君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

あずまんが大王 第9話「ちよちゃんの誕生日」 感想

2011-10-29 01:39:59 | あずまんが大王(アニメ)
↑相変わらず雑な画像ですが。にしても榊さんはアニメで更に可愛くなった感じよね。




俗に言う女の子らしさ、っていうものが
いかにも男性に媚びててブリブリした感じ・・・と一概に言えないのは
ギャップ的なものによる女性の魅力、可愛さの引き出し方があって
その一つのケースがこの榊さんなのは言うまでもない。確かに背は高いし、クール系ですが、その中身はこんなにも可愛い・・・!
っていう点でこの子以上のキャラは中々居ないよなあ、って感じの回でした。仕草や性格の掘り下げっぷりが半端ではなく
多分榊好きじゃない人でも、この回を観たら絶対に榊さん好きになっちゃうだろうな、って断言出来るほど彼女の魅力が詰まりまくってる回。
原作ファンとしても大満足の仕上がり。いやはやお見事でした。表情の一つ一つが素晴らしい。

しかし、ともちゃん好きとしては頑張って選んできたであろうプレゼントと仕掛けが
まったくウケず、他の人ばっかりがもてはやされるのにイジけてしまうあの様子がなんともまた個人的なツボでした。
「気持ち」って底に書いてある箱については
もう少し笑われてもいいはずだったのにね・・・これに関しては同情せざるを得ない。
そんな子供っぽいともちゃんもまた可愛い回なのでした。

そしてよみとともちゃんは本当にいつもお隣に位置が配置されてますよね。これがまた印象的で
自然にそうなっちゃうっていうか
様式美みたいな感じなんでしょうかね。演出もあると思うけど、それでもある程度リアルや。
そんな二人の距離感を観てると、やはり色々想像させる余地があるよなあ、とか思ってしまうのでした。




他にも「吸収」ネタとか
最後のふんわりした作画演出がほんわか出来て良い感じ。
そして榊さんのリボンネタは、個人的には全然アリだと思います。
そんなスタッフの榊さんへの愛情が詰まってると思われる、秀逸な回でした。
今でも全然色褪せないね。

次回から遂に2年生。神楽ちゃんの登場だっ!




あずまんが大王 第8話「初夢スペシャル」 感想

2011-10-25 05:40:21 | あずまんが大王(アニメ)
↑「10年連続」の部分にツッコミを入れるべきか否か。そして潜在的によみを2位にしてるのも、さり気に評価してるんだね、って少し。




この回は、みんなの夢の中を描くって言う
割とシュールさを前面に押し出した回なんですけど
これが原作以上にケイオスでニヤニヤ出来る出来になってて。
原作は原作で面白いですけど
この回に関してははっきりとそれを越えたって個人的に断言出来ます。正に完璧な出来に近い。
そしてこういう回が後続の「日常」に影響を与えてる事は言うまでも無い。



①大阪さんの夢
ちよちゃんのツインテが取れる辺りは「ゆるゆり」のあかりんを彷彿とさせますね(笑)。
ちよちゃんがそのツインテに支配されてる、っていう
前衛的な内容なんですけど
最後はそのツインテを取ってしまってちよちゃんが死んでしまう、っていうオチで。
この間の取り方とか
その場の空気感がすげえ独特で、
当時の自分にとってはこのテンポの空け方にものすごい衝撃を受けたことを思い出しました。
この間がめちゃめちゃ面白いって言うか、観ててストレスも受けないし。
死なせた責任を取って
自らに付けて飛ぶってオチも、投げやり感が実に最高ですね(笑)。

