君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

C3-シーキューブ- 第8話「逃れ得ぬ呪いのような―」 感想

2011-11-20 01:18:37 | 2011年 秋アニメ





死が二人を分かつまで。




例え死んで滅ぼされたとしても、一緒に居たいって思える人―
そんな人がいたら素敵ですよね。
白穂にとっては、サヴェレンティこそがそれに値する人物だった、と。要は、言っちゃえばもうあのまま呪いに殺されても、
サベレンティと一緒に居る事で自分が傷付いたりしても、
それはそれで構わない、と。
強固な想いの上に広がっていた意志だった訳ですね。

ただ、生きてれば分かち合える事だったり、新たに知れる思いだったりがあって
例えば今回の父親の事もそうだし
他人との思わぬふれあいとかもそうだし、そういう考えは観念的といえば観念的な考えでもあったから
そこを何とかしようと頑張ったのがフィア達で。
すっごく演技派だなー、と思いつつ
久々の顔芸を堪能しつつ、
でもあの頃のフィアとは全然違うんですよね。もう不安定でもないし、覚悟を決めた訳ですから。
これ普通に考えればメインの二人が救われるお話なんですけど
それと同時進行でフィアが以前よりも良い方向に変わりつつある、成長しつつあるって事も
堂々と描かれてて
何気に収穫が多い回だったような気もしますね。
前のフィアの顔芸は実直に怖くて、ネタ的な要素もありましたけど
今回のは時々妙に凛々しい顔をするんですよね。何かを強く伝えようとする顔。そんな確かな意志のある顔。
解決方法としては、無理矢理サヴェレンティの呪いの力を引き出し、それを駆逐するっていう
中々にハードな方法だったんですけど
それでもフィア達の事が残酷に見えなかったのは、元々そうだろうなって思ってたのもあったけど
そんな時折見せる表情が真剣だったからなんだろうな、って思いました。今度はあの力を、誰かを救う為に使った訳だ。

という所で先週の前半の話にも何気に繋がってるように思えて
個人的には中々良い着地点になったんじゃないか、って感じましたね。
誰かを滅ぼす為ではなく
誰かを救う為に。フィアも随分逞しくなって、そんな成長っぷりもまた目を見張るお話でした。それは勿論、恋って観点も含めて、ね(笑)。
今春亮に惚れるとしたら、正に最適なタイミングの様にも思えるんですよ。ここまでフィアに色々なものをあげてきたしね。
今度はそれにフィアが応える番・・・といいつつ、このはの愛情もまた深いですからねえ。まあ、互いに頑張れ、って事で。
少なくとも惚れる価値はあるキャラクターだとは思うからね。それもまた、心の成長の一つですよ。人間らしさ、の一つ。



しかし画面が実験的な作りになってて、話だけではなく、画面を追いかけるのも非常に楽しいね。
こういうスタイリッシュな試みは個人的には好きなので
どんどん個性を出して行って欲しいですね。
ある意味大人っぽさの演出とも取れますしね。白穂さんも最後にはちょっと元気になれたようで良かった。その描写を入れたのは正解だと思います。安心した。





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