音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

周産期心理学

2014-07-17 21:06:39 | 研究関連
情報社会のお陰で音楽療法関係を始めとして
個人的嗜好の情報まで日々お知らせメールが届きます。
最新情報として応用人間科学から届いた興味ある内容を記してご紹介します。
音楽療法は聴覚がある6、7ヶ月の胎児期からご臨終期まで
関わることができると言われています

発達心理学の中でも聞き馴染みがない『周産期心理学』という内容です
胎児や新生児には感覚、意識、記憶があり、
体験に対して明確に反応するという研究から発展してきました。
研究からは、成長後も周産期の体験を無意識下で記憶しており、
生涯を通じてそれが行動や反応の基礎になっているということがわかっています。

身体、精神、感情、スピリチュアリティに関わる健康上の問題は、
周産期、出産、乳幼児期における関係形成体験と関連づけられるというエビデンスがあります。
ストレスやトラウマへの対処能力のパターンも、
言語獲得以前の発達早期にベースが築かれ、
その後の発達過程を通して影響を及ぼし続けます。
トラウマがこれらのパターンが形成される時に起こったなら、
その解決には、言語獲得前のレベルでの対処が重要かつ必要となります。

今秋に京都でセミナー&ワークショップが開催されるようですが、
参考文献として以下紹介されています。
「胎児は知っている母親のこころートラウマを与えない妊娠期・出産・子育ての科学」
(トマス・バーニー、パメラ・ウェイントラウブ共著 日本教文社)