今日から旅行ネタを1回に1日分まるまる書かないで、2つに分けて載せようと思います。
半端じゃないんです、時間と忍耐(?!)が・・・
でもより詳しく書いてみたいと思うのでよろしくお願いします。
m(_ _)m
★4日目・いよいよ黒海へ!
昨日のうちに黒海沿岸への列車の指定券をおさえて、とりあえず念願だった「ブラックシー」を見る権利を得ました。
でも・・・
この日、思いっきり寝坊しました。
といっても7時半。
8時25分の列車には急げばまだ間に合うと思い、急いで準備。
なんとか終わったので「さあ、行くぞ!」と思ったら・・・
「ルームキーが無い!!」
さあ大変!!
もうただでさえあわてていて正常な精神状態じゃなかったから、ぶつぶつ言いながら一度片付けたスーツケースを開けてゴソゴソ。
さらには部屋中探し回ったけど見つからない・・・
もう正直あきらめかけました。
で、15分かけてや~~~っと見つけました。
どこにあったかというと・・・
「目の前のイスの上」
・・・なんで見えなかったんだろう、とただあきれるばかりでした。
でもあきれてばかりいられない!
ダッシュでレセプションに行って鍵を預けて地下鉄の駅へ。
切符を買ってホームに行ったけど・・・
こういうときに限って電車がすぐ来ない!!!
しかも平日の8時ですよ!
日本なら3分もあれば来るのに、10分近く待たされました。
あちらの地下鉄には時刻表が駅に一切無かったので、もう本当に不安でイライラしました。(ホントはいけないけど)
乗り継ぎの地下鉄もまた待たされてブカレスト北駅に着いたのは出発5分前。
ホント、なんとか列車には乗れました。
すきっ腹だったのでパンを一個買ってから乗ったのですが、あわてて乗ったせいで自分の指定券の車両が分からず(車内には号車番号が無い!)、うろうろしてしまいました。
そうこうしてるうちに列車は出発。
結局、開いてるコンパートメントにとりあえず座って車掌が来るまで待つことにしました。
だから景色を見るにもしばらくは落ち着きませんでした。
せっかくルーマニアの雄大な大平原が広がってるのに・・・
牛やロバがのんびりとしているのどかな風景なのに・・・
馬車がコトコト走ってるのに・・・
いい被写体ばかりだったのに一枚も撮りませんでした、勿体無い・・・
そうこうしてるうちに検札がきました。
一応事情は伝えたのですが、「OK,OK」とまず返事。
大丈夫なんだな、と思ったらまだ話してくるのでよ~く聞いてたら案の定「ここにいるのなら追加料金が必要だ!」と促してきました。
さらに料金表を見せてきて「~~レイだ」と金額まで見せてきて、「こいつ本気か?」とさすがの自分も疑うようになりました。
車掌はしつこくて切符をなかなか手放さなかったのですが、隙を突いて切符をつかみ取り「じゃあ、あっちの車両へ行けばいいんだねっ!!」と言ってコンパートメントを脱出。(ほんと脱出でした)
幸いその車掌は追ってこなかったのでひと安心でしたが、寝坊1つであわや大きなトラブルになるところでした。
幸い列車はしばらくして駅に着いたので、その一瞬を利用して正しい号車を探し出し、何とか席にたどり着くことができました。
その周辺はかなりの混み具合でしたが、その人たちに切符を見せたら席を案内してもらえてひと安心。
いや、ほんとにホッとしました。
「ハロー」とまず軽くあいさつしてから「実は席が見つからなくて・・・」と思わずぼやいてしまいましたが、みんな同情してくれて少しだけコンパートメントが和みました。
こんなトラブルネタで緊張が解けるのならある意味「いい経験」だったのかもしれませんね。
室内が少々暑かったので通路にでました。
窓が空いてたので風がバンバン入って涼しかった!!
すると向かいに座ってた20歳位の女の子もでてきました。
試しに「フランス語で話してもいいですか?」と切り出し「ウィッ!」と答えてくれてから「暑いですね」とか「どこへ行くのですか?」とか話し始めました。
実はその娘、席に座った時からこちらを時々見ていて(見つめていて?!・・・うわ~っ、恥ずかしい!)、「お話したいな~」って思い始めてた時だったので、ひとり旅の身もあって思わずうれしくなって話してしまいました。
自分の分かる範囲のフランス語を使って、時々窮してしまって困らせたけど、ルーマニアのこと、旅行のこと、そして日本のこと・・・いろんなことを時を忘れて夢中に話しました。
普段は内気だし警戒するのでこのような機会はほとんど無かったのですが、その女性も好意を持って話し相手になってくれてとてもうれしかったです!
