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音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

再開した音楽療法♪

2021-10-29 06:26:16 | 音楽療法実践
10月に入ってやっとコロナ感染者数が減り続け、
少ない数で安定してきました。
音楽療法の活動の多くが再開され始めてきました

行政や個人の活動に比べると、施設訪問においては
かなり気を使われていることが伝わります。
街中の活動の多くは殆ど普段通りになってきましたが、
施設ではクラスターが起きてしまう恐れがあり、
特に認知症の人にはコロナの流行自体を理解することは難しく、
日常の関わりには大変気遣いが多いことを実感しています。

そんな中ですが、認知症対応型のグループホームへの
音楽療法も再開し、皆様の笑顔からパワーを頂いてきました。
やはり、人は人との交流の中で、様々なやり取りが生まれて活気づいてきます。
音楽が介在する交流は場を和まし、心も身体も柔軟にし、
会話が増え、笑顔に繋がり、職員さんとの非日常な交流も生まれます

季節感を感じながら、軽い身体運動、歌唱、楽器活動、鑑賞など
10数曲の一時間があっと言う間に過ぎていきました。
歌うことに参加できない中でも、楽器活動を楽しまれ、
楽器活動が難しい中でも、手や足でリズムを刻まれ、
少しずつ笑顔や会話が増えて穏やかな雰囲気と共に一体感が出てきます。
音楽が引きだす回想力は凄く、懐かしい昔話が溢れ出ます。

久し振りでしたので、当日の担当ではない職員さんがわざわざお訪ねいただき、
お会いできたことは本当に嬉しく思いました。
直にお目にかかって声をかけあうことの大切さを改めて実感しました。

いつまで安定した日々が続くかは分かりませんが、
色々な予防の知恵を出し合いながら、心豊かで楽しい活動が
継続することを願うばかりです


音楽づくりを楽しむBTS

2021-10-19 06:42:14 | 音楽雑記
時差があるので、日本では夜中に第18回ショパン国際コンクールの
ファイナル演奏が始まりました。
タイマーをかけていた訳ではないのですが、気にかけていたので目覚めて
いまい、結局3人目からピアノコンチェルトを聞きました。
ライブ演奏なので、緊張感を感じながら目を閉じて、ホールにいる感覚に浸りながら・・。
夜が空ける前に今日の演奏は終了しましたが、まだファイナルは続きます。

目が冴えてしまい、何気なくネットニュースを見ていると、今流行している
COLDPLAY✕BTSの♪My Universeに Remixバージョンが出たとのこと。
早速聞いてみると、始まりからリズムに変化があり、新しい音色も入って心地よいです。
BTSのSUGAさんの作成ですが、音楽づくりを楽しんでいることが伝わります。
グループですが、それぞれの個性が生かされ、ユニゾンで歌うだけではなく、
素敵なオブリガードが入ったり、聞いていても新鮮な感覚があります。

そもそも、20年以上第一線で活躍しているロックのCOLDPLAYと
8年目を迎えてピークを継続している若者世代代表のBTSが
タッグを組んだ事に私は大変驚きました。
経緯は分かりませんが、世界に共通する、
或いは宇宙の中の地球の存在を感じられるテーマとして、
私個人は♪My Universeを捉えています

♪My Universeの Remixバージョンだけではなく、
大ヒットした♪Dynamiteも、たまたま聞いた時にはバラード調になっており、
ハッとしたことを思い出します。
タイムブレイクのような素敵な踊りが入ったバージョンもありました。

現在ヒット中の♪Butterも然り。
リズムだけではなく、新たなラッパーを迎えて異なる曲作りを楽しみ、
さらにそのバージョンで3人のダンスもあり魅せられます。
努力もさることながら、やはり「音楽を楽しんでいる姿」にパワーをもらいます。

本来、音楽は歌い、踊り、演奏すること。
音楽は五感を豊かにしてくれます。
五感の中でも聴覚は最期まで残ると言われており、
好きな音楽によって過去の回想につながり、心が穏やかになります

その音楽によって、共に感謝し、共に癒され、共に喜び・・
音楽が存在するその時を共有する社会があります。
その音楽を作る側が楽しんでいる姿は新しいパワーを生み出します。
その世界を共有する楽しみが伝わってきて、心が活性化されます。

