松庵

シナリオライター
&絵コンテマンな
松浦の軌跡。

日常系って、言葉足らずな感じがする

2011-12-06 16:43:34 | なんでもない日々
今し方、映画の「けいおん」を紹介しているサイトで、日常系の代表作みたいな書かれ方をしていたので、ちょっと違うんじゃないかなと思ってこんな記事を書いています。

そもそも、日常系というジャンルに違和感を覚えるのは松浦だけでしょうか?
ほかの解釈もあるのかもしれませんが、松浦が今日読んだサイトでは、日常系=特に大きな事件もなく、ふつうに暮らしているキャラクターを描くもの。という解説がなされていました。
まあ、評論家までもがそう思い込んでいるのなら、制作者サイドは大喜びでしょうね。

ちょっと、ご自身の高校生時代を思い出してみてください。
なにも事件はありませんでしたか?
「自分が高校生だったときの記憶がない!」
という特別な方は例外だと思いますよ。「ふつう」の人は「何かしらの思い出」を持っているはずです。かなり長いスパンを経ても忘れないような。

つまり「日常系」とは、(「普段は忘れているような)日常(の細やかな心の動きや成長を描くことに注力した)系(統の作品)」だと松浦は思っています。

もし仮に大天才がいたとして、本当になんでもない日常だけで物語を構成したら、それはそれですごいことですが、アニメも映画も総合芸術ですから。
ましてや超前衛的な作品ではなく、社会現象になるほどのヒット作です。
ちゃんとみれば、仕掛けはわかるはずです。
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