②ともちゃんの夢
当時も今も、ともちゃんが一番好きなので
このパートは繰り返し観たなあ・・・ともちゃんは他のキャラに比べると
そんなに体型的に目立ってないけど
実は中々の優良物件だと思うんですよね。中くらいの、大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいそのカンジ。
おまけに締まってる所は締まってると思うし・・・背丈もそこそこハマりのよい印象で。
そんなともちゃんのプロポーションがピックアップされたカットは
何度観てもたまらないですねえ。
若干「みなみけ」の夏奈っぽい表情もあったり、その後の自分の趣向にも影響したんだな、って思う。
  しかし、よみの「0点」の描き方とか渡し方が投げやりすぎて
思わず爆笑してしまいました。どんだけ意識してんのよ、って話ですよね(笑)。ある意味見せ付けられてるわ、これ。

③榊さんの夢
これが一番シュールですね。
ちよ父は未だに語り継がれる名物キャラです。
この辺のシュールさは
王道系であるあずまんがの中でも結構珍しい感じ。怒りに震えるちよ父のシーンは
当時学生だった頃何度も爆笑した記憶があるけど
今観ると逆にその前のよみのパートの方が笑える、っていう。これも歳による感性の変化なのかな?

④かおりんの夢
これがオリジナルだったかな。
こういう事が出来るから原作付きアニメは面白い。
シュールっていうよりは
かおりんのキャラ性を押し出したようなお話でしたが
逆にこういう分かりやすいネタを押し込む事によって
シュールが苦手な人も面白く観る事が出来て全体的なバランスも取れる、っていう。
上手い事考えられて作られてるなあ、と。
そして不良のちよちゃんはなんか新鮮で可愛い(笑)。かおりんの起き抜けの髪型で更に笑える仕上がりに。母親とそっくりやなあ。





夢に出てきたちよちゃんは、各々で普段とは随分印象が違う為に
現実で出会ったときに思わず反応が違ってしまう、っていう。これは原作からしてそうでしたが
ただ単にifの話だけで終わってない部分がこの物語の秀逸なポイントですね。
大好きなお話の一つです。




あずまんが大王 第7話「文化祭」 感想

2011-10-01 00:41:02 | あずまんが大王(アニメ)
↑当時も今も屈指のニヤニヤシーン。榊さんの本領発揮ですね。




7話は文化祭。
と、いいつつ何気に榊さん回だねって今観てると思います。
ぬいぐるみ大好きで
ぬいぐるみ喫茶提案して
自分でもぬいぐるみ作って
そのぬいぐるみが売れなくて寂しい表情をしたり・・・
クールで格好良い、ってイメージが先行している彼女の意外な一面って云うか
こういうギャップの作り方も良いですよね。
ロリもいる
メガネもいる
元気っ子もいる
天然もいる
熱血系もいる
でも、クール系じゃなくてこの子は可愛い系だよね実は、っていう
ギャップ的なアプローチが非常に秀逸な回です。現役の夢見る少女でもある榊さん
この回で彼女の魅力が伝わった部分も大きいんじゃないですかねえ。

にしても
まったりとした間の使い方も特徴的な回でしたね。
榊さんと忠吉さんの触れ合いとか
最後の郷愁に満ちた凱旋パレード(笑)とか
ともちゃんが「喫茶店」を書けなかったネタも良い具合に時間使ったお陰で
原作以上にその葛藤がリアルに感じ取れます。
これはアニメ化の利点でしょうか。
結局、この回は文化祭っていうよりは榊さんのキャラ性を描く回だと思ってるので
その点では彼女に注目の集まる構成になってましたけど
神楽と木村先生の絡みや
ともちゃんの「目安箱の伝説」発言
大阪さんの邪気のない可愛らしさ等、よみを除けば何気に全キャラに均等にスポットが当たってるのも
贔屓ではないっていうか
各々のキャラを大切にしてるような構成で非常に良く、かつ濃かったですね。
その分よみはツッコミ、
それ以前に驚き役に徹した感じでしたけど、あの破格の動物耳の似合わなさは逆においしいと思う。そうでもない?

