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音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

新人看護師さんへの音楽療法♪

2018-09-29 17:45:50 | 音楽療法実践
新人看護師さんへの音楽療法のご依頼をいただきました。
今年度から病院で初めて働き始めた新人看護師さん達への
音楽療法の依頼内容には、
「普段緊張の高い職場で頑張っているので
気持ちを楽に、癒されるひと時を通して自分を大切にして欲しい」
とありました。

多岐にわたる医療の領域で新人看護師さんとして働き始めて
5ヵ月が過ぎ、ともすれば迷いや疲れがたまってきたこの時期に
音楽療法の研修を受けて欲しいという教員の温かく、優しい
ご依頼の気持ちを聞いて胸が熱くなりました。

医療の現場で「役に立つ音楽」というよりは、何より自分自身の身を
音楽療法のひと時に委ねて、心軽く、明日へ向かう気持ちとともに
癒されて欲しいと願われていました。

お互いの笑顔が見られ、寛いだ雰囲気の中で音楽を楽しんで
いただけるように大まかなプランを考えました。
ただ、プラン内容を考える時はいつもの事ですが、悩み多く迷える時間が続くことになります。
さらに、当日の‘その時’の雰囲気で臨機応変に内容を変えていきます。

〇多くの楽器の音色を楽しみながら、楽器に触れて同期の皆と一緒に演奏すること。
〇普段できない輪唱や斉唱を楽しみ皆の声に包まれる体験をすること。
〇童謡やわらべ歌などの愛らしい歌で心を軽くしながら手遊びを楽しむこと。・・等

少しだけ、私たちは音楽療法士としてではなく、個人の人生経験の中で
看護師さんとの思い出深い出会いや感謝の想いをお伝えしました。
終了後に担当教員から、「看護師の大切な役割があることを思い出し、
明日からの仕事を頑張ろうと思えた」と、アンケートの声を聞かせていただきました。

教員からは、「看護師さんたちが、笑顔で楽しそうに過ごしている姿を見て、
嬉しく思いましたし、私自身も楽しめました」とお伝えいただきました。
私たち音楽療法士にとっても、爽やかで素直な歌声に包まれた感動を
味わわせていただいたひと時になり、感謝の気持ちでいっぱいです。

最後に・・・
大切なあなたの人生に寄り添ってくれる音楽があることを忘れないで

敬老の日に想う

2018-09-17 07:44:27 | 音楽雑記
敬老の日に因んだニュースとしての情報を見ると驚かされます。
100才以上の人は6万9785人、48年連続更新、女性は88,1%。
昭和38年で153人、平成10年で1万人を超えたという内容です。
出生数が多い世代であり、医療技術の進歩が要因だと言われています。

先週、義母も平成30年代に100才を迎えるということで
お祝いを国から、県から、町から頂きました。
重度の認知症を患っている義母はお祝いの雰囲気を感じながら、
皆の笑顔に囲まれて幸せなひと時を持てました。
記憶として残ることは難しいですが、有難く思いました。

8月のお盆の時に曾孫、孫、子など家族に囲まれていた時の様子を
見ていると、確実に認知と身体の衰えが感じられました。
ただ、お経は自らあげ、お寺からの情報誌や絵本は声を出して読み、
ご飯は細かくすれば一人で食べられます。
出来ることはまだまだあることを家族と喜んでいました。

歌は好きだと言ってよく口ずさみます。
音楽が聞こえてくれば歌詞は見なくても歌えます
時々私が知らない歌を教えてもらいます。
認知症を患っているという姿はその時には見えません。
やはり、音楽が心深く記憶に残っていることを実感します。

「敬老の日」にお祝いの気持ちを込めて・・・