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日本の産業では奇妙なことが起こっているように見えます。日本製品のガラパゴス化ともいえる現象です。
進化論を唱えたダーウィンは、ガラパゴス島の動植物を研究して、この島は世界から離れて独自の進化を遂げたために、この島にしかいない生物が多いことを発見しました。
日本の産業にも同じことが起こっているという人がいます。携帯電話、第三のビール、軽自動車―――ビールより安い、普通乗用車より安い製品です。どれも日本で開発されてきましたが、外国では売れないというのです。ビールはドイツの「ビール純粋令」によると麦芽・水・ホップのみを原料とすると決められています。ここでは「第三のビール」は売れないでしょう。もともと日本の酒税法に合わせてビールより酒税が安い酒を作ったのですから、そんな法律がない国では売れるはずがありません。
もともと日本の工業力がないわけではありません。自動車も、電気製品も日本で成功した製品を輸出して売ってきたのです。どこの国でも自国で成功した製品を売っているのです。日本でも成功したiPhoneやiPadにしてもアメリカで成功した製品、技術を売り、世界的に成功してきました。
こんなことが出来なくなったのは何故でしょうか。財界が言うように規制が厳しいからでしょうか。規制緩和をすれば、世界に通用する製品が出来るのでしょうか。日本ではビール、携帯電話、乗用車に対する規制がそんなに厳しいのでしょうか。そうは思えません。
規制のせいでないとすれば何故でしょう。日本では安いものしか売れなくなっているのではないでしょうか。日本中が安売り競争になっている様子を見ると、そう考えてしまいます。
日本では勤労者の賃金が15年間も下がり続け、年収にして平均70万円も減りました。実は非正規労働者が増えたため平均賃金が下がったのです。今年はアベノミクスで景気が良くなったと騒がれていますが、平均賃金はまだ下がっています。
勤労者の収入が減り続けているのでは高いものが売れるわけはありません。安売り競争は続き、産業のガラパゴスは進行するでしょう。日本の技術力を発揮させるためにも、勤労者の収入を増やす、賃金を増やすことが必要でしょう。
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