音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

今宵は満月です

2024-07-21 18:07:21 | ひとりごと
今宵は満月です
ちょうど日入りの19時9分から少し経った19時23分頃に、奈良では
東の空から満月が昇るそうです。
お月様を見上げると特別な想いや感覚を抱くことがあります。
一人で何がしかの想いを抱く時に、静かに見上げていることが多いと感じています。
特別な景色なのかもしれません。

日中は猛暑でまさしく「茹だる暑さ」で外にいるとクラクラしそうでした。
ただ、晴天だっただけに今夜の満月は楽しみでしかありません。
吉野の畑ではこの暑さの中でも、トマトを始めゴーヤ、オクラ、シシトウ、ナス、ピーマン、
トウモロコシなどの「夏野菜」から夏バテの身体に元気をもらえます。
自然からのパワーをいただいて、自然で美しい景色を満喫できる幸せがあります。

折りしも昨日の7月20日はアメリカのアポロ11号が月面着陸に成功してから
55年経った記念日だといいます。
「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類には医大な飛躍だ」という明言を
アームストロング船長が残されたのは有名です。
地球という美しい一つの星を宇宙から誰もが眺められたら、戦争は無くなるかもしれません。
美しいお月様を眺めながら、今宵は幸せな世界を願いたいものです

追記:午後7時50分
我が家からは7時40分に濃いオレンジ色のお月様が昇りかけたのが見えました。
こんなに美しい満月は久し振りです。明け方まで何度も見てしまいそうです。

夏の「音色」を感じながら♪

2024-07-17 18:07:43 | 音楽療法実践
夏の季節を感じる「海の日」の祝日と、京都の祇園祭の山鉾巡行(前祭)も終わり、
来週はいよいよ夏休みに入り、大暑の候と相まって賑やかになります。
年毎に暑さが厳しくなっている現状では、短めな水分補給の時を共有しながら
音楽療法の集団活動は実施されることになります

音楽療法の実践では「夏」の音楽を楽しんでいただけるように準備しています。
音色に関しては、祇園祭りの「当り鉦」を始め、海の波音を感じられるように、
青色に塗った段ボールに小豆を入れて「波音箱」を作り夏を感じます。
様々な風鈴の音色は欠かせません。

音色に合わせた夏の歌や演奏の音楽は多くありますので、選曲を楽しみながら、
参加される皆様の年齢や嗜好、出身地、今までの参加度などを考慮して
プランを作っていくことになります。

日本は海に囲まれた国ですので、北から南までの各地域を音楽で辿っていくだけでも
一時間はアッと言う間です。個人に纏わる地域は本当に様々です。
参加される皆様の年齢の幅も広くなり、個別性の高い音楽の嗜好に寄り添うことも
容易では無い中で、最大公約数の音楽を基本にしながら、時には新奇性も入れて
楽しいひと時になれば幸いです

▢「平穏死」宣言について

2024-07-14 07:15:07 | ひとりごと
今朝は蒸し暑く、雨の予報が変わってきました・・
セミの鳴き声がより一層暑さを感じてきます

新しい保険証が届いて、いつものように裏面の臓器提供の意思を記述しました。
この意思確認は何歳になっても変わりなく記載されことになっていますが、
医師の阿曽沼克弘さんは以下のように提言されています

 『85歳を過ぎた人の臓器を移植に使用することは
  まずありえませんから(ただし、角膜は例外のようです)、
  そのような超高齢の人の保険証からは臓器移植の意思確認の項目をはずし、
  「平穏死」宣言の項目を載せたらどうでしょう。』

▢「平穏死」宣言とは、
 『私は、満〇〇歳を超えた日から、緩和ケアのもとに平穏な死を迎えることを望みます。
  すなわち、気管内挿管、胃瘻造設等の延命治療は望みません。尚、自分で意思を
  表明できないときは下記の者に意思決定を委ねます。』

そして、平穏死を望む人は▢の中にチェックを入れ、年齢を自分で書き込むのです。
最後に本人の署名と、代理意思決定者の署名をしておきます。

この案のよいところは▢にチェックを入れるかどうかは本人の自由意思ですから、
宣言したくない人は記入する必要はありません。・・・
さらに保険証は年に一回の更新がありますから、その時にまた新たに考え直し
記入することが出来ます。・・・

2021年に脳梗塞で緊急入院した母が、ほぼ一年後に亡くなるまでの間に
本人と家族の希望ではない気管内挿管をした延命治療が行われたことに
違和感があって納得できず、何度も医師に話し合いの申し出をしました。
厚労省の2018年のガイドラインの話もしましたが、「ガイドラインですから・・」と
あっさり拒否されたことを思い出します。