クラシック、ロック、ポップス、ジャズ、民謡、等々、
全てのジャンルの音楽から醸し出される「癒し」と「活力」を感じながら、
一人ひとりが心豊かな日々を送られることを願っています

コロナ禍の社会が少しずつ落ち着いてきて、
音楽療法の活動も始まりました。
ライブな音楽を共有しながら、人に会える喜びをかみしめたいと思います。


ホームホスピス

2021-10-16 18:40:01 | ひとりごと
昨日の午後、車で移動中に何気なくラジオをつけると、
「ホームホスピス」という言葉が飛び込んできました。
今の私にとって、最も知りたい情報のひとつです。
大まかですが内容を以下に記します。(ラジオ大阪OBC12時台放送内容)

ホームホスピスとは?
「地域に看取りの文化を広めたい」という目的で設立され、
自宅にいる様な雰囲気で個室が5つ、6つあり、
その家に医療チーム(医者、看護師、薬剤師)、介護チーム、
ケアマネ含む生活支援チームの出入りがあります。
24時間介護であり、家族か安心できる看取りの場所です。

生活者として人生の幕を閉じるまで、住まいを中心に医療、
介護、生活支援が一体となったケアの体制を構築します。
家族の看取りの支援をする場の提供と考えており 
ホームホスピスは現在全国に58か所以上あります。

昔は自宅での看取りが自然にあったのですが、
医療が発達したことで治さないと敗北という概念ができ、
本来、人間は自然に弱っていき、自然に亡くなり、見送ってきたことが
出来なくなっており、もう一度自然な看取りを考えたい。

老衰していく時、寝る時間が増えて、話さなくなり、食べなくなり、
呼吸が変わっていくことは自然なこと。
自然に逝くところを無理に治療してしまうことをしない。  
専門家の助言と共に家族が見送ることを手伝う場所である。

立ち会えないことで家族が罪の意識として残ることもありますが、
看取りは最期の瞬間に立ち会うことだけではなく、
人生の最終章に寄り添うことです。
その最終章に寄り添うことを地域に文化として広めたい。

核家族の今、一人で見送ることが辛い時に専門家の助言を貰って一緒に見送れる。
これから生き残る家族のための施設でもあると考えている。

帰宅してから調べてみると、ホームホスピスは2004年に宮崎市で初めて
開設され、2015年に全国ホームホスピス協会として活動が全国的になりました。
ホームホスピスは、病いや障がいがあっても最期までその人らしく暮らせる「家」です。
ホームホスピスは、 がんに限らず、病いや障がいがあることで生きる困難に
直面している人とその家族がケアの対象です。
「その人らしく」人生を全うできるよう寄り添い、家族への支援も行う。

詳細はホームホスピスのHPをご参考にしてください。
「その人らしさに寄り添う」という理念は音楽療法においても同様です。
残念ながら、遠くの母の住まいの近くにはありませんでした・・・
「会いたい時にいつでも会える」という高齢者施設が本来持っている想いに
応えられる面会の日が一日でも早く訪れますように・・・。

早朝散歩

2021-10-07 06:32:16 | ひとりごと
今朝も早朝散歩をしてきました
日中はまだまだ夏の暑さで身体には辛いですが、
やはり早朝は何と気持ちの良いこと
特に誰も歩いていない一本道を歩く時は、マスクを外して
題名が分からない曲をハミングしながら、解放感を満喫します。

稲刈りがあちらこちらで終わり、もみ殻が蒔かれて懐かしい匂いがします。
途中の柿の木には美味しそうな色合いの柿がなっており、
畑には大根、白菜などの冬野菜が豊かに植えられ、冬を迎える準備万端です。
実りの秋は楽しみなことも多く、コロナ禍で耐えていたご褒美の様に思えてきます。

川のせせらぎ、鳥の声、虫の音(ね)、電車が通り過ぎる音・・・
目を閉じて全身の五感で豊かに‘今だけ’の自然を感じるひと時に癒されます。
ふと、昔は奈良駅辺りから平城宮跡までは建物が殆ど無く、
あちらこちらのお寺の鐘の音を共有した、という話を思い出しました。

