ユーロシティのコンパートメントから

欧州旅行がメインですが、最近は日本の旅行が多いです。そして”鉄分”濃くなってきてます・・(笑)

もうすぐ世界旅行博!!

2005年09月14日 04時00分44秒 | ⑧海外旅行の予復習!
ここんと、ず~っとルーマニアの旅行のことばかり書いてますが、いい加減に「竜宮城」から現実に戻らなくてはならないでしょうから、日常ネタも合わせて載せてみます。

で、何を書こうか・・・?!
「(^^;)。。o(思案中・・・)

・・・と迷った挙句、選んだのが「世界旅行博」!!
って、また旅行ネタじゃん!
(ーー;)

でも、これがとても重要!
今月の23、24日にお台場の国際展示場で行われ、世界各国の政府観光局や旅行関連の会社が集まるビッグイベントです。

この手のものは絶対見逃さない自分は去年はもちろん、過去何回か足を運びました。
始めのうちは全部見てたのですが、会場があまりにもデカくてだんだん疲れてくるので、前回は自分の一番興味のあるヨーロッパだけに絞っていろいろ立ち寄りました。
それでもゆうに2時間半はかけて周り、穴場探しの好きな自分は「これ以上ない」ほどいろんな国やエリアの情報をゲットできました。

この時の「最大の収穫」はイタリアの「マルケ州」。
ローマからそれほど遠くないアドリア海に面したボローニャとバーリの間にある州です。
でも、日本のガイドブックではそれほど採り上げられてなくて、自分的にはどちらかと言えば注目度が低かったエリアでした。

その州のブースで何人かイタリア人がいたので、少しだけ話をしてみました。
それも「イタリア語」で!

\(^O^)。。o「チャオッ!」

さすがイタリア人、話し出すと陽気!!
うれしそうにいろいろ話してくれるし、もちろんおすすめのエリアも紹介してくれました。
写真で見る限りですが、思ったよりも自然が豊か!
それに素朴な風景ない~っぱい!!
もちろん食べものもおいしそう~っ!!
これは狙い目!とピ~ンときたのは言うまでもありません。


あと印象的だったのは「エミレーツ航空」。
とにかくブーズ全体が「エレガント」でした。
それに、女性スタッフの制服(フライトアテンダント用の)がまたすごくシックでおしゃれ!!
たくさんの人が写真を撮ったりお願いしてました。
今度は自分も撮ってみたいです!!


そんなことを書いてると、ほんと、いっそう楽しみになってきました。
前売り券、買っとかなきゃ!


★今日の旅行中の写真は・・・

ハンガリーで食べた「ラーンゴシュ」、つまり揚げパンです。
食べかけの写真で恐縮ですが、食べながら思い出して撮りました・・・

注文してから揚げてもらったので「外はさくさく中はもちもち」。
チーズをトッピングしてもらいました。

手のひらよりもはるかに大きくて何と200フォリント(約120円)!!!
おいしくてあっという間に全部食べちゃいました。

もちろん、お昼ごはんはこれだけで充分でしたが・・・

祝!デジカメ画像第1弾はこれで!

2005年09月13日 01時30分24秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
や~~っとデジカメの画像をパソコンに接続できるようになりました。


ここまで苦節1ヶ月・・・
って書くと大げさだけど、画像がパソコンのモニター一面に出たときは思わずうれしくて涙がちらっと・・・


そんな話はともかく、記念すべきデジカメ画像パート1はやっぱりこれ!
シナイアのブチェジ山からの風景です。
一度カメラで撮った風景を載せたのでだいたいどんな雰囲気かお分かりだろうと思いますが、この画像にはかないません。
見た瞬間、2週間前の感激がよみがえりました。
そんな「感激」をちょっとだけおすそ分けしますね。
(^^)//■

明日は久しぶりに朝が早い(といっても9時出勤)ので、今日はこの辺で。
あ~、またブログの楽しみが増えました!!!

指定券あれこれ・・・

2005年09月12日 04時39分04秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
今日はパソコンがトラぶってしまい、こんな時間に書くことになってしまいました。
えっ、いつものこと?!
それは言わないで・・・
(^^;)

この画像はルーマニアで発行してもらった指定券です。
本当は日本で予約したかったのですが、旅行会社から「あいにく日本ではできない」と言われ、現地でやっとゲットできました。

まず右側がマンガリアへの列車。
これはブカレストの「市内に」ある前売り窓口(CFRといいます)で買いました。
「買いました」と書きましたが本当は「無料」です。
日本語のユーレイルパスのガイドにちゃんと「無料」と書いてあって、現地のスタッフも知ってたのでひと安心。
ちなみにその売場は一部の人は英語OKです。
場所がいいし昼間だったので30分くらい待ちましたが、予めスケジュールが分かってる人は早めに買っておいた方がいいと思います。


で、左側がシナイア~ブラショフのインターシティーの指定券。
これは乗る直前に購入。
そう「なぜか」買うことになったのです。
これにはもめました!!

(詳しくは先週のブログを参照)

さらに困らせたのがこの文字。
これこそ「みみずが踊り踊った・・」というのが当てはまるのがないほど乱雑な字。
字がきたない、と自認する自分でも「???」と思うほど。


でもちゃんと席に座れたんです、なぜか。
ほんと奇跡でした!
それにこの切符、昔っぽくっていい味出してませんか?
手書きの切符なんて今、日本では最近お目にかかってませんから、ちょっと懐かしかったです。
そんな意味で貴重なものをゲットできました。

これが「ルーマニアン・ビール」

2005年09月11日 02時43分13秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
今日も「恋のマイアヒ」聴きまくりです。
もうほんと「中毒状態」かも。

って訳じゃないのですが、この夜は「飲ま飲まイェ~イ!」でした。
「イェ~イ」はともかく、また「米酒」でもなかったのですが、ビールを部屋で「恋のマイアヒ」のPV見ながら飲みました。

これがルーマニアから持ってきた最後のビール。
ゆっくり、大事に、そしておいしく飲みました。


個人的にはこれが一番おいしかったかも。
一言で表現すると「飲みやすい!」
シュワーとしすぎず、でもしっかりとビールの味が苦すぎない程度に味がきちんとしていて、ちびりちびりしてるうちに飲み干しました。


このボトル、実はペットボトルです!
ペットボトルの日本のビールなんてまだ見たこと無いですよね。
でも向こうではもうかなり出てます。
まだまだ缶や瓶(←なぜか缶より安い)が多いですが、時代の流れかもしれませんね。
友達にそのボトルを見せたら驚いてました。
「ほんとにおいしいの?!」
ソフトドリンクのイメージがあるんでしょうね。
ちょっと抵抗あり、って感じでした。
自分は全然OKですよ!


それにこのラベル、やっぱりちょっと見ただけではやっぱり「ドイツビール」って思っても不思議でないですね。
よく見ると「Siebenburgen」と書いてあるので(トランシルヴァニアのドイツ語名)、ドイツ移民の手で作られてるかもしれませんね。
サイトもあるようなので、今度時間があれば見てみたいです。

ルーマニアで見たテレビ番組

2005年09月10日 04時39分08秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
ルーマニアでスポーツ新聞買いました。
(↑アップロードしようとしたのですができませんでした、画像なしでごめんなさい)
売店で見出しを見た瞬間、「ピンと」きたからです。
タイトル、紙の色、まさにイタリアの「ガセッタ・デル・スポルト」と似てるから!
いわゆる「ジャケ買い」ですね。
読めもしないのに・・・


中身はもちろんサッカーが中心。
ルーマニアのサッカーリーグの他にも欧州の主な国の1部リーグのこともかなり載ってました。
そういえば、滞在中毎晩、テレビでサッカーの試合見てました。
西側の国のカード(多分チャンピオンリーグ)やロシアリーグ(←ちょっと貴重!)で、「ビール片手にサッカー観戦」というあちらの男子の様に毎晩過ごしてました。

テレビはほかにもニュースや天気予報(←必要上)、そして歌番組をよく見てました。
歌番組、っていってもMTVじゃありませんよ!
ルーマニアの歌番組です。
たまたまチャンネルを合わせたところが日本ではちょっと懐かしい雰囲気の「ステージ&バンド」形式の歌謡ショー的雰囲気で、わりとPOPが多かったと思います。
「ああ、これがルーマニアのトレンドなんだな~」って。

でも1つ、ルーマニアの歌で後悔してることが・・・
それは、言わずもかな・・・あの「恋のマイアヒ」!!
これがルーマニア語で歌われてるモルドバのO-ZONEと言うグループが歌ってるのを知ったのはつい3日前!!