厚労省が2018年3月に今後の多死社会に向かっていく中で、死を迎える場所と
死の迎え方の変化に対応できるものにした
『人生最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン』を
発表しました。かなり現状に即しており、私は納得できると感じています。

本人の意思確認が出来る『▢「平穏死」宣言』のチェックがその時に利用できれば
母の意思どおり平穏死を迎えることが出来たのでは?と思い、
あらためて阿曽沼さんが提言された内容を、私自身も推奨したいと考えています。

本当は「歌う外科医・・・」という表紙を見ただけで手にした本でしたが、
高齢者の終末医療に関した実のある内容で、多くを納得しながら読み終えました。

*『歌う外科医、介護と出逢う』 阿曽沼克弘 京都大学学術出版会 2020

朝焼けの頃

2024-07-08 16:11:43 | ひとりごと
先週の豪雨の後の散歩は川が濁り、小さな堰の音も大きく、空気が重く感じられ、
ゆったりと気持ち良く歩く余裕はありませんでした。

やっと爽やかな風を感じながら、朝焼けの頃秋篠川に沿って歩いていると、
穏やかな川の流れの中で数羽のカルガモが泳ぐ波紋が美しい模様を描き、
オオヨシキリの独特な鳴き声が空に響き、コオロギなのか虫の音が草むらから聞こえ、
見事なガマの穂に見惚れて立ち止まります。
音を楽しみながらの散歩は幸せなひと時です

薬師寺の鐘が5時に鳴り、その余韻がある中で眩しい日の出が見られるという
贅沢な散歩になりました。
日の出が見られる山の位置が、冬の頃と比べると随分北の方向に変わってきていますが、
夏至が過ぎたこれからは少しずつ南へ移動していくことになります。
空へと繋がる様々な景色や多くの自然界の中を歩いていると、先週訪ねた生命誌研究館にあった
「人間は生きものであり、自然の一部である」という生命誌の想いが過ります。

そろそろセミの鳴き声が聞こえてきそうです
毎年、七夕さまの頃に鳴き始めたというメモ書きを見つけました。
暑さを凌ぎながら、暑いなりの真夏を楽しめたらと・・・。
そろそろ真夏の予定が入ってきます

ガマの穂
(明治38年に尋常小学唱歌に掲載された「大黒様(だいこくさま)」の歌詞に
 ‘がまの穂綿にくるまれば うさぎはもとの白うさぎ’と記されています)







生命誌研究館を訪ねて

2024-07-06 05:03:48 | 研究関連
6月22日の当ブログにて『いのち愛づる生命誌Ⅰ ①ひらく 生命科学から生命誌へ』の
本をご紹介しました。

「中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌」として、②つながる 生命誌の世界~
⑥生きる 17歳の生命誌まで書かれています。
⑤の12歳の生命誌は小学生にも分かり易く記されています

高槻にある生命誌研究館(https://www.brh.co.jp/)を訪ねました。
『38億年生きている わたしもアリもタンポポも。小さな生きものを見つめ、研究し、
 その成果や面白さを表現することを通して、自然・生命・人間について考える場(ホール)です』

昆虫と酵母の強制関係、動物の腸内細菌、たんぱく質の一生、等々。
植物から昆虫、動物、細菌、栄養素までの幅広い生命に関わるバイオヒストリーの研究館です。
「人間は生きものであり、自然の一部である」
この当たり前の考えが根底にあります。

宇宙の誕生、地球の誕生、生物の誕生が続いていくその歴史を丁寧な言葉と豊かな感性、
さらにはしっかりとした理論を通して生命ある生物のバイオテクノロジーをまとめあげられました

進歩し続けてきた人間に驕りは無いのか、科学の進歩は豊かな生活に繋がっているのか、
一番初めの生物の誕生から人間を含む生物の歴史を客観的に見て分かることは何なのか・・・。

あらゆる角度から、人間の現状をじっくり考えてみること、
そんな視点をあらためて考える生命誌研究館でした。
生物の多様性、地球との深い関係性、本来ある人間性、
子ども達だけではなく、大人にも魅力あふれる場所でした。

大きな研究館ではないのですが、図書室もあり研究書をゆっくり読むこともできます。
子ども達にも理解できるように、興味が持てるように多くの工夫がされています。
WEBでも多様に利用でき、ライブ配信される講座(7月27日:昆虫の変態のふしぎ)もあります

先ずはWEBからでも、図書からでもお楽しみいただければと思います
*生命誌研究館について
  〇休館日:月曜日・年末年始 〇開館時間:10時~16時半 〇費用:入館無料
  〇JR高槻駅から徒歩10分ほど 〇駐車場:数台分あり 〇近くに商店街あり