音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

早朝散歩に口ずさむ歌♪

2024-02-27 07:20:14 | ひとりごと
今朝の風は冷たく、少しだけ朝焼けが見えていたのに途中から曇ってきた空を
見上げながら早朝散歩をしてきました。
いつもの川沿いは綺麗に草が刈られて、土手には水仙の花の群生が見られますが、
あまりの寒さにいつものカモたちが見えない・・。

早足で歩けばじんわり汗ばんできます。
誰にもすれ違わない狭い土の道を歩きながら、今の季節の歌を口ずさみます。
‘春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす歌は思えど・・’
大正2年に作詞:吉丸一昌.作曲:中田章の唱歌です

そんな中、最近聞いた曲がふとよぎってきました。
いつものことですが、歌いたいという想いなどとは関係なく突然に口ずさむことが
あります。時にはハミングでメロディだけを口ずさみながら、何の曲が分からず
結局気になって必死になって曲名を探すこともありますが・・。

最近運転しながら聴こえてきた曲が耳に残っていました。
帰宅してから気になって調べてみると、渋谷龍太さん(SUOER BEAVER)が
歌われていた‘時には昔の話を’でした。とても魅力的な歌声でした

歌詞が速いリズムの一部になり、フレーズや歌詞の意味が分かり難い曲が
多いと感じる中で、しっかりと歌詞が届いてきました。
調べてみると、30年ほど前の映画『紅の豚』の主題歌のカバー曲で
作詞、作曲は加藤登紀子さんです。

「時には昔の話をしようか 通いなれた なじみのあの店  
 マロニエの並木が窓辺に見えてた コーヒーを一杯で一日
 見えない明日を むやみにさがして 誰もが希望をたくした
 ゆれていた時代の熱い風にふかれて 体中で瞬間を感じた そうだね・・」

時にはゆったりとコーヒーを飲む朝も良いかな・・、と





100才の人との音楽療法

2024-02-25 12:48:22 | 音楽療法実践
20有余年のお付き合いをいただいている介護サポートの会社があります。
ちょうど介護保険制度が開始される1年前の1999年に、市主催の介護ヘルパー無料講習が
開始されて受講しました。約3ヵ月、132時間のホームヘルパー2級講習でした。
ほぼ毎日の講習がひと月ほど続き、その後実習に入り、実際に施設や在宅訪問を
体験しました。
その時にご一緒した人が長いお付き合いになる介護サポート会社を立ち上げられました。

ちょうど義母が80才の高齢になり、いつ介護が必要になるかもという思いもありました。
その後、2年も経たない時に要介護になり、ヘルパーの資格が随分役にたちました。
私自身は既に音楽療法の学びを始めておりましたので、介護サポートの会社からの依頼
として、私に実践のご依頼をいただきました
あれから20年が経ちました。

日本音楽療法学会の認定資格を有する時に、講習参加を含め実践経験及びレポート提出が
あり、その時にもお力添えをいただきました。
その介護サポートの会社のデイサービス時のお付き合いから始まり、今年満100才を
迎えられる人は今グループホームにおられます。
初めてお目にかかった時から歌うことがお好きで、積極的にご参加されていました。

100才を迎えれる今は、歌詞幕や歌詞カードを目で追うことは難しくなりましたが、
耳はよく聞こえていますので、歌詞を先読みすると歌われています。
楽器を自力で持つことは難しいですが、職員さんが補助しながら参加されています。
ご存知な曲は先読みは不要でしっかりと歌われます。
長いお付き合いになりますが、いつも100才の人生に少しでも寄り添うことを願って
音楽回想用資料を見ながら準備します。

大正13年生まれ。翌年にラジオ放送が始まりますが、全国的にはまだまだの時代です。
終戦時は21才。テレビ放送開始は20才代後半。
唱歌を特に好まれて歌われますが、その積極的な姿勢に私と伴奏者の人とでいつも
‘私たちの方が元気をいただく’ことを共有しています。
施設では最高齢ですので、いつも一抹の不安を持ちながら伺うことになりますが、
お目にかかれることで幸せをいただける音楽のひと時です