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音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

スカンポ(イタドリ)

2023-04-19 07:13:52 | ひとりごと


昨日吉野方面へ出かけ、途中の野菜直売所に立ち寄ると旬のタケノコの横に
スカンポが10本ほど並べられていました。値段が書いていないのでお尋ねすると、
地域の人が採って来られたので欲しい人に無料でお分けしているとの事。
まだ若い旬のスカンポだったので喜んでいただて帰りました

スカンポの記事は4月11日のブログに掲載しています

桜散る春休み

2023-04-03 07:01:18 | ひとりごと
桜の季節の春休みを楽しみに子ども達と田舎へ帰ってきました。
田舎を楽しみたいと言いながら元気いっぱいです。
ウグイスの谷渡りが響き渡る中で、近くの山に咲いている桜は満開

貸し切り状態の児童公園で一塁往復だけの野球を楽しんでいると
吉野行きの特急桜ライナーの電車が僅かに見えて子どもたちは大喜び!
吉野の桜は山全体に咲き誇り、街の桜並木とは異なった趣があります。

例年の寒さなら泊まることは遠慮してもらうところですが、
今年は暖かく(朝晩は冷え込みましたが)、日中は汗だくでした。
‘疲れを知らない子どもの様に・・・’、という歌詞がピッタリです。
地元の野菜直売所へ寄ると初タケノコが並べてあり、迷わず買って
皆で旬の若竹煮を味わいました。季節ものは心が弾みます。

三日間賑やかに過ごしていたからか、帰る日には毎年訪れるツバメが巣作りに
玄関先の軒下まで飛んできていました。
飛び立つまでの間、今年も暫く楽しめそうです。

静かな田舎を後にして、昨日は図書館への返却と最後の花見を兼ねて佐保川沿いに
皆でまた集いました。川に下りてみると、風で散った花びらが花筏となって流れ、
歩道の花びらの絨毯を歩くと柔らかく優しい感覚が足に伝わります。
桜散る頃の歌のメロディが浮かんできます

坂本龍一さんが亡くなられたニュースが入ってきました。
芸術家らしく、自然界の音に耳を傾けられ、その邪魔にならないように
音楽との協調を大切に曲作りをされていたように記憶しています。

自然界の音楽に目を閉じて身を委ねている時間はいつも心豊かに癒されます。
五感を開放しながらの早朝散歩に静かで穏やかな活力をもらいます

土筆の季節

2023-03-16 06:47:27 | ひとりごと
寒かった早朝散歩も随分暖かくなり、軽装で足取りも軽くなります。
東京の桜の開花宣言は史上一位と並ぶ記録だそうで、
いつもの散歩道の桜も気にしながら歩いています。

四月上旬頃の暖かさだと言うので、気にしながら歩いていると
土手に一本だけスーッと背筋を伸ばした土筆を見つけました。
15センチ程はあると思いますが、採り残された一本だったのでしょう。
この暖かさでは、もしかしてスカンポ(イタドリ)も採れるのかも・・・。

あまりの暖かさに少し焦りながら、昨年より6日も早く月ヶ瀬へ出かけましたが
やはり梅のピークは過ぎていました。
とは言え、晴れた青空に紅白の枝垂れ梅はまだ美しく映えていました。
あちらこちらに新しい苗木が植えられており、成長が楽しみです。

卒業シーズンと梅、入学シーズンと桜がイメージとしては合うように感じますが、
見頃の期間が限られている花に合わせてはもらえないようです
温暖化がこのまま進んでいくと、そのうち卒業シーズンに桜の花びらが
はらはらと散るようになるかもしれません。

今朝も散歩されている人の姿が少ないように感じました。
花の季節だけではなく、スギ花粉の季節でもあるので花粉症の人は
外出し難いのかもしれません。
地球規模の自然な変化ではなく、人間が創りだした環境問題は
知恵を絞って未来へとつなぐことが求められています

認知症の人にYouTube利用のお薦め

2023-03-12 07:51:25 | ひとりごと
産まれた時からIT時代になっていたZ世代にとっては当然の様に
ゲーム、音楽、グルメなど多様なコンテンツを利用できています。
現在行われているWBC野球も無料のYouTubeで多くの場面が見られます