日本ではもうかなり前から話題になってたのは「何となく」知ってたのですが、本腰を上げて耳にするようになったのはここ数日のことだったのです。
ああ、なんてもったいことを!!!
行く前に少しでも聴いていれば向こうでぜ~~~~ったい話題にしてたのに!!!
それに「飲ま飲まイェイ!」って歌えたのに!!

「食わず嫌い」の悪い癖がでて、ほんとに悔しいです・・・

ルーマニアで買った「歯みがきガム」は・・・

2005年09月09日 03時41分08秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
これがルーマニアで買った「歯みがきガム」です。

普段からこの類のもの(もちろん日本製の)をかんでるのですが、旅行前に買うのを忘れてしまい途中でなくなってしまいました。
でも今はどこでもあるんですね。
ブカレスト北駅のスーパーで買い物してる時に思い出して探し回ったらありました。
味はこっちの方がよりスーッとする感じですが、それほど極端に違うものでもなかったので帰国するまで重宝しました。
ちなみにこのガムは「ポーランド製」でした。

あ、言っときますが、毎日朝晩、ちゃんと「歯磨き」はしましたよ!!

せっかくなので、スーパーのことも少し。
ハンガリーは思ったよりも安くありませんでした。
場所にもよるのですが、ブダペストの空港から市内へ使ったバス&地下鉄の乗り継ぎ駅にあったスーパーではポテトチップスが普通の大きさの袋で100円くらいはしたし、ペットボトルのコーラもやっぱりそれくらい。
もう価格はすっかり「西欧化」してました。

一方ルーマニアはまだまだ安かったです。
500mlのコーラは20レイ(約80円)、ミネラルウォーターは15レイ(60円)~20レイ。
ロング缶のビールも15~20レイとお手ごろです!!
だからワインでなくてビールをホテルの部屋で飲んだり、日本に持ち帰りました。


他にも仕事場や友人へのお土産もスーパーで買いました。
もう自分的には「免税店のお菓子やお酒」は全然興味がありません。
現地の言葉で書いてあるパッケージのお菓子やお酒の方がウケるだろう、と思い、最近はもっぱらスーパーで済ませてます。

中身はチョコレートやクッキー、ウェハーやプレッツといったごくごく普通なものですが、「ルーマニア語の文字のパッケージ」なんてそうそう見る機会は無いでしょうからけっこう驚いてくれます。
「ギャグみやげ」といったほうがいいかもしれません。

まあ、「お土産代が安上がりで済む」という財政事情もあるのですが、逆にジモティ感覚でお土産探しができて楽しいと思います。
みなさんも時間があれば、ぜひ現地のスーパーに立ち寄ってください!

さよならルーマニア!!

2005年09月08日 13時11分07秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
↑ルフトハンザの機内食、魚のソテーレモン風味です。
めちゃおいしかった!
他にも「うな丼」や「焼肉丼」もでました。


★6~7日目・いよいよ帰国!

いよいよ帰らなくてはいけない日が来てしまいました。
でもブカレストからのフライトが12:55分で、ホテルを10時頃に出ればよかったので朝は旅行中で一番遅くまで寝てました。
で、起きたのは8時頃。
ただでさえ連日の強行日程で少々体がこたえてたし、長時間のフライトの前だったから少しでも長く寝ておきたかった、というのが本音でした。

朝食を9時までに終わらせ、いよいよ片付け。
3泊してたので、もう部屋は我が家同然。
だんだん慣れてきてすごしやすくなってきたので、ちょっと名残惜しかったです。
出発まで少しできた時間はテレビを見て、ルーマニアの日常の映像を少しでも記憶に残しときました。


チェックアウトを10時頃に済ませ、オトペニ空港までのバスが来るのを待ちました。
ここも地下鉄同様時刻表がなかったので、そばの切符売場でとりあえず切符を買って待ってました。
1時間に2本しか来ないので「どうせすぐには来ないだろう・・・」と思って、あたりの建物を写真にとってたら・・・

なんと5分もしないうちにバスが到着。
もう、不意をつかれた感じであわてて「待って待って!!」と叫んで乗り込みました。
相当あわててたんですね、右の中指がスーツケースの取っ手に食い込みすぎて血がたら~り。
乗ってからしばらくは治療に専念してました・・・
(ーー;)

空港バスといっても見かけも車内も他の路線バスと変わらず、途中で地元の客が乗り降りしていてなんとものどかな雰囲気でした。
ローマ広場からは途中凱旋門やバネアサ空港を経由して約30分ほどで終点のオトペニ国際空港に到着しました。
渋滞も無くスムーズに到着でしてひと安心!

出発ロビーでフライトを確認すると、まだチェックインは始まってませんでしたが、早めに言っても悪くは無いだろうと思い、X線検査をまず終わらせてルフトハンザのチェックインカウンターのそばまでいきました。
するとカウンターがちょうど空いてたので早速チェックイン。
「通路側の席がほしいのですが・・・」と改めて希望を伝えると、「OK!」とすんなり搭乗券を発行してくれました。
ブカレスト→ミュンヘン、ミュンヘン→成田、どちらも通路側。
これで安心して帰れます
ほんとにほっとしました!!!


さらに出国検査、ボディチェックを済ませていよいよ免税品売場へ。
ワインには食指が動いて買おうかどうか迷いましたが、結局止めました。
だって重いんだもん・・・
(--;)
出発まで1時間半もあったので、ちょうどインターネットを使えるコーナーを見つけて、少し使って見ました。
日本を出てから全然電話もインターネットも使ってなかったので、日本の最新情報は全く知らず、まさに「浦島太郎状態」。
15分だけ見ましたが、これだけでもだいぶ情報がつかめて安心しました。
でもこの時間だけで60000レイは高い!!


12時半ころに搭乗開始。
いよいよルーマニアとお別れです。
空港の中も滑走路の辺りものんびりしていて、どこまでもルーマニアらしかった!!
そんなまったりとしたムードも機内に入ってはい終わり。
「グーテンターク!」とまずはドイツモードに切り替えました。(どこが違う?!)
さらにここで1時間の時差を直して、つまり時計を1時間遅らせてミュンヘンタイムに合わせておきました。

1時ころに飛行機は離陸。
しばらくはルーマニアの上空を飛んでました。
時々雲に隠れてたけど広い平原を見ることができて、最後までルーマニアを感じることができました。
そしてハンガリー、オーストリアの上を通って午後2時ころ、2時間半のフライトでミュンヘンに到着。

ミュンヘン空港に来るのは実に11年ぶり。
初めて欧州の大陸に下りたのがこの空港で、その当時は右も左も分からずあわてまくった、そんなちょっと苦い思い出があります。
でも今は大丈夫!
慣れたこともあって落ち着いて乗換ができました。
驚いたのは空港が広く明るく、そしてすごく清潔なこと。
往きに使ったフランクフルトが古く見えたほどでした。