コンパートメントに戻ってしばらくすると列車は高台に登り始め、やがて橋にさしかかりました。
同席してた人が「カメラ」のポーズ。
そう、ドナウ川を渡ってたのです。
もちろん見逃すわけがありません!
ゆっくりと渡ってたのであわてず落ち着いて撮れました。
11時半、15分程度遅れて港町、コンスタンツァに到着。
ここで10分程度停車してたのですが、車内が騒がしい・・・
何かとその先を見ると、身なりがそれと一目で分かるロマの売り子がごそごそ入ってくるではないですか!
事情は知ってたのであわててコンパートメントに戻ると、同席の人は「ピシャッ!」っとドアを閉めて接触を拒みました。
相手も混んで狭い所を荷物を持って我が物顔で歩くので、言葉悪いけど少々不気味でしたし、ルーマニアの実態を少し垣間見た気がしました。
コンスタンツァを出発するとしばらくは殺風景な工業地帯を走るのですが、エフォリネ・ノルドまでくると一気にリゾートの雰囲気に包まれて、いよいよ「黒海に来たなぁ~っ」って実感できました。
コンパートメントのかわいい女の子もこのあたりで下車。
降りる前に自分のサイトのアドレスを渡して「さよなら、良いご旅行を!」と言って別れました。
後で思ったのですが写真撮ってもよかったかな??
とにかくピュアでかわいい娘でした。
さらに進むと左手に黒海が線路から離れずに広がり、人の気配がない崖や海岸の景色は、それはもう「雄大」で「きれい」でした。
名前は「黒」だけど青々した海、そしてまぶしい空、白い雲・・・
時々ここでも見れる牛や馬。
ゆっくりと走る列車から窓をいっぱいに開けて、思いっきりその「ピュアな」風景を体で感じました。
・・・もう気持ちよかったです。
これがあこがれてた黒海だと思うと、じわじわ感激してきてちょっと「うるうる」でした。
昼1時頃、ようやく終点マンガリアに到着。
レールもここまでなので列車で来れる最も遠い黒海の街に来た、ともいえます。
多くの観光客が降りてごった返す構内をかき分けて、海へと行きました・・・
これで前半終了です。
うわぁ~、これでも長くなってしまった!
半端じゃないんです、時間と忍耐(?!)が・・・
でもより詳しく書いてみたいと思うのでよろしくお願いします。
m(_ _)m
★4日目・いよいよ黒海へ!
昨日のうちに黒海沿岸への列車の指定券をおさえて、とりあえず念願だった「ブラックシー」を見る権利を得ました。
でも・・・
この日、思いっきり寝坊しました。
といっても7時半。
8時25分の列車には急げばまだ間に合うと思い、急いで準備。
なんとか終わったので「さあ、行くぞ!」と思ったら・・・
「ルームキーが無い!!」
さあ大変!!
もうただでさえあわてていて正常な精神状態じゃなかったから、ぶつぶつ言いながら一度片付けたスーツケースを開けてゴソゴソ。
さらには部屋中探し回ったけど見つからない・・・
もう正直あきらめかけました。
で、15分かけてや~~~っと見つけました。
どこにあったかというと・・・
「目の前のイスの上」
・・・なんで見えなかったんだろう、とただあきれるばかりでした。
でもあきれてばかりいられない!
ダッシュでレセプションに行って鍵を預けて地下鉄の駅へ。
切符を買ってホームに行ったけど・・・
こういうときに限って電車がすぐ来ない!!!
しかも平日の8時ですよ!
