自閉症の子どもたちが描いた作品を紹介する毎日新聞記事
以下、本紙より転載させていただきました。
言葉を超えて魂の叫び
自閉症の子どもたち咲く
絵画50点展示
流山・きょうから
自閉症の子どもたちの絵画作品を集めた「AOAart 言葉を超えて展」が25日から、流山市のショッピングモール「流山おおたかの森S・C」(同市おおたかの森南)で開かれる。大胆な構図や色つかいで生き物や心象風景をとらえた約50点が並ぶ。30日まで。
自閉症の人たちの芸術活動を支援する一般社団法人「AOAart」(東京都中央区)が主催した。AOAは「Autistic(自閉症)or Artic(芸術的)?」の略。代表理事で日本画家の藤島大千さん(57)は「長い首を描かなくてもそれがキリンだと分かる。技術は無くても常識にとらわれず、魂の叫びを表現しているのが魅力だ」と解説する。
開場では25日午後2時から、市内の中学校美術部員や自閉症のこどもたちが、直径約180センチの青い球体アートを作るワークショップ(WS)も開かれる。完成した作品は26日まで展示する。藤島さんは「自閉症の子どもたちは自分の心にあるイメージを真っすぐに表現する。それを市民とシェアしたい。WSでは障害のある人も無い人も、共に青い惑星に生きるというメッセージを伝えたい」と話している。
【柴田智弘】