成田行きのゲートの近くに来るといるわいるわ日本人が。
いかにもいっぱい買いました、とばかりに免税店の袋をぶら下げてる人の多いこと!!
自分はどうかって?
買い物はブカレストのスーパーで安く済ませたので身軽でしたよ!
でも1つだけ買いました。
「2006年ドイツワールドカップのオフィシャルロゴ入りの帽子」
バイエルンミュンヘンとどっちにしようかな、と悩んだけど、こっちのほうが話題になるし、それに安かったので(13ユーロ、但し中国製)ゲット!
でも軽いから楽でした。
少しお腹が空いたので近くのウィーン風カフェでケーキを食べました。
覚悟はしてたけど「2.7ユーロ(約370円)」は高すぎる!!
ルーマニア価格に慣れてしまったので、空港価格がべラボーに思えました。
まあ、おいしかったのでOKとしましたが。。。


午後2時半、搭乗開始。
今回はなぜか「ああ、これでいよいよ日本に帰れるんだな」とホッとした気分でした。
それだけ緊張感が続いた旅行だったかもしれません。
体調も万全でなかったし(胃がかなり痛かった・・・)、なにが大きなトラブルにあうかと思ってたし・・・
でも無事にここまでこなせてほんとに信じられない気持ちでした。
あとは日本までのフライトだけ踏ん張ってくれれば・・・

3時ころ出発。
でもこのフライト、往き以上によく揺れた!!
正直だめになっても仕方ない、と思ったほどでしたが、薬の効果もあって体は思ったよりも無難に持ちこたえてくれました。
2度の食事も全部食べたし、途中何度も水やジュースを飲んだので食欲は相変わらず旺盛でした。
出発前の1ヶ月、暑い中自分をいじめてトレーニングしておいた効果があったかもしれませんね。
やっぱり旅行は「体力」だと改めて思いました。

11時間半のフライトを終え、定刻通り成田には朝10時に到着。
タラップを降りたら、思ったよりも暑くない日本の夏に戸惑いました。
むしろ向こうの方が暑かったぞ、って。
黒海や山での強烈な日差しがちょっと恋しかったほどでした。

入国審査を終え、荷物を受け取って、成田エクスプレスの切符を買って、さあ帰るぞ!と思ったら・・・
ハプニングに遭って(8月29日のブログを見てね!)、成田空港で2時間滞在。
ここで「ヨン様」とはねぇ~。
結局立ち席で横浜まで戻り、家に着いたのがごご3時半。
ほんと、最後まで刺激的な旅行でした!!!

最後に・・・
ルーマニアにはぞっこんしちゃいました。
また行きたいです!!!


おわり!!!

ラストはブラショフ!

2005年09月07日 04時32分17秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
旅行の話の前に・・・

Weblogのカテゴリー、幾つかに分けてみました。
一度にやるのは大変だったので少しずつ増やしてみます。
これで私の過去ログが手軽に見れるのでぜひこちらもクリックしてくださいませ。。。
m(_ _)m

では、本題へ・・・

★5日目・ブラショフへ

午後2時、ブチェジ山を降りてシナイア駅に向かう途中、お昼ご飯探し。
でも意外と無いんですね、お手ごろなスタンドが。
なぜか「フランス風」とか「アメリカン~」といったスタンドが目に付きました。

本当はルーマニア風、もしくはケバブの類が欲しかった・・・
でもわがまま言ってられなかったので、偶然見つけた小さなパン屋で買うことに。
「ゴゴシ」と呼ばれる菓子パンのようなものを2つ選びました。
これでたったの2レイ。
なぜかレンジでチンしてくれたのですが、これで空腹から開放されそうで駅で食べることにしました。


でもその前に1つお仕事!
次に乗る「ブラショフまでの指定券」をゲットしなければなりませんでした。
おそるおそる窓口まで行くと愛想のなさそうな女性の駅員がいて、「次のインターシティでブラショフに行きたいんだけど・・・」と切り出しました。
パスと先日の無料のマンガリアへの指定券を見せて「こんな指定券が欲しいんだけど・・」と言ったら、多少時間はかかったけど一応は発行してくれました。

でも問題はその後。
「22,000レイ!」
すかさず抗議しました。
「この前は無料だったけど!」
それでも係員は言います。
「これはインターシティだからこの時の列車とは違うわ!」
このまま続けても終わりそうにないので、本当はいけないけど払うことにしました。
その係員、事情を知らなかったのでしょうがちょっとムッとしました!
しかも貰った切符は手書きで字が殴り書きで読みづらい・・・
    

でも気を取り直してホームのベンチでお昼ごはん。
お腹が満たされるとだいぶご機嫌が直ってきました。
食べてる間にブカレスト方面への急行列車が到着、と思ったらこの列車、ウィーンからの夜行列車「DACIA」号でした。
本来なら正午に着く予定だったので、なんと2時間遅れ!!!
日本だったら「急行料金払い戻し」ですね。
これに乗らなくてよかったです・・・

パンを食べ終えて時計を見るともうブラショフへの列車の来る時間!
汽笛を鳴らして列車が入ってきたのであわてて隣のホームへダッシュ!!
でも号車と席番はしっかり確認できました。
「Buna!」とあいさつしてから座った席は窓側!
インターシティなので窓は開きませんでしたが、思う存分山越えの景色は楽しめました。

シナイア~ブラショフ間は「峠越え」のようでした。
カーブと急坂、そしてトンネルの連続でインターシティといえどもスピードが上がりません。
中央本線や上越線のような山深いところをあえぐように走ってました。
これがイタリアやフランスだったら「チサルピーノ」みたいな振子電車で「サーッ」と駆け抜けるのかもしれないですが、この山景色を見るのにはもってこいの緩やかな速さでした。
途中、小川沿いにキャンプ場が幾つか見られて、こんな緑がまぶしくて空気がおいしい所で過ごせるのがうらやましくて仕方ありませんでした。

午後3時半ころ、ブラショフに到着。
駅前のバスターミナルから4番のバスに乗り、街の中心に行きました。
どこの停留所で降りていいか分からなかったので、近くの初老の男性に地図を見せて聞いてみました。
幸いその人はフランス語が分かったので話しながら確認できました。
そうしてるうちにおじさんが「あれが山に登るロープウェイだ!」と教えてくれたので、「じゃあ、降りなきゃ!」と言い、「メルシィ」とお礼してバスを降りました。

公園を通り抜けて少し進むとこの街の中心のメインストリートに入りました。
さすがに観光の中心の1つだけあって、石畳の道も店もきれいにまとめられてました。
意外だったのは地元の人が多く歩いてたこと。
ここはまた「日常生活」の場所でもあったんですね。

次に向かったのはトゥンパ山。
もちろん上から見たブラショフの街並みがきれいだ、と知ってたので、まずここに行こうと始めから決めてました。
でもそこに行くまでの途中の裏通りの街並みもすてきでした。
先ほどの表通りよりは華やかさはないものの、素朴でぬくもりのある、でもカラフルで生活感のある家が並ぶ通りに思わず目を奪われて、しばしば立ち止まって写真を撮ったり、あちこちぶらぶらしました。
「これは見逃してはいけないな!」って。
思わぬ発見にちょっと興奮でした。


ゆっくり進むうちにロープウェイの駅に着きました。
ここからは一気にトゥンパ山に登りました。
ロープウェイから見たブラショフの街並みはほんときれい!
でもこれはほんの序の口です。
遊歩道を進んで10分ほどで展望台に着いたら・・・

(;^O^)\。。o「ホンマ、むちゃきれいやわっ!!」(思わず関西弁!)