以前にも記しましたが、認知症を患っていても繰り返して体験した過去は
深く記憶に残っています。
実父が患っていた時も、多くの不安がある中で、デイサービスでの麻雀を
随分楽しみにしていました。家では相手がいないので楽しめない娯楽でした。
「麻雀してくる」と楽しそうに出かけた時の笑顔が思い出されます。
笑顔は介護家族にも幸せなパワーになります。

高齢者を対象とした学びの中で、私が特別養護老人ホームへお訪ねした時に
お一人の男性が将棋盤を前に座られていました。
認知症を患っておられたのかはその時確認できていませんが、
職員さんがいつも将棋盤の前に座って誰か指される相手を待って
おられるとお聞きして、時間もあったことから私がお相手をさせて頂きました。
将棋をしている間は単なる将棋仲間の関係であり、楽しかった記憶があります。

今は、YouTubeで一人でも将棋を楽しみ、好きな音楽を聞くこともカラオケや
野球観戦も出来るので、高齢者世代の特に男性の多くが楽しんでこられた娯楽は
タブレットやテレビの大きさがあれば見易いのではと思います。
楽しみがあり、共有できることは不安がある中でも前向きに生きる糧になります。

昭和世代の高齢者の皆様が共有してきた娯楽は記憶にも深く残り、
再生が可能であることが多く、その能力を活かし楽しんでいただける環境作りを
ご家族や親しい友人、職員さんたちに関わっていただけることを望みます

不思議なご縁に感謝

2023-03-07 21:58:59 | ひとりごと
今夜の満月は殊更穏やかな美しさを漂わせているように感じます
宇宙飛行士の試験に合格された米田さんが言われていたように、
多くの人がお月様に‘憧れ’を抱きながら見上げておられることでしょう。

季節によって、或いは見上げる人の心の状態によってお月様の姿が
特別なものになるのかもしれません。
今宵の満月の姿に不思議なご縁をいただいた幸せな気持ちが重なります。

母の親しい友人でもあった私の同級生のお母様が、私の着物の仕立てを全て
してくださり、その繋がりの気持ちを大切にしたいのと何とか一人で
着付けできるようになりたいという思いから23年前に教室に通いました。
その時、一緒に受講されていたAさんは洋裁を得意とされており、
ご無理を言って着物の反物で娘のドレスを縫っていただきました。

その後、その素敵なドレスは姪の結婚式や折に触れて娘は着ていましたが、
ちょうど音楽療法の学びで多忙になっていたこともあり、Aさんとはその後
お目にかかることはありませんでした。
ところが、不思議なご縁で23年後にAさんのお宅で再会することに・・。

その再会の仲を取り持っていただいたのは、私が音楽療法で長い間訪問していた
グループホームの施設長さんでした。
常に多くの人とのネットワークを大切にされる施設長さんとAさんがご近所だったことから、
Aさんのご自宅でホームコンサートを開催することになった旨の連絡を受けました。

ホームコンサートへの気持ちは、在宅介護時に母が好きだった音楽をCDで聞いていましたが、
お誕生日祝いに家族が集い、娘と私で生演奏をしたその‘特別な時間’が
心に深く残り続けていることが始まりでした
出かける演奏会の敷居を低くして、もっと身近な場所でアットホームに生演奏を
楽しんでもらいたいとの想いが募り、施設長さんと話をしていた所でした。

ただ、今回のホームコンサートをするご自宅の苗字をお聞きして、もしかして・・・、
洋裁されていたAさんのご親戚では・・・、23年前の記憶は曖昧でした。
すぐに着付け教室へ行っていた年代の手帳を探して、電話番号とお名前を確認して
施設長さんに連絡して確認しました。

やはり、Aさんのご自宅でした。こんな偶然が・・・。
23年前に出会ってから今回のご縁に繋がったことを施設長さんにお伝えしながら
久し振りに心臓がバクバクしました。

懐かしいAさんとの思い出が走馬灯のように巡る中で、
落ち着く時間を持ってからAさんに連絡し、数日後に不思議なご縁で繋がった3人が
Aさん宅で初めて同席して語り合うひと時は夢のようでもありました。
まだ冷めやらない不思議な気持ちを満月のお月様に届けたい今宵です

