近事変々

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※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

桔梗(ききょう)の花は初夏に咲く。

2007-07-08 08:30:35 | 花好きずき
 きょうは曇り空で、いくぶん涼しく感じる。
「秋の七草」に数えられる桔梗だが、意外と花が咲くのは早く、6月の終り頃から咲き出すことがある。
うちの桔梗は一週間ほど前から少しずつ咲き出し、2日~3日ごとに蕾が開いているような感じである。







【桔梗(ききょう)】

・桔梗(ききょう)科。
・学名 Platycodon grandiflorum
   Platycodon : キキョウ属
   grandiflorum : 大きい花の
  Platycodon(プラティコドン)はギリシャ語の
  「platys(広い)+ codon(鐘)」が語源。
  花の形に由来。
・開花時期は、 6/10頃~ 8/10頃。
・秋の七草のひとつ。
・漢名の「桔梗」を音読みしたら「ききょう」。
・別名 「桔梗」(きちこう)。
・紫または白の、美しい花。
・漢方では太い根を干してせきやのどの薬にする。
 また、この薬用成分のサポニンというものは昆虫にとっては
 有毒なため、昆虫からの食害から自らを守っている。
 (キキョウサポニンと呼ばれる)
・昔から武士に好まれたようで、家紋に取り入れられたり、
 江戸城には「ききょうの間」や「桔梗門」の名前がある。
・開花直前の丸くふくらんだ状態がおもしろい。
 これは、開花前には花びらが互いのふちでくっついたまま膨れて
  いくため、つぼみは風船のようにふっくらして見える。
・万葉集に出てくる「あさがお」は、この桔梗の
 ことだろうといわれている。
・平安時代の辞書には「阿利乃比布岐(ありのひふき)」として載る
  → 「蟻(アリ)の火吹き」の意味。
 蟻が桔梗の花びらをかむと、蟻の口から蟻酸(ぎさん)というのが
 出て、桔梗の花の色素アントシアンというのを変色させる ために、
 紫の花の色が赤く変わる。(蟻が火を吹いたように見える)

(出典:「季節の花300」)