はじまり考
ビリケン 米国生まれのマスコット
「足の裏をさすると願いがかなう」とされ、大阪の観光名所・通天閣の展望台ににある像が有名な「ビリケン」さん。実は、米国生まれです。1908年に、女性美術家が夢で見た神様をモデルに考案したマスコットで、09年就任のウィリアム・タフト大統領の愛称「ビリー」にちなんで名づけられたと言われていますが、異説もあります。
米国で流行したビリケンは、ほどなくして日本にも上陸。大阪・新世界に12年に開業した遊園地に「ビリケン堂」が作られ、翌年には千葉県流山市の利根運河に、一帯の賑わいを願う石のビリケン像が置かれるなど、各地で縁起物として、親しまれました。
ただ、社会に定着するには至らず、再び脚光を浴びるのは90年代以降です。大阪のビリケンは遊園地の閉園とともに行方不明に。80年代に作られた2代目の木像は、96年の映画「ビリケン」を機に人気が復活しました。なでられすぎた足の裏が5センチもへこむほど愛され今の像は3代目です。野ざらしだった利根運河の像も、修復を経て文化財としての価値が見出されています。(竹上史郎記者)
…以上は昨日の読売新聞夕刊ですが、
遡ること110年近く前になりますが、1912年(明治45年)2月8日付の同じ読売新聞は…
「ビリケン! かう言つただけで人はもう笑ひ顔をする、ビリケンはそれ程までに擴ひろまりそれ程までにオカシがられる」
という書き出しで、
ビリケンは1908年、米国の女性美術家の夢に現れ、「俺様の像を作ればお前の名声は世界に轟とどろく」と告げた神様とのこと。女性は像を作り、シカゴの展覧会に出品したところ、幸運のマスコットとして大評判になり、海を越えて日本にも伝わった…という内容の記事が掲載されているようです。
…と、まあ、なんだか今日は、「ビリケン博士」になったような気分です。これを機会に、もう一度、利根運河のビリケンさんに会いに行ってみようかな。
ビリケンさんの手は短くて、足の裏に手が届かないでしょうから、代わりにくすぐってあげ、笑ってもらうことで福を授かるような気がしますよね。いまのコロナ禍ではエアタッチでしょうか。
そう言えば、最近、利根運河交流館にもすっかりご無沙汰していました。桜のお花見の季節も終わった静かな利根運河。菜の花を愛でながら新緑の風に吹かれるのもいい季節ですね。
以下利根運河交流館のフェスブックより転載させていただきました。
流山市では、「ビリケンさんの大喜利コンテスト」の作品募集中です。
応募用紙にある利根運河ビリケンさん達の歴史を紹介したマンガを読んで、吹き出しにビリケンさんの気持ちを書き入れ、利根運河交流館にある「作品箱」に入れてください。
その場で、利根運河ビリケンさんのぬいぐるみキーホルダーをプレゼント!(先着300名様限定です)
応募用紙は、市のホームページからダウンロードできますが、
利根運河交流館にもございます。
銀色に輝く、ぴかぴかの二代目ビリケンさんに会いに、利根運河にお越しください。
利根運河ビリケンさんのぬいぐるみキーホルダーに興味津々の「レオ」(我が家のネコです)