君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

夏色キセキ 第9話「旅のソラのさきのさき」 感想

2012-06-02 03:21:27 | 2012年 春アニメ



簡易ですが今週も。




あの~、「メール打つって言って打たなくなったり」っていうのは凄くリアルな言葉なんですよね(笑)。
自分も経験者だから分かるんですけど確かに最初の内は電話だったり手紙を送り合ったりしててずっと仲良いままでいくぞ、って思ってるんですけど
その内に、やっぱり直で触れ合える人の方が良いってなっちゃって連絡が来なくなったり
或いは実感がなくなってこっちからも連絡を取るのに躊躇したり
距離って想像以上に厄介ですからね。
ただ、今はメールなんですよね。自分の時代は携帯の普及率がまだ全然だったので、携帯だったらもしかしたら・・・?それでも疎遠になる危険性は正直高いと思う。
だからわがままを言う夏海の気持ちもある程度分かるし、その無茶な思想も懐かしかったりするんですけど。

身体が透けた・・・っていうのは覗かれたってきっかけ以上にここに居たくない、本格的に仲良くなって受け入れざるを得ない状況になるのも
逆に疎外感を感じるのも嫌だ、要するに引越し先を色々な意味で拒絶しているっていう一つの心情的な仕掛けだと思うんだけど。
ただ、そこに暮らす人々の島の外の人をただ単に受け入れるだけではなく、そこに付随する諸々の気持ちに触れた時に、
ようやくこの島を受け入れる決意が出来たんだろうなあ・・・、って考えるとそれなりに良く出来たギミックになってるんじゃないかな、とは。
お石様の存在っていつもどんな時でもメインの4人の気持ちを後押しする為に働いて来た印象があるけれど、あの年代って気持ちが揺れ動きやすいから
その点ではこのくらいの手助けがあってもいいのかもなあ、とは感じますね。きっかけ作りの為のアイテムっていう。


それにしてもお石様の親戚?って本当に何でもアリな作品だなー(笑)。
流石に便利過ぎる気もしなくはないが・・・う~ん。
ま・・・キャラが「大人になった」って瞬間がきっちりと描かれていたので
その点では収穫の方が大きかったって事にしときましょうか。夏海もちゃんと成長してたしね。
もう一つ、あの姉妹はどう見ても最初から普通に姉妹にしか見えなかった(笑)。今週の「さんかれあ」の萌路の友達ぐらいボーイッシュであればなあ。
そういう(個人的に)ケアレスミスみたいなものが目立つのは残念ではあるけれど、まあその「ゆるさ」もまた夏色キセキっぽさではあるのかもしれないですね。
今期最も気楽に観れるアニメかも。どっちかっていえば良い意味で!



夏色キセキ 第8話「ゆううつフォートリップス」 感想

2012-05-26 03:53:07 | 2012年 春アニメ



親にとっては都合であったり人生の設計の一つとしての行動なんだろうけど
実際子供が引越しで失うものって半端なく多いですよ。あの時失った友達に関しては今でも後悔してるし
行ったら行ったでよそものみたいな扱い受けて傷付いたりして
正直得るものは何もなかったです。
代わりに空っぽになるだけ、っていう。だから、例えそれがわがままであってもこうやって反抗するエピソードには感情移入してしまうんだよな。
結局仲良かった友達の事引き摺ったり慣れなくて話すらも出来なくなったり、引越しで狂わされる部分ってご多分に多いと思うから。
しかしまあ子供は親と一緒にいるべきだとも思うし、その辺もまた難しい問題だよな。どうやって折り合いを付けるのか。


今週の見所は、そんな友人の為に夏海が泣いたり仕方ないなんて言うなって叫んでた部分ですね。
仕方ないって言葉は散々行動した後に言う諦めのセリフであって、最初から諦めてる人が言うセリフじゃないと思うんですよね。
実際好転するかしないかはともかく、行動を起こすって事自体が強い思い入れの証でもあると思うから
そういう意味ではみんなの絆だったり、絶対に離れないだとか、そういう気持ちを確認する為のアニメなのかもしれません。
同時に、これ観てたら横浜から引っ越すときにもっと抵抗したり、思いを確かめてれば良かったって今更ながら後悔しました・・・(汗)。
あの時夏海が泣いたって事、それ自体に彼女の好きって気持ちがめいっぱい詰まってて、その表現は実直に素敵だなあ、と。そう思った訳です。




氷菓 第5話「歴史ある古典部の真実」 感想

2012-05-21 00:44:37 | 2012年 春アニメ


お、今回初めて「面白い」って思えたかも。



あまりに理屈っぽい話は個人的に好かないのですが、誰か一人を生贄にしてみせしめにして事を済ますってやり方は気に食わないし
その辺の描写・演出が凝っていたので素直に感情移入出来た気がする。タイトルの謎も意外と面白い答えだったし
ようやく主人公も成長を見せてきて観易くなったとは言える、かな?
ぶっちゃけ一話とか二話の謎は正直つまんない、こんな結末?って不満を抱えながら観ていただけに
今回の謎や結末が実直に面白かったのは嬉しい誤算でしたかね。まあそれでも素直に絶賛出来るか?って言ったらNOなんですけど
これならば切る理由もないな、って感じ。
これからも密かに観ていきます。出来る事なら化けて欲しいけど、どうなるかな?