「素敵な星である地球を眺めたい」

2023-03-01 21:01:50 | ひとりごと
昨日、JAXA宇宙飛行士候補者記者会見のニュースが入り、
YouTubeで1時間過ぎる会見をじっくり聞きました。
聞いている側にもワクワク感や緊張感が伝わる会見でした。

最終的には2000倍を超える過去最高の倍率だったようで、約1年に及ぶ試験の結果、
米田あゆさんと諏訪理さんの2人が宇宙飛行士の試験に合格されました。

宇宙飛行士選抜試験は過去5回行われ、あわせて11人が選ばれています。
初めての選抜試験でスペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士として1985年に
毛利衛さん、向井千秋さん、土井隆雄さんの3人が選ばれました。

米田さんが宇宙飛行士という職業を意識するようになったのは、子どものころに
父親が買った、元宇宙飛行士で医師の向井千秋さんの伝記を読んだことがきっかけで、
小学校の卒業文集にも「宇宙飛行士になりたい」と書かれたとのことです。
その伝記の中で向井さんが宇宙から地球を見て感動する姿が印象的だったようです。

さらに、宇宙に行かれた際にやりたいことを問われると、「宇宙からこの素敵な星である
地球を眺めたい」などと答えられ、地球は宇宙に存在する一つの星であることを
共有する会見でした。
ちょうど昨日、138億年の宇宙の内容を書いたばかりでしたので今日も追加して
書くことにしました。

さらに、2人が参加する可能性のある国際的な月探査計画について米田さんは
「月に行きたいです。もし月に立つことがあれば、月から見た地球はどう見えるのかと
いった経験を伝えたいです」「月は誰もが憧れる場所である」と話され、
そんな月に関する歌や音楽が多いことに納得しました。
何年後になるか分かりませんが、心躍らせながら楽しみに待ちたいと思います。

今想う・・『地球は青かった』

2023-02-28 07:06:46 | ひとりごと
今年は2023年です。
62年前の1961年4月に旧ソビエト連邦(現在のロシア)が、ガガーリン少佐を
乗せた宇宙船「ボストーク1号」の打ち上げに成功して、大気圏外で地球を1
ガガーリン少佐は当時27歳。
帰還後、宇宙からの眺めについて
「・・地球は青みがかっていた。地上はよく見えた・・」と伝えられました。
 
日本では『地球は青かった』という言葉で広まり、今でもインパクトがある記憶です。
ガガーリンはその後、世界各国を親善訪問し、1962年5月に日本を訪問しています。

その30年後の1992年にNASAの探査機ガリレオが地球と月の同時撮影をし、
その後、2008年には探査機ディープインパクトが公転している地球と月を捉えました。
この映像はYouTubeで見られますが、いつ見ても美しく感動します。
1992年に毛利衛さんは「宇宙から国境線は見えなかった」と言われました。

このニュースを思い出す時に、広い宇宙にある地球の存在をあらためて考えます。
以下、
「『オリジン・ストーリー 138億年全史』
デイヴィッド・クリスチャン.筑摩書房.2019」
から少しピックアップしてみます。

まえがきの中で、今はオリジン・ストーリー(万物の起源の物語)という発想が関心を
集めていると言い、気付いたこととして
『今や、全世界における共通の平和意外には平和はありえず、全体の繁栄意外には
繁栄はありえないのだ。だが、世界の平和と繁栄は歴史認識抜きにはありえない。
・・・・狭量で、利己的で、相争うナショナリズムの伝統しかなければ、人種や民族は
知らず知らず闘争と破壊へと向かう運命にある。・・』

さらに序章として、
『人間を他の全ての賢い種から際立たせているのは言語であり、
このコミュニケーション・ツールは並外れて強力だ。なぜなら、私たちは言語のおかげで
各自の世界のマップを共有し、それを通して、個々の脳が創りだすものよりもはるかに
大きくて詳しいマップうを形成することができるからだ。・・』

