近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

名残りの藤袴(ふじばかま)

2006-11-01 15:07:33 | 花好きずき
秋の七草の一、藤袴だが、去年まで群生していた場所は、
そばにあるモッコウバラが茂りすぎたせいか、ほとんど
立ち枯れの状態で、満足に花を見ることはできなかった。
別の場所にほんの少し残った株が、ようやく花を開いた。
花房自体が米粒の集まりのようで、もともと地味な花なの
だが、ことしの見納め、名残りの藤袴といった体である。








【藤袴(ふじばかま)】

多年草。原産地は日本、朝鮮半島、中国。
万葉の昔、山上憶良が詠んだ歌に秋の七草のひとつとして
登場する。中国では古来、有用植物として珍重され、乾燥
させた葉を湯に漬けて
洗髪に使ったという。

葉は乾燥させると、塩漬けの桜の葉と同じクマリンの香り
を放つ。
普通、日本の自生植物として扱われるが、憶良が遣唐使と
して中国に渡った際、フジバカマの有用性に接して持ち帰
ったという説もある。
庭植えにすると結構大株に育つが、開発のため野生では絶
滅に瀕しているという。
ほかの野草と取り合わせて活けると、秋が匂い立つ。

(出典:小学館ポケットガイド「切り花図鑑」)

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