いや、一瞬言葉を失いました。
それくらい感動的な風景が広がってたのです。
もちろん赤い屋根が一面に広がるブラショフの街並み。
その中にぽつんと白く点のようにその存在をアピールしてる旧市庁舎はまるで物語に出てくる「かわいいおうち」のようでした。
「昔の街並みが花のように広がる・・」といったようなガイドブックの表現は嘘ではありませんでした。

でもそれよりも感動だったのは「その先の風景」
つまり街の後ろには広々とした盆地が、さらにその後方に山々が連なる「スケールの大きい風景」が広がってたのです。
この風景については事前に知らなかったので不意を突かれたようで、もう街の景色以上に衝撃的でした。
北海道の富良野をイメージしていただければ分かるかも。
いや、それ以上かも。
とにかく2度の衝撃を味わった展望でした。


少し冷静になってから下に降りて今度はその市庁舎のある広場へ。
さすがにこのあたりは観光客ばかり。
でもほんとおとぎ話の世界のようで、そこにいるだけでも別世界でした。
女の子なら絶対喜びます!
まあ、自分も喜びましたが・・・

夕方5時過ぎ、駅に戻りながらデパートに寄りました。
その地下がスーパーだったので食料品を見てきました。
今回初めて大きな売場に入ったので「持って帰りたい!」と思ったほどの品がイ~~ッパイ並んでました。
しかももちろんメチャ安い!!
でもこれから列車に乗ることを考えてガマンガマン。
水やお菓子、3点ほどに抑えておきました。

6時頃、駅に到着。
ここでも乗る前にブカレストへのインターシティの指定券を求めました。
係員は先ほどのシナイアとは違い、優しそうな30代(←推定)女性。
先ほどと同じように話したら、今度はちゃんと「無料」で発行してくれました。
さすがにほっとしました、感謝感謝です。


ブカレストまでは2時間半かかるので空腹にならないように駅前のスタンドでケバブを買いました。
時計を見るとまたまた列車が来る時間。
小走りにホームに行ってみるともう列車は到着してました。
自分の席のある場所まで行って「Buna」と挨拶して着席。
でも、暑いなぁ~~。

冷房がほんと生ぬるい!!!
クールビスでも耐えられないくらい暑かった!
だからか分からないけど別の席の若いグループは窓を全開にしてました。

あと不思議だったのは車内放送がほとんどない代わりに有線放送かラジオか分からないけど音楽がず~~っとかかってました。
それも最新のものがメイン。
ボリュームもちと大きめで、自分は嫌いじゃないからいいけど、クラシック好きの人は耐えられなかったのではないでしょうか。
それともこれもこの国では「サービス」の内なのでしょうか?
他の欧州の列車では無かったのである意味興味深かったです。

ブカレスト北駅にはほぼ定刻に到着!!
まずお腹が減ったのので昨日と同じ「ルーマニア料理」が出るカジュアルレストランに。
この日選んだのは・・・

「Ciorba De Burta」(牛の胃袋のスープ)
「ピラフ」
「揚げチキン」
・・・でした。
しめて9レイ。
やっぱり安い!!
スープは(多分じゃがいもベース)思ったよりもしつこくなく、牛の胃袋もコリコリした食感がよくておいしかったです。
ピラフは久しぶりのご飯だったので「勢いよく」食べました。
・・・やっぱり日本人ですね。

この後、構内のスーパーでお土産探しを兼ねてお買い物。
そして最後に統一広場へ向かいました。
時はすでに午後10時過ぎ。
途中で突然大声を上げる危ない若者が乗ってきたのでびびリましたが、無事に着きました。
目的はこの辺りにあったアイス屋。
でも・・・もう閉まってました。


ただ、ここまで来れば「国民の館」、ですね。
ライトアップされた建物、しかと見てきました。
ず~~っと慌しかった今回の旅行も、そしてルーマニアの夜もこれで最後。
そう思うと、締めくくりにここへ来て、結果的に良かったかな、と思いました。
あわてモードが一瞬にして「おセンチモード」・・・

「よくここまで無事に来れたな~」
「ここまで来てホンマに良かったぁ~」

巨大な建築物を見ながら、ちょっとしみじみ・・・


ホテルに戻る途中でお茶をして、部屋に入ったのは11時過ぎ。
でも戻る道、ちょっと怪しかった。
いかにも「夜の商売」って感じの女の人がそちこちに。
幸い自分は声はかけられなかったし危険な目にはあわなかったけど、こういう一面もあるから気をつけなければいけませんね。
これから出かける方、ぜひ覚えておいてくださいね。
ちなみにその場所は「ローマ広場駅から大学広場の間の大通り」です。


その夜は荷物の整理。
いろいろ買ったけどどうやらスーツケースには入りました。
「若干の余裕が」あったほどです。
想定の範囲外でしたがほっとしました。
ちゃら~~ん!(全然意味なし・・)

シナイアの山で思わず・・・

2005年09月06日 04時19分23秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
★5日目・トランシルヴァニア地方、シナイア&ブラショフへ。

この日は7時20分頃に起きました。
先日よりは若干早かったけど、やはり8時半の列車に乗るので急いで身支度。
ただ「カギ」はすぐ分かるように置いといたのですぐ朝食は摂れました。

昨日と同様8時少し前にホテルを出発。
で、地下鉄なんですが・・・
きのう以上に電車が来ない・・・
(ーー;)
いくら土曜だからって、一国の首都の地下鉄を10分も待つなんて本当に信じられない!!


そんな具合だったので乗り継いでブカレスト北駅に着いたのは昨日よりも遅くて、もうほんとギリギリでした。
しかもこういうときに限って列車は一番遠くのホームに、しかも前の方に止まってる・・・
昨日は早歩きで間に合ったけど、今日はほんとに走りました・・・


まず向かったのはブカレストから近いカルパチア山脈のリゾート地、シナイア。
この区間はあえて「普通列車」を選びました。
予約不要だし普段着のルーマニア人をこの目で見てみたかったから、というのが理由でしたが、通勤通学の足としてだけでなく観光で乗ってる人もかなりいてほぼ満席でした。

驚いたのは車両のほとんどが2階建て。
でも正直「オンボロ」!!
これもどこかの国の「お下がり」って感じで、最小限の設備がついてるだけ、って感じでした。

そんな普通列車は案の定やや遅れてブカレスト北駅を出発。
そして各駅に停まるのでマイペースに進んでました。
でも、これが自分と波長があって(?!)意外としっくりくる!!
都会っぽいところだけでなく畑や山の中にぽつんとホームだけある駅にも停まるから、急行や特急では味わえない途中駅の雰囲気をじっくり眺められて、「よりディープに」ルーマニアの景色を感じることができました。

11時頃、シナイアに到着。
ここではロープウェイに乗ってブチェジ山に登りました。
途中この町のメインストリートを通ったのですが、ここだけ見ると「スイスのどっかの町」みたいな小ぎれいなホテルや店ばかり並んでいて、ルーマニアにいるような感じがしませんでした。

歩いて約20分、ホテルモンタナの裏手にあるロープウェイ乗場に到着。
さすがにこの国を代表する観光地、行列はありましたが、ロープウェイが割と頻繁に動いてたので15分程度待っただけで乗れました。
(時刻表では30分に一本程度でしたが、あって無かったようなものでした。)

まずここから1400mの所まで上りました。
出てすぐ眼下にシナイアの町が広がり、それが段々小さくなって緑の山と風景が同化するシーンはわくわくものでした!!
そして気がつけば足元がすくむほどの高さまで。
向かいの山の尾根と同じくらいまで登ってました。
その尾根がはるか彼方まで続く姿が見えたときは思わず「お~~~っ!!」と日本語で驚きをあげてしまいました。

約10分でまずは一つ目のロープウェイの終点へ。
駅の前の緩やかな崖ではトレッキングや観光の人々がほんとうにのんびりしながら座ってました。
ここでゆっくりしようかな、と思ったのですが、さらに上に行くロープウェイがすぐ来るとのこと。
ここも混んでなかったので、「チャンス」と思い2000メートルまで一気に行くことにしました。

10分くらい待った程度でロープウェイに乗り、さらに上へ。
今度は今まで目線の高さだった山々が下に見えるようになり、シナイアの町もほんとに豆つぶ。
空気もだんだん涼しいから少しずつ「寒く」なってきて、いよいよ「山」に入ってきてる、という感じでした。
手を伸ばせば雲に届くような所まで来て、その雲も下で見るよりももくもくしてすごい迫力。
山の醍醐味を早速楽しんでました。


このロープウェイは7分程度で終点に着きました。
さすがに標高2000メートル、ちょっと寒かった!!
でも景色はいうまでもなくよかったです。
これは駅での感想。
もちろんこれでとんぼ返りするのはもったいないので、少し進むことにしました・・・

そしたら・・・
もう、もう・・・
「?????????」状態!!!!!
見渡す限りのカルパチア山脈の山々が視界いっぱいにひろがってました。
(上の写真)

今までこんな景色見たこと無い!!