宇宙の歴史は138億年、太陽系は45億年、ホモ・サピエンスは20万年・・・
その歴史に想いを馳せながら、青く美しい地球を守る人類の賢さが問われています。

ゼット世代との交流

2023-02-19 12:26:59 | ひとりごと
早朝から雨模様でいつもの散歩を諦め、次の仕事の準備と読書を始めましたが、
ふと先週行われた第72期王将戦第4局が気になってYouTubeを見ることにしました
始めは将棋盤に駒をのせながら楽しむつもりでしたが、何故?その手なのか・・
やはり難しい・・。順に打った手だけを追えば楽しめるはずなのに、訳が分からない。

途中で藤井さんが2時間を超える長考に入ったとのこと。
どんな指し手を巡らせているのかは知る由もなく、正座で足は痺れないのか・・、
何か他の事を考えて気分転換しているのか・・、なぜ崩れ落ちるような姿勢なのか・・。
2002年生まれの藤井さんはゼット世代のど真ん中です。

ゼット世代はZ世代ともジェネレーションZとも言われ、色々な諸説があり明確な定義も
無いようですが、1990年代後半~2015年生まれで、現在約7才~26才になります。
生まれながらにしてデジタルネイティブであるということが特徴になります。
歴史のある将棋界においてもIT活用は通常のことになっているようです。

我が家においてもこのゼット世代との交流は中々面白いです。
一人の小学生はオンライン電話で話していると、「四文字熟語かことわざのしりとりゲーム
をしようよ~」と言い、もう一人の小学入学前の子は、「速く打てるようになったよ~」と
タイピングゲームで速さを競っていると言う。
タイピングの速さではもう既に私は劣っていることになります。

今やネットやYouTubeで本を読み、知らないことを調べることも容易にでき、ラジオなどの
メディアの配信も無料が多いです。音楽始め多様な学習、娯楽、専門分野など際限無く
楽しみ、深めることができます。その中で、個人的な興味や好奇心が湧くことに
集中することも可能です。お互いの情報交換も容易にできます。

ただ、ネットで見る将棋には実際に盤に置く駒の音も無く、そもそも駒を手に取る感覚も
ありません。料理の手順は分かり易いのですが、美味しい匂いまでは届きません。
最近、田舎で初めて収穫した落花生を再度干して乾燥させ、固い殻を潰して中身を
出し、さらにすり鉢に入れて、すりこ木で暫くすっていると落花生の油が出てきます。
その作業の間の美味しい匂いは言葉になりません。

ゼット世代には実際の体験を大切にして欲しいと伝えています。
ネットを見ていると、ともすれば理解できたように感じてしまうことがあります。
心理学で言われている「流暢性の錯覚」に陥らない為にも、実際に自分の身体で
体験したことを好奇心の学びへと繋がるよう願っています

身近な演奏会♪

2023-01-27 22:05:37 | ひとりごと
寒い日が続いていますが、こじんまりとした和食屋さんの2階で開催された
弦楽四重奏の演奏会へ出かけてきました

和食屋さんなので、美味しい匂いが漂う1階を通り過ぎるという「日常」から
演奏会が始まれば、瞬間にモーツァルトやサティの時代へ誘われていく心地良さと共に
言葉にはならない幸福感に浸りました。

考えてみれば、モーツァルトのディベルティメントは16才頃の作品だと言われており、
日本では江戸時代の中頃を過ぎる頃で、サティのジュ・トゥ・ヴー(Je・Te・Veux)は
1900年の作品で明治33年頃になります。
サティの曲は目を閉じて聞いていると、ワルツを踊っている姿が浮かんできました。

現代のポップスコンサートや大きな演奏会では音響機材を存分に使用したPAシステムの中で
何万人の観客が楽しんで共有されています。そういう音楽の楽しみもある一方で
楽器だけが奏でる音色が部屋全体に降り注ぐ演奏会も素敵なひと時です。
目を閉じて聴覚だけに届いてくる豊かな音楽の世界は、時代も地域も社会も超えた
特有な個別性の高い不思議な感覚になります