「1/fのゆらぎ」効果と言われている自然音に、全身を任せて癒される時間も
大切にしたい「今」の時代なのかもしれません


第18回ショパン国際ピアノコンクールのライブ配信

2021-10-06 08:35:48 | 音楽雑記
昨年コロナ禍で中止になった第18回ショパン国際ピアノコンクールが
ポーランドのワルシャワで開催されています
5年に一度ショパンの誕生月の10月に開催されていますが、
第1回は94年前の1927年開催という歴史を刻んでいます。
コロナ禍で世界を繋ぐライブ配信が盛んになり始めました。
音楽療法においても世界の現場を繋いて実践されたことも知りました。

「ライブ」という言葉は異空間に居ながら同時体験が出来るという
高揚感と緊張感と持ちながら想像力を働かせるという楽しさがあります。
第一ステージが10月3日から始まり、ファイナルの10月20日まで続きます。
日本時間になると夜中にまでライブ演奏があり、緊張しながら聞いていると
目がさえてしまって少し日常が変わってきますが・・・。
『蜜蜂と遠雷』をもう一度読みたくなりました。

コロナ禍で生演奏を聴けなくなっている現状では新鮮な感覚になります。
狭い所ですが我が家の防音室で聞いていると、まるでその空間に居るように
感じて本当に心が躍ります。久し振りな感覚で新鮮です

ライブ配信を見られなくても、翌日から自分の都合に合わせて
アーカイブ鑑賞も出来ます。本当に素晴らしいことです。
以下のHPでYouTubeも聴けます
https://chopin2020.pl/en/calendar
https://ontomo-mag.com/article/18th-chopin-competition-stage1/

BGMいろいろ♪

2021-10-02 20:14:51 | 音楽雑記
今朝家事をしていると、日頃車の音も気にならない程の日常に
突然音楽が聞こえてきました
BTSさんの‘Permissyon to Dance’でした。
軽快でポップなリズムに家事がはかどります。

音楽の後にアナウンスがあり、運動会だということが分かりました。
まだ新しい曲だと思っていましたが、流石に学校は流行に敏感です。
10月の爽やかな晴れの日に‘待ちに待った‘雰囲気がアナウンスから伝わってきます。
運動会ならではの音楽になるので、続いて何となく聞いていると
NiziUさん、YOASOBIさん、米津玄師さん・・・と続きます

荻野目洋子さんの`ダンシングヒーロー’、安室奈美恵さんの‘Hero’などの
懐かしくも新鮮でリズミカルなメロディが家事のBGMとして完璧でした。
流行の音楽には‘今’の我が身に等身大な感覚ですが、
懐かしい思い出が伴いながらの音楽は回想の役割をしてくれます。

先日、コンビニへ行った時にBGMとして`コパカバーナ’が聞こえてきて、
瞬時に数十年前に演奏していた時の音楽仲間の笑顔や空間などの
懐かしい思い出が甦り、少し立ち尽くしてしまいました。
私にとってはBGMではなく、今の私に寄り添ってくれている音楽だと気付きました

BGMは現代の流行りなのでしょうか?
ラジオやテレビでのニュースなどを始めとして様々な時に、小さな音ですが
BGMとしてバックで流れていますが、私個人はとても気になります。
時には全くニュースの内容が入ってきません。
仕事柄、多様な音楽に携わっていることから、何故この曲を選択したのか?
その音楽にまつわる個人の思い出はどのように関わるのか?
ランダムに流れてくる有線放送とは異なります。

ラジオを聞いている時にリクエストだと紹介されながらも、
一曲の全てをじっくり聞けない時は哀しくなります。
深い思い出を伴いながらのリクエストもおありだと思うのですが・・。
その点、FMでは音楽を大切に流してもらっていると感じます
山下達郎さんの「サンデー・ソングブック」は誠実な放送で、心が落ち着きます。
オールディーズソングがメインですが、HPで使用曲の紹介もされており丁寧です。
コロナ禍では音楽が心に寄り添うことを多くの人が感じられ始めている中で、
せめて自分だけの‘音楽のひと時’は、時間に追われることなく、大切にしたいものです