思わず「うわぁ~~~、すげ~~~!!!」

/(^O^;)))・・・キョロキョロ・・・(((;^O^)\

何回言ったか分からないくらい我を忘れて感激してしまいました!!!

もう「私はだ~~れ、ここはどこ??」状態。
そんな感激、しばらくしたことありません。
もしかしたら旅行先では初めてかも?!
これが「天国」だったらいいなぁ~、なんて不謹慎ながらそう思ったほどの絶景でした。


せっかくなのでさらに進んでみました。
山の頂上のテレビ塔のそばを通り抜けると(注・この付近は写真撮影禁止、軍兵が監視してます)これまた雄大な風景がひろがってました。
はるばるここに来た人にだけが手にできる風景。
そんなビッグなご褒美に甘えて、時間を忘れてしばらくリラックスタイム。
この時、自然と一体になれたような気がしました。

それに「人間なんて自然の中ではちっぽけな存在」って言葉がこんなに当てはまるのかって、ここに来て初めて実感しました。
緑豊かな山々、青い空、白い雲、そしてまぶしい陽射しに抱かれると、人間素直になってしまいますね。
どんな形容詞をどれだけ使っても足りないほど。
そう表現するしかない、そんな風景にただうっとりでした。
    

午後1時頃、後ろ髪を惹かれる思いで下山。
ロープウェイに乗ろうとしたら辺りがガスに覆われて視界が無くなりました。
本当に良いタイミングでもどったんですね。
山の神様に感謝、感謝でした。
でも本当にもっと、もっと長い時間いたかった!!!
自分の人生の中で一番印象的だった、そう言っても過言で無いほどのすばらしい山でした。

初めての黒海リゾート!

2005年09月05日 04時49分16秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
★4日目、いよいよ黒海!パート2

午後1時、マンガリアに到着。
駅の前のメインストリートを右に進み、途中のラウンドバウトを左折して歩くこと約20分、黒海が広がる海岸に到着しました。

とにかく暑かったけど、青々とした空と海、そして白い雲を見て、そんなことを忘れさせるほど、今、目の前にその風景が広がっていて吸い込まれそうでした・・・
と言いたかったのですが、所々にテトラポットが積んであったりコンクリートの岸壁が見えたりと、自分がイメージしていた「長~~い砂浜」とは風景が異なっていて始めはちょっとがっかり。


でも気を取り直して少し進むと観光客が集まってる海岸に到着。
「集まってる」といっても混み合ってるわけでなく、それでいて寂しくもなく、「リゾートらしい」雰囲気のふんわかとした空気が流れた場所でした。
最初はただ海を見てるだけでしたが、「せっかくここまで来たんだから!」と裸足になってジーンズを少しまくって荷物を砂浜の上において海に入りました。

さすがにカバンからはそんなに離れて行けませんでしたが、膝下まで水に入るともう気持ち良い!!
思ったよりも暖かい海水だったので、もう泳ぎたかったです!!!
海パン欲しかった!!!

海水は波打ち際に多少海藻があったけど水そのものは透き通っていてすごくきれいでした。
沖縄の海にも劣らないいろんな青い色が眺められ、波の音を聞きながらしばらく子どものように夢中に波打ち際で歩き回ってました。
夏の海は童心に戻れますね。

そして疲れたら砂の上でひと休み。
少しだけじんわり、こんがり日焼けしてきました。
海をしばらくぼーっと眺めていてもまだ夢心地で、「ほんとに黒海まで来たんだろうか?」とまだ信じられない気持ちでした。
ハードな日程のなかのつかの間のリラックスタイム。
いろんな気持ちが混ざって、不思議な気持ちでした。

周りは・・・というとこれはどこの海岸でもよく見る風景でした。
ボールで遊んだり、泳いだり、日焼けしたり・・・
でもちょっと困ったのが「上半身裸の女性&女の子」。
そういう習慣のない国から来たので、どうしても「目のやり場に」困ってしまいました。


海岸には1時間ほどいて、お腹が減ったので街中に戻りました。
ホテル・プレジデントのあたりの階段を登りしばらく歩くと、市場や市民ホールがある町の中心らしき所に来ました。
ここの「路上テラスのある」レストランでお昼ごはんに。
メニューを見るとルーマニア語とドイツ語が書かれてました。
幸いドイツ語も少し分かったので何とか分かり、軽く済ませたかったので「豚肉のスープ」とパンを選びました。
スープは見かけはグヤーシュのようで、パプリカでなくトマト風味でした。
思ったよりも具だくさんで、パンを浸して食べるとまたおいしい!
パンもスープも全部食べました!!
ちなみに飲み物も含めて約400円でした。

午後3時半、駅に戻る途中でアイスのスタンドを見かけたので、デザートに買いました。
よ~く見るとこれは「トルコ風アイス」。
食べてみると噂どおり餅のように「のびるよう」でちょっと不思議な食感。
でも味はまずまずでしたよ!
ダブルで80円でした。

歩いてる途中でロマらしき集団の馬車がそばを通りました。
楽器をならしながら大きな声を出して歌いわめき、一見楽しそうでしたが誰も見向きもしません。
いや、見て見ぬふり、をしてました。
また写真を撮ろうかと思いましたがやめときました。
万一「・・・ユーロくれ!」とか言われたらまずいので。

駅の近くで小さなスーパーを見つけたのでちょっと立ち寄りました。
そろそろ「お土産」買わないと・・・
というわけでゲットしたのが「ビール」。
缶ビールと日本ではまだ発売されてない「ペットボトル」のビールを1つずつ買いました。

面白かったのはルーマニア産なのに名前がドイツ語。
ドイツ移民がかかわってることもあるのでしょうが、ここでも「ビール=ドイツ」なのでしょうか?
あとうれしかったのは値段。
どちらも1つ60円前後!(500ミリで)
先回行ったチェコも安かったけど、ここもビール党にとってはパラダイスかもしれません。
ちなみに自分はお酒は弱いです・・・
でも見逃せませんね!!