ただ、最後に至るまでは確かに面白かったけれど
途中のエピソードの印象はやっぱりイマイチなのが本音なので
もう少し結末以外にも力を入れて欲しいなあ・・・と思うのも正直なところです。
要するに日常描写の魅力が足りないって話ですね。


でも、嫌いじゃないな、とは思いました。突き抜けてはいないけど、一応安心して観れるタイプのアニメ、かな。

夏色キセキ 第4話「ユカまっしぐら」 感想

2012-04-28 04:21:57 | 2012年 春アニメ




お、今週は面白いねえ。





先週の感想も書こうとは思ったけど、どうにも気力が沸かずにやめたんですけど
先週は作画が荒れてた上に、やっぱり少年中心になっちゃうとこのアニメの意義って薄れちゃうんですよ。
ほら、基本女子だけの日常ものですから、そこに男子の介入っていうのは
どうにも無粋に思えるのもまた事実で。
まあこのアニメは青春ものでもあるのでそれ考えたらありっちゃあありではあるんですけどね。
でも、どう考えても女の子メインの方が楽しさは違う訳でもあってね(笑)。今週の出来は素直に素晴らしかったと思う。

やっぱり、ユカの心情描写が丁寧だったからかな。
後半のキス直前シーンなんて普通に泣きそうになったもの。
それはなんでかっていうと、いつも不真面目な彼女の真剣な悲しみ
現実逃避に気付いたショックの描写っていうのは
ここまでおちゃらけた場面ばっかり見せられてますから、そりゃインパクトもグッと来るものもあるよね、っていう。
そんな彼女の切ない恋心と現実とのギャップの描写に結構に魅せられてしまった、かな。あの結末こそが「自分の力で」っていうメッセージでもあると思うし。
これは私の持論ですが暗いだけの人間もいないし、明るいだけの人間もいません。そこから考えると
今週のユカの描写って言うのは非常に人間らしいなあ、いじらしいなあと思えて
それなりに良かったと思う訳ですよ。
まだ、完全に終わったって話でもないから希望も残ってるし。
あんまり構成に関して上手さは感じない作品でしたが、4話にして初めて素直に構成が上手いって思えたかも?

とにかく、今週は非常に面白かったので初期で離れた人も是非注目しましょう!って事で。
まだ、逆ダークホースになり得る可能性を捨ててはいないからな。自分は。





しっかし、百合的に考えると正直めちゃめちゃ美味しいアニメですよね!
既に百合カップルが出来上がってるやん。
結構にナメられてる印象も強いアニメですが、意外と侮れないよなって改めて思いました。
それだけに、お話にムラがあるのがちと惜しいッスね。それでも、このシンプルな思春期模様は好きです!密かに支持しますよ。
入れ替わりネタも、意外と個性出てて面白かったねえ。よく知らない姉の友達がいきなり軽々しく話しかけてくるとか、
普通に考えて「え?」って思いますよね。そんなシチュの作り方にも感銘を受けた回でした。
色々賛否は分かれてるけど、決して悪いアニメじゃないと思うな。



夏色キセキ 第2話「ココロかさねて」 感想

2012-04-14 03:51:22 | 2012年 春アニメ




本館が毎週きっちり書く方向性なので、こっちは若干ラフに行きますよー。




このアニメって結構にリアル志向な部分があるから
ファンタジー設定に頼らずとも十分魅せれたんじゃないかな・・・って
若干思ってしまったんだけど、
ただそうはいっても基本となるキャラが良い感じなので、特に不満という不満もなく
まあぶつかり合いで解決して欲しかった気持ちは正直あるけれど
このアニメってそこまで重くはせず、あくまでサクッと気軽に楽しめる方向で進めていくんでしょうね。
自分なんかはガチの方が好きなんですけど(根暗な人間だからね 笑)、
この場合は誰でも観やすい作風を重視したのかなあ?と。なんせ声優ユニット前面推し作品ですから、最大公約数狙った方が全然良いっていう。

府に落ちないのは御石様云々の設定なんて昔の少女漫画にはゴロゴロ転がってたのに、
いつのまにかそれすらもアニメオタク的にはタブーになっちゃってんの?って事は正直思います。
こういうのって単純にアニメならではの世界観なのにね。
規制問題もそうなんだけど
今はいちいち理屈っぽくなっちゃって、正直反応を見るのがつまんねえなあ・・・とか感じる。
けどまあ、突き抜けた個性はないにしても一応安定して楽しめる作品の部類には入るって個人的には思うので
視聴をするのは純粋に楽しみですね。中学生特有の発達未満な感じも好みです(笑)。その生々しさはちょっと目を見張るものがあるんじゃないか、と。

あとは、石の力でくっ付いた二人のあまりのコンビネーションの良さ
くっ付いてるのに追いつけたその息のピッタリさこそが二人が二人である所以っていうか
友情の証でもあるっていうか。共に苦楽を乗り越えて来たからこその力ですよね。
石があれば何でも出来る~って方向性は嫌だなと思ってたけど
あくまできっかけ程度なら悪くはないんじゃないでしょうか、とか何とか。
それにしてもこのアニメって百合アニメにしても割と平気なんじゃないかって気はしますね(笑)。思いっきり胸に顔うずめてたけど、
そういうのを女同士でするかねっていう。そこもまた見所、かな。




にしても人間関係なんて本当に難しいものだから、頼れるものがあれば何でも頼りたいよね、とは確かに感じますな。