しかし最後の
「文化祭の終わったあと」の表現もまたオツといいますか
雰囲気を大事にしてて良かったですね。
大体
みんなで盛り上がった後は寂しさがまず先に来るものですから
そういった意味ではここでよみも素直な感情を見せられたっていうか
ここが彼女の重要な役割どころだったのかな、とも。
そんな郷愁具合も素敵な回でした。




しかし大阪さんの通天閣とか阪神は
まんま「日常」に通じるシュールさを含んでますよね。そう考えるとまた一層面白く観れるな。




あずまんが大王 第6話「体育祭」 感想

2011-09-23 00:54:35 | あずまんが大王(アニメ)
↑10年も前から「ゆるい百合」の系譜は始まっている。ルーツ的な意味でも今のアニメファンも是非。





この体育祭シリーズって2年でも3年でもやるんですが(文化祭も同様)、
一発目からこの完成度の高さ!
どこを切っても面白いっていうか、完全にネタが詰まりまくってますね。
出し惜しみなしっていうか
どのキャラも面白いし、存在感あるしで、思わずゲラゲラ笑ってしまったネタも。そこはきっと思い切りの良さって言うか
王道ゆえにネタがストレートに笑えるんですよね。横道に反れたのがみなみけ、コアなネタも取り入れたのがらきすたって考えると
最も誰にでも受けいれられる日常ものっていうのはやはり「あずまんが大王」なのかも。
それを更に極端にしたのが「日常」で
百合方面を強化したのが「ゆるゆり」か。安易なカテゴライズもどうかと思いつつ
そう考えると後続も後続で色々考えてて面白いですよね。
今見返すとそういう視点でも観れるから更に興味深い感じはするよね。

で、この話は何気に大人の汚い面が出てるっていうか
要は生徒をダシにして賭け事やっちゃってる訳で、これもまた酷いなあ、と思いつつ
生徒のフォークダンスにちゃっかり混ざってる木村先生もまたキモいなあ、と(笑)。
これはある種のモラトリアムっていうか
学生気分が抜けない大人達って観点でみてると、それもまた一つの願望なのかな・・・って思えてきて色々な意味で納得する作りにもなってるんだな、と。
大人だってふざけたいし
大人だって遊びたい。
木村先生はともかく、にゃももゆかりもそれで生徒のやる気に繋がった部分もあるし
榊さんだってちよちゃんの為に頑張れた部分はある訳だ。
って考えると
案外これも悪くはないな、っていうか、子供らに伝わってなければそんなに悪影響でもないかなって思います。
そんな今では絶対に叶わない自由気ままな行動だとか発言に憧れる部分もあったりなんかして
そこもまた日常ものの良さなのかな、とか個人的には感じながら見ました。


普段はともちゃん好きなんですけど・・・
いや、全然ともちゃんリーダーシップ発揮してて良かったですし
よみとも的な視点でも、一緒にロープ引いてたり、フォークダンスの時も一緒に並んでたり
体操も一緒で
怒られてふざけ合ったりしてて、その仲の良さには脱帽しつつも(笑)。
この回は榊さんの格好良さが半端ではないね。
ちよちゃんの為に
クラスの為に
実は責任感が強い榊さんの本領発揮です。後に一方的にライバル視される神楽の猛攻も振り切り
一心不乱に勝利を手にし続ける榊さんのストイックな姿にかおりんでなくとも惚れる。
キャラが育つっていうのはこういう事を言うんだな、って
今見てて改めて気付きました。
フォークダンスでは数合わせに男子の方に入れられる榊さん。でも、まあ雰囲気的には分かります。
そんで榊さんに憧れるかおりんの無限大ダンスタイムが始まる訳ですけど・・・
今でいうちなつちゃんと結衣先輩みたいなもんか。
でもこの後木村との地獄の会合が待ち受けてるんですけどね(笑)。さっきまで良い意味で死ぬ~って使ってたのに一気に本来の意味に逆戻り。
この頃からきっと木村先生に目を付けられてしまっていたんですね。色々とご愁傷さまです!

しかし榊さんが頑張りまくってるその最中・・・
大阪さんとちよちゃんは全くいいとこなしですな。
ちよちゃんはかろうじてチアで活躍したけど
真性の戦力外の大阪さんは一体・・・。まあ、可愛けりゃ正義ですよね。ね!





