北米映画興行収入=「Date Night」が初登場首位
映画スタジオの推計に基づく4月9日―11日の北米映画興行収入ランキングは、ロマンチックコメディーの「Date Night(原題)」が、前週1位のアドベンチャー大作「タイタンの戦い」(日本公開は4月23日)を退けて初登場首位となった。
「Date Night」の配給元20世紀フォックスによると、同作品のオープニング週末興行収入は2710万ドル。一方、公開2週目を迎えた「タイタンの戦い」は2690万ドルと、その差はわずか20万ドルだった。
3位の家族向け3Dアニメ「ヒックとドラゴン」(日本公開は8月7日)も2540万ドルと健闘しており、1位から3位までが僅差で争う混戦模様となった。
一方、世界全体の興行収入は「タイタンの戦い」が独走。4月9日―11日は31カ国で5400万ドルを記録し、累積興行収入は1億1920万ドルとなっている。
2. 北米映画興行収入トップ10
映画スタジオの推計に基づきロイターが11日にまとめた4月9─11日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。
順位 興行収入
1 (*) Date Night ................. 2710万ドル
2 (1) Clash of the Titans ........ 2690万ドル
3 (3) How to Train Your Dragon ... 2540万ドル
4 (2) Why Did I Get Married Too? . 1100万ドル
5 (4) The Last Song .............. 1000万ドル
6 (5) Alice in Wonderland ........ 560万ドル
7 (6) Hot Tub Time Machine ....... 540万ドル
8 (7) The Bounty Hunter .......... 430万ドル
9 (8) Diary of a Wimpy Kid ....... 410万ドル
10 (*) Letters to God ............. 130万ドル
[ロサンゼルス 11日 ロイター]
3. エルマガジン、Hanako…関西で地域情報誌の休刊相次ぐ
グルメやショップ情報などを集めた地域情報誌「KANSAI1週間」(講談社)が今年6月に休刊する。昨年から、関西の草分け的存在だった「Lmagazine」(京阪神エルマガジン社)と「Hanako WEST」(マガジンハウス)が相次いで休刊。インターネットの普及で部数と広告収入が激減したのが理由だが、果たして90年代に一世を風靡(ふうび)した情報誌は「絶滅」するのか。(田野陽子)
大阪・梅田の紀伊國屋書店。「関西ウォーカー」(角川マーケティング)を手に、出版社の販売スタッフが法被姿で大きな声で宣伝している。ライバル誌の相次ぐ休刊に、声にも力が入る。
昨年2月号で、「エルマガ」の愛称で親しまれてきた昭和52年創刊の「Lmagazine」、今年2月号で女性向けの月刊生活情報誌「Hanako WEST」も休刊した。そんな沈滞ムードの中で先月、「KANSAI1週間」の休刊が発表された。ピーク時の35万部が最近では約8万部にまで落ち込んでいたという。
ライバルが次々に消えていく中で、生き残りをかける「関西ウォーカー」の編集長、玉置泰紀さんは「いまの状態はライバルに勝ったというのではないので、現場は危機感でいっぱい。急速にネット環境が整い始め、反比例するように部数は減った。花見や花火大会の情報など毎年同じではダメ。いかに切り口を変えるかが大切」と話す。
出版科学研究所(東京都新宿区)によると、雑誌の販売総額は平成9年がピーク。同研究所では「ネットの普及だけでなく、クーポン付フリーペーパーの台頭や、中小書店の転廃業など原因は複合的」と分析する。
そんな中、奮闘しているのが、「関西ウォーカー」と同じ角川マーケティングから出版している18年創刊の新媒体「街角ウォーカー」だ。狭いエリアをピンポイントで紹介し、「守口・門真」「岸和田」「東住吉・平野」「明石・加古川」など計24エリアで33冊を出した
取り上げられる機会の少ないエリアを選んだうえ、地元の書店を中心に営業。取材メンバーにも出身者や居住者が入るようにした。徹底した“虫の目”作戦にこだわった。ラグビーの盛んな「枚方」では、東海大付属仰星高校と常翔啓光学園高校のラグビー部を紹介し、監督や注目選手のインタビューを掲載するなど、これまでにない“味付け”にこだわった。
編集長の石栄雄一郎さんは「地元に住んでいる人のための情報誌。その街の人にも目新しく、新鮮な情報を盛り込み、街に誇りを持ってもらえるようにも工夫している」と説明する。
「枚方」第1弾(6万部)は3週間で完売し、その後、ネットではプレミアムが付いて定価の倍以上の2000円前後で取り引き。昨年5月発売の「京橋」は地元の大手書店の売り上げランキング1位を半年間独占したという。
12年間にわたって「ミーツ・リージョナル」の編集長を務め、現在、編集集団「140B」編集責任者の江弘毅さんの話 「消費の欲望に即座に、直線的に応えるインターネットにはもう勝てない。情報誌の編集自体がこれまで安直だった。例えばたこ焼きならたこの大きさだけで取り上げるなど、本当においしい物、楽しい場所が伝えられてきたのか疑問。今こそ、個性と独創性のある編集、構成が問われている」