日本なら3分もあれば来るのに、10分近く待たされました。
あちらの地下鉄には時刻表が駅に一切無かったので、もう本当に不安でイライラしました。(ホントはいけないけど)
乗り継ぎの地下鉄もまた待たされてブカレスト北駅に着いたのは出発5分前。
ホント、なんとか列車には乗れました。
すきっ腹だったのでパンを一個買ってから乗ったのですが、あわてて乗ったせいで自分の指定券の車両が分からず(車内には号車番号が無い!)、うろうろしてしまいました。
そうこうしてるうちに列車は出発。
結局、開いてるコンパートメントにとりあえず座って車掌が来るまで待つことにしました。
だから景色を見るにもしばらくは落ち着きませんでした。
せっかくルーマニアの雄大な大平原が広がってるのに・・・
牛やロバがのんびりとしているのどかな風景なのに・・・
馬車がコトコト走ってるのに・・・
いい被写体ばかりだったのに一枚も撮りませんでした、勿体無い・・・
そうこうしてるうちに検札がきました。
一応事情は伝えたのですが、「OK,OK」とまず返事。
大丈夫なんだな、と思ったらまだ話してくるのでよ~く聞いてたら案の定「ここにいるのなら追加料金が必要だ!」と促してきました。
さらに料金表を見せてきて「~~レイだ」と金額まで見せてきて、「こいつ本気か?」とさすがの自分も疑うようになりました。
車掌はしつこくて切符をなかなか手放さなかったのですが、隙を突いて切符をつかみ取り「じゃあ、あっちの車両へ行けばいいんだねっ!!」と言ってコンパートメントを脱出。(ほんと脱出でした)
幸いその車掌は追ってこなかったのでひと安心でしたが、寝坊1つであわや大きなトラブルになるところでした。
幸い列車はしばらくして駅に着いたので、その一瞬を利用して正しい号車を探し出し、何とか席にたどり着くことができました。
その周辺はかなりの混み具合でしたが、その人たちに切符を見せたら席を案内してもらえてひと安心。
いや、ほんとにホッとしました。
「ハロー」とまず軽くあいさつしてから「実は席が見つからなくて・・・」と思わずぼやいてしまいましたが、みんな同情してくれて少しだけコンパートメントが和みました。
こんなトラブルネタで緊張が解けるのならある意味「いい経験」だったのかもしれませんね。
室内が少々暑かったので通路にでました。
窓が空いてたので風がバンバン入って涼しかった!!
すると向かいに座ってた20歳位の女の子もでてきました。
試しに「フランス語で話してもいいですか?」と切り出し「ウィッ!」と答えてくれてから「暑いですね」とか「どこへ行くのですか?」とか話し始めました。
実はその娘、席に座った時からこちらを時々見ていて(見つめていて?!・・・うわ~っ、恥ずかしい!)、「お話したいな~」って思い始めてた時だったので、ひとり旅の身もあって思わずうれしくなって話してしまいました。
自分の分かる範囲のフランス語を使って、時々窮してしまって困らせたけど、ルーマニアのこと、旅行のこと、そして日本のこと・・・いろんなことを時を忘れて夢中に話しました。
普段は内気だし警戒するのでこのような機会はほとんど無かったのですが、その女性も好意を持って話し相手になってくれてとてもうれしかったです!
コンパートメントに戻ってしばらくすると列車は高台に登り始め、やがて橋にさしかかりました。
同席してた人が「カメラ」のポーズ。
そう、ドナウ川を渡ってたのです。
もちろん見逃すわけがありません!
ゆっくりと渡ってたのであわてず落ち着いて撮れました。
11時半、15分程度遅れて港町、コンスタンツァに到着。
ここで10分程度停車してたのですが、車内が騒がしい・・・
何かとその先を見ると、身なりがそれと一目で分かるロマの売り子がごそごそ入ってくるではないですか!
事情は知ってたのであわててコンパートメントに戻ると、同席の人は「ピシャッ!」っとドアを閉めて接触を拒みました。
相手も混んで狭い所を荷物を持って我が物顔で歩くので、言葉悪いけど少々不気味でしたし、ルーマニアの実態を少し垣間見た気がしました。
コンスタンツァを出発するとしばらくは殺風景な工業地帯を走るのですが、エフォリネ・ノルドまでくると一気にリゾートの雰囲気に包まれて、いよいよ「黒海に来たなぁ~っ」って実感できました。
コンパートメントのかわいい女の子もこのあたりで下車。
降りる前に自分のサイトのアドレスを渡して「さよなら、良いご旅行を!」と言って別れました。
後で思ったのですが写真撮ってもよかったかな??
とにかくピュアでかわいい娘でした。
さらに進むと左手に黒海が線路から離れずに広がり、人の気配がない崖や海岸の景色は、それはもう「雄大」で「きれい」でした。
名前は「黒」だけど青々した海、そしてまぶしい空、白い雲・・・
時々ここでも見れる牛や馬。
ゆっくりと走る列車から窓をいっぱいに開けて、思いっきりその「ピュアな」風景を体で感じました。
・・・もう気持ちよかったです。
これがあこがれてた黒海だと思うと、じわじわ感激してきてちょっと「うるうる」でした。
昼1時頃、ようやく終点マンガリアに到着。
レールもここまでなので列車で来れる最も遠い黒海の街に来た、ともいえます。
多くの観光客が降りてごった返す構内をかき分けて、海へと行きました・・・
これで前半終了です。
うわぁ~、これでも長くなってしまった!