4時過ぎに駅に着きました。
中に入るとコンスタンチャ行きの普通列車がすでに入ってたので乗りました。
驚いたのはその車両!
ドイツやフランスでも走ってる最新型のディーゼルカーでした。
ってコトは冷房車で、確かに快適でしたが惜しむらくは窓が開かない・・・

4時半頃、列車はマンガリアを出発。
往きの時に覚えておいた景色の良い場所を通った時に何枚か写真を撮ったらいつの間にか気持ちよくなってきて居眠りしてしまいました・・・


5時半頃、コンスタンツァに到着。
ここでブカレスト行きの列車と30分の接続時間があったので、外に出てみました。
駅の前に出たらもうびっくり!!
雑然としたにぎわいはもうヨーロッパの雰囲気ではありません。
まるでテレビや映画で見た「トルコ」のようでした。
その雰囲気は駅の隣のバスターミナルまで行くとさらに濃くなります。
ちょっと怪しげな(←失礼!)トルコの音楽が流れていて、タバコ屋、パン屋、飲み屋・・・
ちょっとでも気を抜くと誰かに貴重品を持っていかれそうな、そんな危険な雰囲気を感じながら、でもそんな「ぞくぞく」するスリル感を楽しみながらちょこっとだけ歩いてみました。
その中のパン屋でルーマニア風のパン、「Covrig」の店で「Covrig Polonez(ポーランド風パン?)」を買いました。(40円)
かなり大きな甘いパンでブカレストに着くまでのおやつには充分でした。
でも「ポーランド風」って何なんでしょうか、未だにわかりません。

6時少し前に駅に戻るとすでにブカレスト行きの列車が入ってました。
今度は間違いなく指定券どおりの車両とコンパートメントに着けてひと安心。
少しすると出発。
往きと違い全然混んでなく、しばらくは部屋を出たり入ったりして景色を眺めてました。

ところが10分もするとなぜか停車。
この列車、終点までノンストップなのに・・・
でもこの時はちょっと楽しかった!
隣に止まっていた列車で窓越しに女の子たちがこちらをず~っと見ていたからです。
カメラを期待してたのでしょうか。
トラブルを避けるために写真は撮りませんでしたが、こっちがその視線に気づいて逆に見つめ返すと恥ずかしそうに、でもうれしそうにしてました。(←相当な思い込み・・・)
ラテン系の娘ってそんなに自分のような男が好みなのでしょうか?(←勘違いもいいところ!!)
そんなささやかな駆け引きをしてるうちに残念ながら(?!)あちらの列車が先に発車。
試しに手を少しだけ振ったらまた微笑んでくれました。
そしてもう一人の娘は恥ずかしそうに少しだけ手を振ってくれました。
「ピュアだなぁ~」
そんな印象が残った停車中のストーリーでした。


こちらの列車は30分も停車の後、ようやく発車。
どうやら遅れの原因はその先の線路工事のための単線運転だったからです。
そのせいかしばらくはゆ~~っくり走ってました。
早く戻りたかったので始めはイライラしそうでしたが、そこは我慢がまん。
むしろルーマニアの普段着の生活が車窓から存分に眺められ、写真だけでなく頭に記憶にも充分な風景をのんびり見ることができました。

やがてドナウ川の鉄橋にさしかかりました。
構造上なのでしょうか、橋の上ではゆっくり走るのでデジカメのビデオでもブレなくきれいに渡る時の映像が窓から撮れました。
さらに渡り終えると大平原に広がる夕焼けがまたきれい!!!
これももちろん何回もパチリ!
この風景、ほんときれいでした!(後日お見せします)
こんなきれいな夕焼けを海外で見るのはおそらく初めて。
日が暮れるまでず~~~っと立ちっぱなしで窓から眺めてました。

ブカレスト北駅に着いたのは夜9時を少し回った頃。
いくら楽しかったとはいえ、さすがにほっとしました。
ここでまず構内のスーパーで買い物をして、さあホテルへ、地下鉄に乗ろうと思ったら途中で「ルーマニア料理レストラン」と書かれた黄色い看板発見!!
これを見逃すわけがありません。
中はファーストフード風で、値段もお手ごろ。
いろいろ品があったので迷ってしまいましたが、最終的にはサルマーレ(ロールキャベツみたいな肉料理)、サラダ、そしてポテトを選びました。
値段は驚くなかれ、なんと「たったの」300円!!
マックがいかに「ごちそう」かお分かりいただけると思います。
サルマーレはジューシーでボリュームもなかなか。
味はもちろん「モルト・ボーノ!」でした!!


ホテルに戻ったのは10時半。
もうほんとにほっとしました。
朝のバタバタから始まり、往きの車内では始めはどうなるか、と心配しました。
でも終わってみれば「忘れられない」1日になりました。
いろんな意味で「ルーマニア」を体で初めて感じた日でした。

いよいよ黒海へ!パート1

2005年09月04日 04時47分40秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
今日から旅行ネタを1回に1日分まるまる書かないで、2つに分けて載せようと思います。
半端じゃないんです、時間と忍耐(?!)が・・・
でもより詳しく書いてみたいと思うのでよろしくお願いします。
m(_ _)m


★4日目・いよいよ黒海へ!

昨日のうちに黒海沿岸への列車の指定券をおさえて、とりあえず念願だった「ブラックシー」を見る権利を得ました。
でも・・・
この日、思いっきり寝坊しました。
といっても7時半。
8時25分の列車には急げばまだ間に合うと思い、急いで準備。

なんとか終わったので「さあ、行くぞ!」と思ったら・・・
「ルームキーが無い!!」

さあ大変!!
もうただでさえあわてていて正常な精神状態じゃなかったから、ぶつぶつ言いながら一度片付けたスーツケースを開けてゴソゴソ。
さらには部屋中探し回ったけど見つからない・・・
もう正直あきらめかけました。

で、15分かけてや~~~っと見つけました。
どこにあったかというと・・・
「目の前のイスの上」
・・・なんで見えなかったんだろう、とただあきれるばかりでした。


でもあきれてばかりいられない!
ダッシュでレセプションに行って鍵を預けて地下鉄の駅へ。
切符を買ってホームに行ったけど・・・
こういうときに限って電車がすぐ来ない!!!
しかも平日の8時ですよ!
日本なら3分もあれば来るのに、10分近く待たされました。
あちらの地下鉄には時刻表が駅に一切無かったので、もう本当に不安でイライラしました。(ホントはいけないけど)

乗り継ぎの地下鉄もまた待たされてブカレスト北駅に着いたのは出発5分前。
ホント、なんとか列車には乗れました。
すきっ腹だったのでパンを一個買ってから乗ったのですが、あわてて乗ったせいで自分の指定券の車両が分からず(車内には号車番号が無い!)、うろうろしてしまいました。

そうこうしてるうちに列車は出発。
結局、開いてるコンパートメントにとりあえず座って車掌が来るまで待つことにしました。
だから景色を見るにもしばらくは落ち着きませんでした。
せっかくルーマニアの雄大な大平原が広がってるのに・・・
牛やロバがのんびりとしているのどかな風景なのに・・・
馬車がコトコト走ってるのに・・・
いい被写体ばかりだったのに一枚も撮りませんでした、勿体無い・・・

そうこうしてるうちに検札がきました。
一応事情は伝えたのですが、「OK,OK」とまず返事。
大丈夫なんだな、と思ったらまだ話してくるのでよ~く聞いてたら案の定「ここにいるのなら追加料金が必要だ!」と促してきました。
さらに料金表を見せてきて「~~レイだ」と金額まで見せてきて、「こいつ本気か?」とさすがの自分も疑うようになりました。
    

車掌はしつこくて切符をなかなか手放さなかったのですが、隙を突いて切符をつかみ取り「じゃあ、あっちの車両へ行けばいいんだねっ!!」と言ってコンパートメントを脱出。(ほんと脱出でした)
幸いその車掌は追ってこなかったのでひと安心でしたが、寝坊1つであわや大きなトラブルになるところでした。


幸い列車はしばらくして駅に着いたので、その一瞬を利用して正しい号車を探し出し、何とか席にたどり着くことができました。
その周辺はかなりの混み具合でしたが、その人たちに切符を見せたら席を案内してもらえてひと安心。
いや、ほんとにホッとしました。
「ハロー」とまず軽くあいさつしてから「実は席が見つからなくて・・・」と思わずぼやいてしまいましたが、みんな同情してくれて少しだけコンパートメントが和みました。
こんなトラブルネタで緊張が解けるのならある意味「いい経験」だったのかもしれませんね。


室内が少々暑かったので通路にでました。
窓が空いてたので風がバンバン入って涼しかった!!
すると向かいに座ってた20歳位の女の子もでてきました。
試しに「フランス語で話してもいいですか?」と切り出し「ウィッ!」と答えてくれてから「暑いですね」とか「どこへ行くのですか?」とか話し始めました。

実はその娘、席に座った時からこちらを時々見ていて(見つめていて?!・・・うわ~っ、恥ずかしい!)、「お話したいな~」って思い始めてた時だったので、ひとり旅の身もあって思わずうれしくなって話してしまいました。
自分の分かる範囲のフランス語を使って、時々窮してしまって困らせたけど、ルーマニアのこと、旅行のこと、そして日本のこと・・・いろんなことを時を忘れて夢中に話しました。
普段は内気だし警戒するのでこのような機会はほとんど無かったのですが、その女性も好意を持って話し相手になってくれてとてもうれしかったです!


