★3日目・ブカレスト
10時少し前にブカレスト北駅にユーロナイト「ISTER」号が到着。
14時間の長~~い旅を終えて余韻に浸りながらホームを歩こうとしたら・・・
邪魔するやつがいるんですね、早速。
話しかけられて相づちした自分も悪かったのですが、すぐに「白タク」の運チャンだって分かりました。
それからは「ず~~っと」無視。
そいつはけっこうしつこかったけど、手を体に触ったり引っ張ったりはしませんでした。
でもこっちも考えました。
時折「演技」をしてみました。
立ち止まったり、戻ってみたり、あるいは店に入ったり両替したり(←これはホントに必要だったので・・)。
ある程度のところまで行くとあきらめたようで視界から消えてくれて、まずは第一関門突破って感じでした。
覚悟はしてたけど着いた早々の「洗礼」に余韻も消えて、我に帰ることができました。
地下鉄を乗り継いでホテルに着いたのは11時頃。
運良くチェックインできたのでとりあえず部屋に入ってひと休み。
「着いた~~~~~~ぁぁぁあああああっ!!!」
・・・偽らざる本音です。
部屋はちょっとくたびれてたけど、3日滞在するには全然問題なしでした。
お昼頃に外に出ました。
国民の館まで散歩しようと思い、その間はあちこちぶらぶら。
ガイドブックには「チャうシュスクによって近代化され無機質な街に変化してしまった」と書いてあったのですが、どうしてどうして。
「バルカンの小パリ」と称されたこの街はいたるところに本家に負けないほどのオシャレな建物があって、それがちょっとすすをかぶってるように黒ずんでるところに逆に歴史を感じられ、むしろ趣のある風景に見えました。
だから街歩きがすごく楽しかったですよ!
お昼ごはんはマック。
わざわざルーマニアに来てなんで?、と思うでしょうが意外とないんです、適当なところが。
それにいい加減にお腹がすいてたので、待ってるよりは先に何でもいいから食べちゃおうって。
味はもちろん世界共通ですが、話のネタにはなりますよね。
ちなみにこの日食べたビッグマックセットは約400円。
向こうの物価を考えたらいい「ご馳走」になります。
次に向かったのはルーマニア国鉄のオフィス。
ここで明日行く黒海沿岸の街、マンガイアへの指定券を買うためでした。
この国では普通列車以外の列車に乗るには予約が必要なので、面倒なのですが予め席をおさえなければなりません。
30分くらい待って自分の番が来て、英語の分かるスタッフにお願いして何とか往復分ゲットできました。
でも「日帰りで往復」って頼んだら向こうの人、「信じられない」ってあきれてました。
やっぱり「ジャパニーズ・スタイル」なんでしょうね、これ。
午後2時半に統一広場に。
ここからはあのチャウシュスクのお城「国民の館」が見えました。
遠くから見てもとにかくでかい!!
歩いてそばまで行くとそのあきれるほどの大きさにただ驚きました。
そして中に入るためのガイドツアーに参加しました。
約1時間の案内でしたが、とにかく噂どおりの「超豪華な」建物でした。
これじゃ、国民の反感買って当然です。
シャンデリアに大理石、そして赤いじゅうたん・・・
全てが自分の生活とは違う次元の空間だったので、ただ、ただ「ため息」でした。
休憩時間の時は階段に座って、思いっきり大理石をなでなでしてきました。
ああ、貧乏性がでてしまって・・・
夕方になってからは北駅の近くの市場に行きました。
でもこのあたり、昼でも少々治安が悪い。
駅の周りではロマの子どもが人前で堂々とシンナー吸ってたんです。
それにたむろしてる人々の目つきがあやしいし・・・
もう早歩きで、でも冷静になって市場に向かいました。
市場の中はまさに「日常の風景」!
いろんな生鮮品が色とりどりにあふれるくらいに並んでました。
その一角にスタンドがあったのでこの国の名物「ミティティ」を食べました。
ひき肉をあぶって焼いたもので、また少し「普段着のルーマニア」に近づけた気がしました。
そして6時過ぎに農村博物館へ。
ルーマニアの昔の建物が並ぶアウトドアの博物館で、国中のいろんな木造の家をここでまとめて見ることができました。
少々疲れ気味だったので時々座って眺めてましたが、逆にジックリゆっくり見ることができました。
国は違うんだけどなんか懐かしい感じで、「木のぬくもり」に国境はないのかな、と感じました。
ホテルにいったん戻ってから夜8時過ぎに近くのレストランへ。
戻る時にチェックしておいたルーマニア料理が食べられる所でした。
メニューとガイドブックを照らし合わせて注文したのが・・・
「トキトゥーラ」(豚肉料理)
「パパナッシュ」(ドーナツ風デザート)でした。
トマト風味のソースがかかったトキトゥーラはシチューのようで、ちょっとピリッとするのがいいアクセントでおいしかったです。
ポレンタと目玉焼きが一緒にのっていてボリュームもまずまず!
パパナッシュはサクランボのソースと生クリームが添えられ、ソースの酸味とクリームの甘み、そしてさくさくするドーナツとの食感がとても美味でした。
これに飲み物をつけて全部で800円程度!
贅沢したんだけど安く済んで、お財布もお腹も大喜びでした!!
これでこの日のブカレストはおしまい!
次は「いよいよ黒海へ!」です。
お楽しみに!