この回はオチもめっちゃキレイに決まってて、正直今の視点で観るとそこもすげえ感心する。
ちょうど何もかもが上手くスッポリとハマった感じっていうか。
大阪さんここで初めてナイスツッコミですね。
みんなのブルマ姿もホント眩しくて!ってこれじゃ木村先生と変わらないですね。反省反省。




あずまんが大王 第5話「夏休み」 感想

2011-09-16 00:25:02 | あずまんが大王(アニメ)
↑このシーンがきっかけで私は間接的エロを認識しました(何てことしやがる・・・!)。





この回はねえ、ちょっと思い出深いんですよ。
初めて観た「あずまんが大王」のお話なんです。

当時アニメ全然知らなくて何やってるんのかも分かんなかったんですけど
これの前に一つ大きくハマってた
私の原点のようなアニメがあったんですが、その情報を調べる為に雑誌買って色々観てたらですね
このアニメがどうやら人気があるらしい、と。
アニメについては無知でしたが、その時は「ちょっと色々観てみようか」って感じで
このアニメを初めて「深夜まで起きてアニメを観よう」って流れで観たので、そりゃ色々思い出深いですよ。
思えば、これが初めての新番組チェックだったんだな・・・って考えると
いきなり大物にめぐり合えて幸せだったな、と思う。
一発でハマって
その後レギュラーで観るようになって、イベントにも行ったりして・・・私の青春ですよ。この作品は。間違いなくね。

ちなみに関係ないけど
青春の一環として「七人のナナ」「灰羽連盟」があることも未だに忘れていません(笑)。
恐ろしい事にこの時期観てたアニメは
必ずどっかで泣かされてたものばっかだったんです。丁度盛り上がってた頃っていうか
いい時期に入れたんだなと自分でも思いますね。
後に黄金期も来ますけどね。



この回に関しては、本当にまんべんなく面白くて
今観ても隙のない
まったり、といつつ常にギャグには笑わせてもらう感じで、特に大阪さんの開眼っぷりが半端ない。
動きも面白いし、声は可愛いし、酷い怪談は言うわちよちゃんに花火仕掛けようとするわ
半分天然で半分鬼畜、っていうか。
そんな大阪さんはちよちゃんと一緒に某ゆかり車の被害者になったりして(笑)。
色々と笑いのネタは尽きませんが
何気にゆかり車に乗せる事を許可するみなも先生も酷いッスよね・・・。
まあその分後々ゆかり先生に去年は彼氏が居た事をバラされたりするんですけどね(笑)。
しかしまあ、
ゆかり先生に関しては常にやりたい放題、特に制裁も受けず。
って客観的に書くとなんじゃこいつ、って感じですけど、実際は面白いからまあいいや、みたいな。
それもまたズルいなあって話なんですけどね。
う~ん改めて観てもズルいキャラだじぇ。

この話の見所が何なのか、っていうと
夏ならではのけだるさだとか、倦怠感、その中のささやかな幸せですね。
実際これリアルタイムで観た時も
そんな夏の空気感だったり無意味にはしゃいじゃう気持ちをよくパッケージ出来てるな~、って
なんとなしに感心してたものです。
神楽もちょこちょこ登場、この辺から榊さんのキャラ性も頭角を現してきて
兎に角どのキャラも目立ってるし
存在感もあるしで
一発でハマるのも仕方なかったのかもしれませんね。この話はまったり感よりもギャグ推しだと思うので、いつも以上に面白くて。
未だに夏になるとよく見返す回の一つだったりしますね。傑作回です!





しかし、ちよ宅に来た時のよみとともちゃんの反応が全く一緒なのに笑った。
別荘での猥談に何気に両方ノリノリだったり
行き着く先が今から想像出来ますなあ。そんな二人に彼氏いないの?って気軽に訊く大阪さんはやはり気持ちSだと思います!