コンパートメントに戻ってしばらくすると列車は高台に登り始め、やがて橋にさしかかりました。
同席してた人が「カメラ」のポーズ。
そう、ドナウ川を渡ってたのです。
もちろん見逃すわけがありません!
ゆっくりと渡ってたのであわてず落ち着いて撮れました。

11時半、15分程度遅れて港町、コンスタンツァに到着。
ここで10分程度停車してたのですが、車内が騒がしい・・・
何かとその先を見ると、身なりがそれと一目で分かるロマの売り子がごそごそ入ってくるではないですか!
事情は知ってたのであわててコンパートメントに戻ると、同席の人は「ピシャッ!」っとドアを閉めて接触を拒みました。
相手も混んで狭い所を荷物を持って我が物顔で歩くので、言葉悪いけど少々不気味でしたし、ルーマニアの実態を少し垣間見た気がしました。

コンスタンツァを出発するとしばらくは殺風景な工業地帯を走るのですが、エフォリネ・ノルドまでくると一気にリゾートの雰囲気に包まれて、いよいよ「黒海に来たなぁ~っ」って実感できました。
コンパートメントのかわいい女の子もこのあたりで下車。
降りる前に自分のサイトのアドレスを渡して「さよなら、良いご旅行を!」と言って別れました。
後で思ったのですが写真撮ってもよかったかな??
とにかくピュアでかわいい娘でした。

さらに進むと左手に黒海が線路から離れずに広がり、人の気配がない崖や海岸の景色は、それはもう「雄大」で「きれい」でした。
名前は「黒」だけど青々した海、そしてまぶしい空、白い雲・・・

時々ここでも見れる牛や馬。
ゆっくりと走る列車から窓をいっぱいに開けて、思いっきりその「ピュアな」風景を体で感じました。
・・・もう気持ちよかったです。
これがあこがれてた黒海だと思うと、じわじわ感激してきてちょっと「うるうる」でした。

昼1時頃、ようやく終点マンガリアに到着。
レールもここまでなので列車で来れる最も遠い黒海の街に来た、ともいえます。
多くの観光客が降りてごった返す構内をかき分けて、海へと行きました・・・

これで前半終了です。
うわぁ~、これでも長くなってしまった!

「刺激的」なブカレスト!

2005年09月03日 01時27分00秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
★3日目・ブカレスト

10時少し前にブカレスト北駅にユーロナイト「ISTER」号が到着。
14時間の長~~い旅を終えて余韻に浸りながらホームを歩こうとしたら・・・
邪魔するやつがいるんですね、早速。
話しかけられて相づちした自分も悪かったのですが、すぐに「白タク」の運チャンだって分かりました。
それからは「ず~~っと」無視。
    
そいつはけっこうしつこかったけど、手を体に触ったり引っ張ったりはしませんでした。

でもこっちも考えました。
時折「演技」をしてみました。
立ち止まったり、戻ってみたり、あるいは店に入ったり両替したり(←これはホントに必要だったので・・)。
ある程度のところまで行くとあきらめたようで視界から消えてくれて、まずは第一関門突破って感じでした。
覚悟はしてたけど着いた早々の「洗礼」に余韻も消えて、我に帰ることができました。

地下鉄を乗り継いでホテルに着いたのは11時頃。
運良くチェックインできたのでとりあえず部屋に入ってひと休み。
「着いた~~~~~~ぁぁぁあああああっ!!!」
・・・偽らざる本音です。
部屋はちょっとくたびれてたけど、3日滞在するには全然問題なしでした。

お昼頃に外に出ました。
国民の館まで散歩しようと思い、その間はあちこちぶらぶら。
ガイドブックには「チャうシュスクによって近代化され無機質な街に変化してしまった」と書いてあったのですが、どうしてどうして。
「バルカンの小パリ」と称されたこの街はいたるところに本家に負けないほどのオシャレな建物があって、それがちょっとすすをかぶってるように黒ずんでるところに逆に歴史を感じられ、むしろ趣のある風景に見えました。
だから街歩きがすごく楽しかったですよ!


お昼ごはんはマック。
わざわざルーマニアに来てなんで?、と思うでしょうが意外とないんです、適当なところが。
それにいい加減にお腹がすいてたので、待ってるよりは先に何でもいいから食べちゃおうって。
味はもちろん世界共通ですが、話のネタにはなりますよね。
ちなみにこの日食べたビッグマックセットは約400円。
向こうの物価を考えたらいい「ご馳走」になります。

次に向かったのはルーマニア国鉄のオフィス。
ここで明日行く黒海沿岸の街、マンガイアへの指定券を買うためでした。
この国では普通列車以外の列車に乗るには予約が必要なので、面倒なのですが予め席をおさえなければなりません。
30分くらい待って自分の番が来て、英語の分かるスタッフにお願いして何とか往復分ゲットできました。
でも「日帰りで往復」って頼んだら向こうの人、「信じられない」ってあきれてました。
やっぱり「ジャパニーズ・スタイル」なんでしょうね、これ。

午後2時半に統一広場に。
ここからはあのチャウシュスクのお城「国民の館」が見えました。
遠くから見てもとにかくでかい!!
歩いてそばまで行くとそのあきれるほどの大きさにただ驚きました。

そして中に入るためのガイドツアーに参加しました。
約1時間の案内でしたが、とにかく噂どおりの「超豪華な」建物でした。
これじゃ、国民の反感買って当然です。
シャンデリアに大理石、そして赤いじゅうたん・・・
全てが自分の生活とは違う次元の空間だったので、ただ、ただ「ため息」でした。
休憩時間の時は階段に座って、思いっきり大理石をなでなでしてきました。
ああ、貧乏性がでてしまって・・・


夕方になってからは北駅の近くの市場に行きました。
でもこのあたり、昼でも少々治安が悪い。
駅の周りではロマの子どもが人前で堂々とシンナー吸ってたんです。
それにたむろしてる人々の目つきがあやしいし・・・
もう早歩きで、でも冷静になって市場に向かいました。


市場の中はまさに「日常の風景」!
いろんな生鮮品が色とりどりにあふれるくらいに並んでました。
その一角にスタンドがあったのでこの国の名物「ミティティ」を食べました。
ひき肉をあぶって焼いたもので、また少し「普段着のルーマニア」に近づけた気がしました。


そして6時過ぎに農村博物館へ。
ルーマニアの昔の建物が並ぶアウトドアの博物館で、国中のいろんな木造の家をここでまとめて見ることができました。
少々疲れ気味だったので時々座って眺めてましたが、逆にジックリゆっくり見ることができました。
国は違うんだけどなんか懐かしい感じで、「木のぬくもり」に国境はないのかな、と感じました。

ホテルにいったん戻ってから夜8時過ぎに近くのレストランへ。
戻る時にチェックしておいたルーマニア料理が食べられる所でした。
メニューとガイドブックを照らし合わせて注文したのが・・・
「トキトゥーラ」(豚肉料理)
「パパナッシュ」(ドーナツ風デザート)でした。

トマト風味のソースがかかったトキトゥーラはシチューのようで、ちょっとピリッとするのがいいアクセントでおいしかったです。
ポレンタと目玉焼きが一緒にのっていてボリュームもまずまず!
パパナッシュはサクランボのソースと生クリームが添えられ、ソースの酸味とクリームの甘み、そしてさくさくするドーナツとの食感がとても美味でした。
これに飲み物をつけて全部で800円程度!
贅沢したんだけど安く済んで、お財布もお腹も大喜びでした!!


