君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

デカダン~I'm so tired~/bloodthirsty butchers 11.11.19

2011-11-20 16:04:25 | 今日の好きな歌






昨日は大雨でしたね。




そんな中、出掛けて来ましたよ~東京まで。
最初からある程度は予想してたのですが、まあ京葉線はあの天気じゃ止まるよね、って(笑)。
海沿いを走ってる路線ですから、当然ちゃあ当然なんですが
何時間も止まってる様で
駅で立ち往生してる人々の姿はまるで何かの災害が起きたかのようでした。
仕方なく
振り替え切符を数枚貰って、東京メトロから乗り継いで何とか地元の千葉まで。
JRと違って空いてるし、座れたので
結果的には、まあOKだったのかな。勿論時間は掛かりましたけどね。いつもとは違う経験が出来たと思えば良いのか。

しかし本当台風かよ、って思うくらい勢いが凄かったですね。
お陰で
帰る頃には全身ビショ濡れ、途中傘が飛ばされて急いで取りに雨の中走ったり
こと天候に関しては散々な一日でしたわ。運悪いなあ。その分帰ってきた時の安堵感は半端なかったけど。
過程が悲惨だっただけに(笑)。ある意味生きてる実感を受けましたね。





【第78回】 デカダン~I'm so tired~/bloodthirsty butchers




【僕はそう 少し疲れた】

個人的に疲れた時には疲れたって言っていいと思うんですよね。
人間はよく他人と比較してあーだこーだ言いますけど、自分でもそう思いますけど
実際誰がどんな精神でどんな事柄に疲弊するか、なんてのは
その人自身にしか分からない事で。
疲れた時に、疲れたって言えないのは苦しい。
空っぽな時に空っぽだって言えないのも苦しい。
そしてそんな歌って
周りを見回しても全然ないように思えるんですよ。皆疲れたとか空っぽだとか
本音を言ってないように思えるんですよ。
でも、それはそれで、もしかしたら本当にそう思ってるのかもしれないですけど
だとしたら
より自分に近いのはこういう言葉だよなー、とか。
だからこの曲を、
このバンドを選ぶんだろうな、って。それだけなんですよね。それだけで良いと思う。
他を否定はしないし、否定する気も更々ないですけど
やっぱ選ぶなら、わざわざ聴くなら自分の感覚にフィットする音楽が良い。無差別に聴く事なんて出来ないから。
だからこそ、本音を垂らして、全てを曝け出して、格好悪い部分も見せて、それでも先に進むような―
そんな音楽が、そんなバンドが好きなんだって。自分の本音を昇華させてくれる音楽が好きなんだって。
そんな事を
この曲をまじまじと聴いて改めて思いました。

「疲れた」って言葉は一見ネガティヴに思えるけど
そうやって吐き出すことで
口に出す事で
報われる想いもあるような気がするんですよね。要は言っちゃってスッキリする感覚と言うか
膿みを出して、またリセットする感覚と言うか。それもまた大事な行為だし
常に前向きでいる必要なんて全然なくて
後ろ向きな時は後ろ向きで
ある程度浸って満足すれば、また歩き出せるさ、的な。私はきっとそういう人間なんだと思いますね。


で、音に関してもこの曲は好きでして
初っ端からドカドカと鳴るドラミングでまず驚かされ
その後もおセンチド真ん中のギターフレーズだとか、
適度に小気味良い
ドラムの音を活かしたアンサンブル、そして柔軟なメロディと
アルバムの中では割と演奏される事も、取り上げられる事も少ないように思えますけど
個人的にはこの曲もまた最新作の中では一つの名曲ですよね、って。それくらいバッチリ決まってる曲だとも感じますね。

純粋に「疲れた」って感じた時に、ふと聴いて想いを共有出来る、これまた頼れる一曲です。



C3-シーキューブ- 第8話「逃れ得ぬ呪いのような―」 感想

2011-11-20 01:18:37 | 2011年 秋アニメ





死が二人を分かつまで。




例え死んで滅ぼされたとしても、一緒に居たいって思える人―
そんな人がいたら素敵ですよね。
白穂にとっては、サヴェレンティこそがそれに値する人物だった、と。要は、言っちゃえばもうあのまま呪いに殺されても、
サベレンティと一緒に居る事で自分が傷付いたりしても、
それはそれで構わない、と。
強固な想いの上に広がっていた意志だった訳ですね。

ただ、生きてれば分かち合える事だったり、新たに知れる思いだったりがあって
例えば今回の父親の事もそうだし
他人との思わぬふれあいとかもそうだし、そういう考えは観念的といえば観念的な考えでもあったから
そこを何とかしようと頑張ったのがフィア達で。
すっごく演技派だなー、と思いつつ
久々の顔芸を堪能しつつ、
でもあの頃のフィアとは全然違うんですよね。もう不安定でもないし、覚悟を決めた訳ですから。
これ普通に考えればメインの二人が救われるお話なんですけど
それと同時進行でフィアが以前よりも良い方向に変わりつつある、成長しつつあるって事も
堂々と描かれてて
何気に収穫が多い回だったような気もしますね。
前のフィアの顔芸は実直に怖くて、ネタ的な要素もありましたけど
今回のは時々妙に凛々しい顔をするんですよね。何かを強く伝えようとする顔。そんな確かな意志のある顔。
解決方法としては、無理矢理サヴェレンティの呪いの力を引き出し、それを駆逐するっていう
中々にハードな方法だったんですけど
それでもフィア達の事が残酷に見えなかったのは、元々そうだろうなって思ってたのもあったけど
そんな時折見せる表情が真剣だったからなんだろうな、って思いました。今度はあの力を、誰かを救う為に使った訳だ。

という所で先週の前半の話にも何気に繋がってるように思えて
個人的には中々良い着地点になったんじゃないか、って感じましたね。
誰かを滅ぼす為ではなく
誰かを救う為に。フィアも随分逞しくなって、そんな成長っぷりもまた目を見張るお話でした。それは勿論、恋って観点も含めて、ね(笑)。
今春亮に惚れるとしたら、正に最適なタイミングの様にも思えるんですよ。ここまでフィアに色々なものをあげてきたしね。
今度はそれにフィアが応える番・・・といいつつ、このはの愛情もまた深いですからねえ。まあ、互いに頑張れ、って事で。
少なくとも惚れる価値はあるキャラクターだとは思うからね。それもまた、心の成長の一つですよ。人間らしさ、の一つ。



しかし画面が実験的な作りになってて、話だけではなく、画面を追いかけるのも非常に楽しいね。
こういうスタイリッシュな試みは個人的には好きなので
どんどん個性を出して行って欲しいですね。
ある意味大人っぽさの演出とも取れますしね。白穂さんも最後にはちょっと元気になれたようで良かった。その描写を入れたのは正解だと思います。安心した。