「聴くことは歌うこと」・・言い得て妙な言葉です。
音楽に造詣が深い、評論家の中島健蔵さんが言われたと記憶しています
中島さんは著書「音楽とわたくし(1974年、講談社)」の中で、
『音楽の場合、音楽でしか表現できず、その表現が成功すれば、
聞いた人々の内部にあまねくひろがって、共感を呼ぶことになる。
・・聞きながら、わたくしは、詩句を追いつづけるつもりだったが、
たちまちそれが漂白されて、音楽がわたくしの内部にしみとおり、・・
音楽が、わたくしの内部の声を引き出し、・・
いつかわたくしは、自分の声を感じはじめていた。音にならない声である。
・・絶叫といってもいいような内部の声までが浮き沈みする。
悲しみでも、悩みでも、怒りでも、喜びでもなかった。
・・わたくしは、自分の眼がうるむのを感じた。
これは、全く期待以外の異常な経験であった。』と記されています。
音楽は奥深く、多様なジャンルの中で、個別性の高い嗜好があります
音楽に出会う「その時」「その場」から溢れ出る感情は、
本人もよく理解できないことがあるように感じています。
周囲には何の反応も無いようにみえる患者さんに、
「音楽がきっと届いている
」と信じて、音楽療法の実践は継続されています
音楽に造詣が深い、評論家の中島健蔵さんが言われたと記憶しています

中島さんは著書「音楽とわたくし(1974年、講談社)」の中で、
『音楽の場合、音楽でしか表現できず、その表現が成功すれば、
聞いた人々の内部にあまねくひろがって、共感を呼ぶことになる。
・・聞きながら、わたくしは、詩句を追いつづけるつもりだったが、
たちまちそれが漂白されて、音楽がわたくしの内部にしみとおり、・・
音楽が、わたくしの内部の声を引き出し、・・
いつかわたくしは、自分の声を感じはじめていた。音にならない声である。
・・絶叫といってもいいような内部の声までが浮き沈みする。
悲しみでも、悩みでも、怒りでも、喜びでもなかった。
・・わたくしは、自分の眼がうるむのを感じた。
これは、全く期待以外の異常な経験であった。』と記されています。
音楽は奥深く、多様なジャンルの中で、個別性の高い嗜好があります

音楽に出会う「その時」「その場」から溢れ出る感情は、
本人もよく理解できないことがあるように感じています。
周囲には何の反応も無いようにみえる患者さんに、
「音楽がきっと届いている