これでこの日のブカレストはおしまい!
次は「いよいよ黒海へ!」です。
お楽しみに!

前半のハイライト、寝台列車でブカレストへ!

2005年09月02日 04時27分44秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
★2日目~3日目・寝台列車でブダペストからブカレストへ。

モスクワ広場でパラチンケンを食べ終わったのが夕方5時少し過ぎ。
ブダペスト東駅を18:10に発車する夜行列車に乗るため、あわてて地下鉄に乗ってまずホテルへ。
荷物を受け取ってからまたあわてて東駅へ再び地下鉄に乗りました。
あいかわらずの「ギリギリ」ぶりでした・・・


それでも着いたのは発車20分前。
若干時間に余裕があったので、夕食用の「ケバブ」を買ってから乗り込みました。
そして出発ボードでプラットホームを確認。
「12番線」と書いてあったので、急いで向かいました。

今回乗った夜行列車は「ISTER」と言う愛称のユーロシティでした。
寝台車2両、クシェット1両、2等車2両、さらになんとこの短い列車には食堂車がついてました。
これで後でお腹が空いても大丈夫!!


入口に車掌がいたのでまずチェックを受け、そして個室に入りました。
車内は欧州ではごく普通の設備でしたが、よく見るとあちらこちらの注意書きに「ドイツ語」が。
もしかしたらこの車両、「ドイツ国鉄のお下がり」だったのかもしれません。
ドイツでも似た寝台車に乗ったことがあるので。
でも思ったよりも広くて快適そうなのでこれからの13時間の汽車旅がいっそう楽しみになりました。
それにうれしかったのは「窓が開けられたこと」
もう思いっきりデジカメの動画、そして写真を取りまくりました!!


列車は5分程度遅れてブダペストを出発。
しばらくはハンガリー平原を淡々と走ります。
でも時は夕方。
日暮れ時の大平原の中を走るので、夕焼けが視界いっぱいに広がる風景には日暮れまでず~~~~っと釘付けでした。
これがホントの空なんだな、ホントの夕暮れなんだな、って。
しばらく忘れていた、いやもしかしたら初めて見る風景に言葉がありませんでした。
確かに何にも無かったけど、ず~~~ッと見ていても飽きませんでした。

しばらくすると車掌が一枚の紙切れをくれました。
車掌が隣の客に通訳をお願いすると、どうやら「食堂車へ行けば3ユーロ分が無料になる券」だとか。
その時はいつ使えるのかよく分からなかったし、食堂車へ行って軽食を摂ろうとして見せると「朝食用だ」とのこと。
でもコーラとサンドイッチ1つで終わらせて払おうとすると「あの券を出せば出せばOK」とのことで無料ですみました。
いつでもよかったんですね。
ちなみに食堂車のメニューは軽食中心。
オムレツ、サンドイッチ、そして鶏肉料理、といった程度で、ハンガリー料理やルーマニア料理は一切なく、ちょっと残念でした。

個室に戻って自分のラジオをつけるといろいろな番組が聞けましたが、幾つかはハンガリー語でなくてフランス語やルーマニア語で話されてるラジオ局があったのが分かりました。
外は段々暗くなってきましたが、列車は確実に東に、そして国境へ、つまりルーマニアに近づいてるようでした。
景色が見えなくても、なんだかいっそう胸が高まってきて、言葉が分からなくてもラジオを聴いてるだけでも楽しかったです。

夜9時頃、すっかり暗くなってからハンガリー側の国境駅に到着。
ここで出国検査がありました。
行き先だけを聞かれてだけで終わり。
無事にハンガリーを出ることができました。
30分の停車の後、今度は10分ほど真っ暗闇の中を走って今度はルーマニア側の国境駅に到着。
駅に入ると「ROMANIA」と書かれた大きな青いボードが見え、「ついに来たなぁ~」ってちょっと感激。
でもその前に入国検査。
これも行き先を聞かれただけですんなり終了。
どちらも英語でOKでした。

国境越えもう1つ重要な儀式がありました。
それは「時差の調整」です。
つまり1時間早くしなければなりませんでした。
入出国検査で1時間以上要したので、ルーマニアに入ったらもう真夜中近く。
ARAD駅を出発したら0時を過ぎたので、おとなしく寝ることにしました。


かなり爆睡しましたが朝6時に起きました。
列車は明るくなり始めたトランシルバニア地方を走ってました。
でも・・・どこを走ってるかはしばらくたっても分かりませんでした。
定刻なら6時にブラショフに到着するのですが、そんな気配もなく列車はマイペースに走り続けてました。
そうこうしてるうちに太陽が山の向こうから登り始め、いっそう明るくなってきたのですがまだ走りっぱなし。
これで1つ分かりました。
「この列車、相当遅れてるな」って。


でもそんなこと、どうでもよくなってました。
この長く乗ってられると思うと、その方がいいかな、ってさえ思うようになりました。
沿線の町の風景も人の表情もハンガリーとも他の欧州とも全然違う・・・
ここは明らかに「初めてきたところ」なんだな、って。
不安はいつの間にか消え、好奇心が段々大きくなってきました。


結局、ブラショフに到着したのは7時ころ。
つまり1時間、列車は遅れてたのでした。
でもみんな文句言わない。
ある言葉を思い出しました。
「When In Rome,Do As Romans Do」
確かここの先住民はローマからの移民でしたね。

ブラショフを出発した列車は、アルプスの山のような中をくねくね曲がりながらゆっくり走り、本家に劣らないきれいな山の風景を眺めることができました。
シナイアを出てしばらくすると一転してルーマニアの大平原のなかに入り、遅れたぶんを少しでも回復しようとスピードを上げて一気に終点に向かいました。
線路沿いでは馬や牛が草をついばみ、馬車がマイペースに道を走っていて、さらには野良犬もあちこちに・・・
ロマ(今はジプシーをこう言います)の人々もいたるところに見かけ、「ルーマニアの日常風景」がまるで映画のワンシーンのように目の前に広がっていて、自分がルーマニアにいることをいっそう実感できました。

結局、ブカレストに着いたのは10時少し前。
ホントに長い「14時間の」汽車旅が終わりました。
正直、こんな楽しい列車の旅は久しぶりでした。
また乗りたいです。

これな~~んだ??

2005年09月01日 13時49分54秒 | ⑦’05夏・ハンガリー&ルーマニア
せっかくなのでハンガリーのホテルの朝食で撮った写真も貼っときます。
すごくきれいだったので思わず撮ったものです。
まんなかのハンガリー国旗模様のリボンがかかったパンは分かるのですが、両脇の赤い芸術品、元は何だったか分かりますか?

実はこれ「すいか」なんです。
外側の皮の模様を見てようやく気づいたほどで、「こんなに変わるんだ」とただびっくりでした。
ちなみに・・・
このホテルの名前は「タベルナ」。(ほんとです)
これを食べるにはもったいないですね・・・

お後がよろしいようで・・・