音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

音楽に包まれて♬

2021-12-31 22:38:45 | ひとりごと
BGMの音楽を聞きながら大晦日に色々な片づけをしています
物の片づけをしながら、実は心を整えているように思えています。

以前、このブログで施設にいる母に中々会えなくて辛い気持ちを書きましたが、
明日からの1月に入るとすぐに自宅へ帰ることになりました。在宅介護の看取りです。
介護度はⅤで大変重いのですが、終末期の看取りも含めて自宅でゆっくりと
寄り添えることに感謝したいと思っています

やっと、傍にいて大好きな音楽を聞きながら、色々な思い出話や感謝を伝えられます。
初めて買ってもらった古いピアノは今でも実家にあり、母に聴いてもらえます。
スマホがあるので、動画電話で孫や曾孫の声も聞くことができます。
ワクチン接種をしても、感染者数が随分減っても、月に2回しか会えないのは余りにも辛かったです。

そんな時に音楽に癒され、背中を押してもらい、何とか1年が過ぎようとしています。
今夜もラジコのタイムフリーを利用して、村上RADIOを聞いています。

ラジコのタイムフリー聴取機能は、過去1週間以内に放送された番組を聴くことができ、
12月26日(日曜日)の夜8時頃までのラジオ番組は明日元旦の夜まで期限があります。
最近、Spotifyの音楽を聞く機会が増えてきましたが、ラジオやYouTubeも気軽に使えるツールです。

「コロナ禍で自分自身にとって、音楽の大切さが身に沁みました」と
音楽家が話されていました。
音楽家だけではなく、その時ならではの自分の気分に寄り添ってくれる音楽に
多くの人が助けられているように感じています。
音楽が自分の心を包んでくれているようで落ち着きます。

先日は久し振りに弦楽四重奏の生演奏を聴いてきました。
やはり、ライブ演奏は魅力がいっぱいでワクワクします。
小さなレストランでしたが、弦の音色がシャワーの様に全身に降り注いできました。
幸せなひと時でした。

来年こそ、穏やかな時が少しでも多くありますようにと願わずにはいられません。
自分の居場所に、好きな音楽を友として加えてください。
心が包まれるように、落ち着きます。
どうぞ、良い年をお迎えくださいませ

クラシックコンサートの無料配信

2021-12-29 15:10:51 | 音楽雑記
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/dsh/streaming/
本日12月29日午後7時~10時までの無料配信のお知らせです

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サントリーホール ARKクラシックス【無料オンライン配信】
第3夜~辻井伸行×三浦文彰&ARKシンフォニエッタ編
SUNTORY HALL ARK CLASSICS
Nobuyuki Tsujii x Fumiaki Miura & ARK Sinfonietta Ⅱ
2021年10月に開催された〈サントリーホール ARK クラシックス〉
(10月10日〔公演6〕、10月11日〔公演8〕)を収録したライブ映像を、
YouTubeチャンネルにて無料オンライン配信いたします。

配信期間Period (JST)
2021年12月29日(水)19:00 ~ 2021年12月29日(水)22:00
Wednesday December 29, 2021 19:00 -Wednesday December 29, 2021 22:00
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ライブではありませんが、ホールの雰囲気を楽しみながら、
クラシック音楽を鑑賞するひと時の提供はクラシックの裾野を広げることにも
繋がり、有意義で有難く感謝いたします

グループホーム(認知症対応)の音楽療法♬

2021-12-26 07:22:54 | 音楽療法実践
多くのグループホームへお訪ねしてきましたが、大まかな傾向として
男性は演歌がお好きで、亭主関白的な雰囲気を醸し出されています。
物腰柔らかく、始めから交流がスムーズにいくことの方が珍しいです。

認知症を患って先月からグループホームへ入所されましたが、
男性としてはお一人です。
先月は殆ど目を閉じて(眠っている雰囲気で)奥に座られており、
お声かけをしてもその姿勢は揺らぐことはありませんでした。

2度目の今回は12月ということもあり、「歌の忘年会」としてプランニングしました
先月お答えしていただいたリクエストを含めて、大衆歌謡をメインとし、進行していくと、
始めは奥で新聞紙を広げて座られていたのですが、♪お座敷小唄で前を向かれ、
♪お富さんで口の動きが歌詞だと分かりました。
すると、自ら歩いて前に移動され、職員さんから驚きの声があがりました。
きっと懐かしい歌謡曲にご本人の居場所があったのでしょう。
職員さんの寄り添い方も強要するでもなく、接近し過ぎるでもなく、素晴らしかったです。
他の職員さんがスマホでその姿を撮られており、ご家族や他の職員さんと共有されることでしょう

最近の歌謡界ではいわゆる「カバー」される曲が増えています。
小田和正さんは「カバーをすることで、その曲を知らなかった人にも
聞いてもらえるし、違う人が歌うことで新しい発見もある。・・」と話されています。
戦前も含める昭和歌謡の時代には誰もが口ずさめる大衆音楽がありました。
共有する空間の「暖かさ」「優しさ」「楽しさ」は伝わりあえると感じています

来年には、個人のリクエストにお応えしていけたらと思います。
その人ならではのリクエストも人生に寄り添える大切なひと時です。
時には思い出話が弾んで職員さんが気を使われる事もありますが、
そんな時こそ「その人らしさ」の音楽との思い出を知り、心の距離が近くなります。

認知症を患っている人だけではなく、コロナ禍の今こそ懐かしい音楽、好きな音楽に
包まれる時間を大切にしたいものです


一年振りの音楽療法♬🎄

2021-12-14 06:52:25 | 音楽療法実践
昨日、一年振りの音楽療法の会が開催されました
コロナ禍の一年が過ぎたことを実感しながらで、
未だ緊張はありますが、懐かしい皆様にお目にかかれて嬉しく思いました。

パーキンソン病患者・家族の会では一般の地域の活動よりは
慎重に実施する判断をしてきました。
私たちよりはご本人とご家族の皆様の方が恐れた一年だったと感じています。

春も秋も取りあえず実施する場所の確保はしていただいていました。
ただ、一週間前位の状況を考慮して中止になっていました。
21年間の継続してきた活動ですが、こんな一年は初めてです。

昨年のクリスマス会にはクラリネット演奏をお楽しみいただきましたが、
今年はハーモニカ演奏をお願いして、優しい音色に癒されるひと時になりました。
いつものような活発な歌唱などは控えめにして演奏がメインのプランにしました

お一人の人は懐かしさや色々な感情で涙が出てくる、と話されました。
参加された皆様の表情を見ていると私も胸がいっぱいになりました。
ただ、ご一緒に楽器活動や歌唱をしているうちに、やはりパワーをいただいた
実感があり、ライブの活力はこういうことだと思い出しました。

トーンチャイムの音色でハーモニーを奏でた時はクリスマスの雰囲気の中で
優しい音楽が会場全体に降り注いでいました
「良いお年をお迎えください」というご挨拶で終わりましたが、
本当に来年こそは、穏やかな雰囲気の中で自由に会話や音楽を楽しめる
ことを願うばかりです