺氏のブログの名前は「夢に日付を!」。設立した一般財団法人は「みんなの夢をかなえる会」。同法人ホームページには「ステキな夢の実現を通じた素晴らしい社会を創る活動へのみなさんの参加を心よりお待ちしています」とある。元従業員が夢という言葉を嫌いになったとは皮肉だ。

  共産党関係者は「若者にとってワタミ=ブラック企業というのが当たり前の認識になっていると手応えを感じています。『そんなこと言うな』という批判はありません。年配の世代の方々も名前を聞いたことのある企業がそういうことをしていると知ってビックリしています」と話す。

  当の渡辺氏は同日午前、東京・JR蒲田駅前から選挙戦をスタートさせた。「ブラック企業」バッシングでは、自民党内からも公認反対の声が上がっていただけに、街頭演説には反対勢力やアンチ有権者が現れることも懸念されたが、そんな心配も無用なほど聴衆はまばら。渡辺氏は「経営という考えを政治に持ち込みたい。お店はお客様のためだけにある。そうすれば(経営は)うまくいく」と訴えた。

  午後は高齢者の街・巣鴨の商店街を訪れ、介護事業を手がけた業績をPR。ここでも「売り上げを上げる。経費を下げる。利益を出す。税金を払う。それが経営」と哲学を披露してみせた。

  だが「若者から搾取するブラック企業はダメだ。自民党には頑張ってほしい。だけどワタミには出てほしくない」(70代の男性)と厳しい空気が漂った。

  渡辺氏は「投票用紙には『自民党』ではなく『渡辺美樹』と書いて。それが自民に票を入れたことになる。私の名前を書いてもらうと、私が政治の真ん中に進める」と有権者に訴えた。商店街を練り歩くと「あんた、比例から出るのか? そしたら自民党って書くよ」と有権者に声をかけられ、渡辺氏が「自民はダメ。名前にして」とお願いする場面もあった。

  あらかじめ政党が当選順位を決め、有権者は政党名のみ投票できる「拘束名簿式」(衆院選)と違い、参院選は「非拘束名簿式」で実施される。政党名と候補者名のどちらでも投票でき、当選者は各党が獲得した議席数の中で、個人別の得票順に決まる。渡辺氏の個人票が自民比例候補の中で下位になればなるほど、当選の可能性は下がる。

  21日の投開票日まで“ワタミキラー”の舌鋒が鋭くなるのは確実。逆風の中、渡辺氏はどこまで健闘できるか。

 

 

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