映画スタジオの推計に基づく4月9日―11日の北米映画興行収入ランキングは、ロマンチックコメディーの「Date Night(原題)」が、前週1位のアドベンチャー大作「タイタンの戦い」(日本公開は4月23日)を退けて初登場首位となった。
「Date Night」の配給元20世紀フォックスによると、同作品のオープニング週末興行収入は2710万ドル。一方、公開2週目を迎えた「タイタンの戦い」は2690万ドルと、その差はわずか20万ドルだった。
3位の家族向け3Dアニメ「ヒックとドラゴン」(日本公開は8月7日)も2540万ドルと健闘しており、1位から3位までが僅差で争う混戦模様となった。
一方、世界全体の興行収入は「タイタンの戦い」が独走。4月9日―11日は31カ国で5400万ドルを記録し、累積興行収入は1億1920万ドルとなっている。
2. 北米映画興行収入トップ10
映画スタジオの推計に基づきロイターが11日にまとめた4月9─11日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。
順位 興行収入
1 (*) Date Night ................. 2710万ドル
2 (1) Clash of the Titans ........ 2690万ドル
3 (3) How to Train Your Dragon ... 2540万ドル
4 (2) Why Did I Get Married Too? . 1100万ドル
5 (4) The Last Song .............. 1000万ドル
6 (5) Alice in Wonderland ........ 560万ドル
7 (6) Hot Tub Time Machine ....... 540万ドル
8 (7) The Bounty Hunter .......... 430万ドル
9 (8) Diary of a Wimpy Kid ....... 410万ドル
10 (*) Letters to God ............. 130万ドル
[ロサンゼルス 11日 ロイター]
3. エルマガジン、Hanako…関西で地域情報誌の休刊相次ぐ
グルメやショップ情報などを集めた地域情報誌「KANSAI1週間」(講談社)が今年6月に休刊する。昨年から、関西の草分け的存在だった「Lmagazine」(京阪神エルマガジン社)と「Hanako WEST」(マガジンハウス)が相次いで休刊。インターネットの普及で部数と広告収入が激減したのが理由だが、果たして90年代に一世を風靡(ふうび)した情報誌は「絶滅」するのか。(田野陽子)
大阪・梅田の紀伊國屋書店。「関西ウォーカー」(角川マーケティング)を手に、出版社の販売スタッフが法被姿で大きな声で宣伝している。ライバル誌の相次ぐ休刊に、声にも力が入る。
昨年2月号で、「エルマガ」の愛称で親しまれてきた昭和52年創刊の「Lmagazine」、今年2月号で女性向けの月刊生活情報誌「Hanako WEST」も休刊した。そんな沈滞ムードの中で先月、「KANSAI1週間」の休刊が発表された。ピーク時の35万部が最近では約8万部にまで落ち込んでいたという。
ライバルが次々に消えていく中で、生き残りをかける「関西ウォーカー」の編集長、玉置泰紀さんは「いまの状態はライバルに勝ったというのではないので、現場は危機感でいっぱい。急速にネット環境が整い始め、反比例するように部数は減った。花見や花火大会の情報など毎年同じではダメ。いかに切り口を変えるかが大切」と話す。
出版科学研究所(東京都新宿区)によると、雑誌の販売総額は平成9年がピーク。同研究所では「ネットの普及だけでなく、クーポン付フリーペーパーの台頭や、中小書店の転廃業など原因は複合的」と分析する。
そんな中、奮闘しているのが、「関西ウォーカー」と同じ角川マーケティングから出版している18年創刊の新媒体「街角ウォーカー」だ。狭いエリアをピンポイントで紹介し、「守口・門真」「岸和田」「東住吉・平野」「明石・加古川」など計24エリアで33冊を出した
取り上げられる機会の少ないエリアを選んだうえ、地元の書店を中心に営業。取材メンバーにも出身者や居住者が入るようにした。徹底した“虫の目”作戦にこだわった。ラグビーの盛んな「枚方」では、東海大付属仰星高校と常翔啓光学園高校のラグビー部を紹介し、監督や注目選手のインタビューを掲載するなど、これまでにない“味付け”にこだわった。
編集長の石栄雄一郎さんは「地元に住んでいる人のための情報誌。その街の人にも目新しく、新鮮な情報を盛り込み、街に誇りを持ってもらえるようにも工夫している」と説明する。
「枚方」第1弾(6万部)は3週間で完売し、その後、ネットではプレミアムが付いて定価の倍以上の2000円前後で取り引き。昨年5月発売の「京橋」は地元の大手書店の売り上げランキング1位を半年間独占したという。
12年間にわたって「ミーツ・リージョナル」の編集長を務め、現在、編集集団「140B」編集責任者の江弘毅さんの話 「消費の欲望に即座に、直線的に応えるインターネットにはもう勝てない。情報誌の編集自体がこれまで安直だった。例えばたこ焼きならたこの大きさだけで取り上げるなど、本当においしい物、楽しい場所が伝えられてきたのか疑問。今こそ、個性と独創性のある編集、構成が問われている」