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音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

メロディロードの進化

2025-07-10 06:09:52 | 音楽雑記
暑い夏の季節を歌うプランに「琵琶湖周航の歌」が入ることがあります。
この選曲時には、必ずあの不思議な感覚が蘇ります。
滋賀県の琵琶湖にかかる琵琶湖大橋は、滋賀県の湖東地域と湖西地域を結ぶ連絡橋ですが、
この道路を通ると車の中で「琵琶湖周航の歌」のメロディが聞こえてくるのです

法定速度で走らないと聞こえない、ということもあって速度抑制の意味も入っているようです。
北海道標津町が発祥地だと言われている「メロディロード」は、アスファルトの道路の路面表面の溝をある間隔で
切削(間隔が広いと低音、狭いと高音)し、その間隔でメロディを作り、
溝の幅で音量の強弱(溝が深いと音量が大きく、狭いと小さい)を作り、
その溝とタイヤの摩擦によってメロディが作られているようです。

最新のメロディロード2025年版によると全国で37道路で奏でられているようですが、
ご当地に関係ある音楽家や文化、特産物、地域性から選曲されており、一度走ってみたくなります
以下に一部を紹介します。

「知床旅情」:北海道標津郡標津町道川北北7線
「正調草津節」:群馬県吾妻郡草津町
「富士の山」:山梨県南都留郡富士河口湖町と静岡県裾野市
「見上げてごらん夜の星を」:和歌山県海草郡紀美野町
「ゲゲゲの鬼太郎」:鳥取県境港市
「となりのトトロ・さんぽ」:広島県世羅郡世羅町
「みかんの花咲く丘」: 愛媛県西宇和郡伊方町
「花」:大分県竹田市・・音楽家・瀧廉太郎のゆかりの地

珍しいメロディロードでは、広島県安芸高田市吉田町と島根県邑智郡邑南町を結ぶ主要地方道
吉田邑南(よしだおおなん)線で、「神楽の鬼の登場シーン」の笛、鉦、太鼓の神楽ばやしの
メロディが流れ、「陰陽神楽街道」と命名されています。
ただ、神楽の演奏は人から人への伝承のみで、楽譜が無く、広島大学大学院教育学研究科の
ご協力があったと言われています。
道路には和太鼓の絵が書かれていたり、「打始め」と示された標識があったりと大変ユニークです。

北海道の発祥の地では、音楽ではなく「カーブです」「スピードを落として下さい」などと
注意喚起の声が聞こえてくるスピーキングロードと言われる道路まであるようです。
進化はどこまで続くのか・・、楽しみになります
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