クラシック音楽は音響の良い専用のホールで開催されることが多い中で、
地域の身近な和食屋さんの2階で開催されることは、敷居が低くなり、足取りも心も軽く、
その日の気分次第で出かけられるという素敵な企画だと思います。
そこでは月に一度の企画ですが、より多くの身近な場所でクラシック音楽などの「生の音」を
聞く機会が増えて欲しいと願っています

家族における軽度認知症(MCI)の早期発見

2023-01-20 19:53:04 | ひとりごと
わが国の認知症高齢者の数は、2025(令和7)年には約700 万人、
65歳以上の高齢者の約5人に1人に達することが見込まれています。

認知症の有病率は年齢とともに高まることが知られており、年齢がリスクになります。
以下、「東京都健康長寿医療センター研究所」の資料を参照にします。

認知症とは、
「何らかの脳の病的変化によって、認知機能が障害され、それによって
日々の生活に支障があらわれた状態」
と定義されています。
最も多いアルツハイマー型認知症は58%
(*他の資料では85才以上ではアルツハイマー型男性67、4% 女性76,5%)

85才以上になるとかなり確立が高くなることが分かります。
音楽療法の実践も分野では最も多く、学会などで学ぶ機会があったことと、
私自身の経験では義母が認知症を患っていたこともあり、
個別性が高いとはいえ、諸々のことがある程度分かっていました。

一人ひとりの症状は異なるので一括りには出来ないのですが、
上記の資料からも認知症にかかり易いのは年齢が高いことがリスクになりますので、
85才以上の高齢者ご本人とご家族の皆様には気がかりな事項になります。

義母の時は薬の管理が自分で難しくなり、趣味だった俳句も徐々に作るのが
おっくうになってきた様子があり、最終的には物盗れ妄想が出現してきたことで
つじつまが合わなくなり、一緒に診察に行きました。
今思えば、診察に行く数年前から認知症を患っていたことが理解できます。

義母の経験をしてきて、高齢である母親のMCIの兆候を気にとめしながら、
電話や来奈した時の会話などの様子を見守るとともに
何らかの症状があれば早めに診察に行こうと考えていました。
長距離ですぐに会えないので、電話ではゆっくりと長く話し合えるように心がけました。

特に懐かしい昔話になると、私も共有している内容があり、お互いに場所や対象者の
名前などを言い合いながら、回想する時間になります。

家電にかけて来るときには母との約束がありました。
留守電になってもきちんと名乗って何でも良いから少し話してね、と。
「アッ、私です。留守ですか?またかけますね」と話していました。
途中で電話に出られる時は私が出て、続けて話すことにしていました。
最後に入院するまできちんと留守電に入れることは出来ていました。

会話の中で、
「今日はびっくりしたわよ~。コンビニで〇〇さんと会って、「〇〇さんやね~
久し振りね~。元気にされてた~?」って声かけたのよ」
「今日ね、懐かしい映画を思い出したのよ。主題歌を知ってるかと思って」
「今日のデイサービスで奈良のお寺さんのことを話して、ビデオも見せてもらったのよ」
どこへ行って、誰と会って、その時の会話の具体的な内容と感情が入った声の張りは
90才を過ぎているとは思えませんでした。
会話から軽度認知症の早期発見につながることがあると言われています

認知症の一歩手前の状態とされる軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)。
早期に発見し適切な対策をとれば、MCIを改善したり、
認知症の発症を予防できる可能性があると言われています。

「厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト」 参照
軽度認知症とは
物忘れが主たる症状だが、日常生活への影響はほとんどなく、認知症とは診断できない状態。
軽度認知障害は正常と認知症の中間ともいえる状態です。その定義は、下記の通りです。
 〇年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
 〇本人または家族による物忘れの訴えがある。
 〇全般的な認知機能は正常範囲である。
 〇日常生活動作は自立している。
 〇認知症ではない。

すなわち、記憶力に障害があって物忘れの自覚があるが、記憶力の低下以外に
明らかな認知機能の障害がみられず、日常生活への影響はないかあっても
軽度のものである場合です。しかし、軽度認知障害の人は年間で10~15%が
認知症に移行するとされており、認知症の前段階と考えられています。

Eizaiの「相談℮-65.net (そうだんイーローゴ.ネット)」も大変分かりやすく
丁寧に説明してありますので、ご参照ください。