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音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

音楽療法の伴奏技法について♪

2014-10-19 19:37:52 | 音楽療法実践
音楽療法士の数だけ音楽療法の方法があると言われます。
音楽療法の伴奏者の技法を少し記述したいと思っていますが、
私自身はライブな演奏、楽器活動、歌唱、鑑賞を大切にしています。

「今、ここだけの音楽」を大切にしたいので生演奏、生伴奏をお願いして
その場、その時の参加者の人数、男女比、年齢層、嗜好の分野に
配慮しながら、テンポ、リズムなどの要素を決めて進行していくことになります。

伴奏技法はセラピストが現場で判断したテンポに合わせ、歌いやすい調に
転調して参加者の活動に寄り添います。
鑑賞の時は音楽に包まれるような雰囲気をお楽しみいただき、
歌唱活動の曲は歌いやすい音域に合わせて転調します。
歌唱とともに楽器活動の時は参加しやすいテンポに配慮しながら、
リズムやビートでリードしていき、
曲によってはその世界へ誘ってくれる聞き慣れた前奏が重要になります

なかなか難しいこともありますが、音楽療法の生伴奏を担当して
ご一緒していただくうちに、「何があっても驚かない(伴奏者の声)」
という現場になります。

皆様とコミュニケーションをしていく中で、参加者の方の声にお応えしながら
予定していない音楽(曲)をその場で提供することがあります。
メロディさえ知っていれば演奏できる技法も求められます。

ライブではコード進行を理解している方が有利です。
さらに経験を積みながら、年齢や男女比によってどのような
音楽が好まれる傾向にあるかを知っておくことから
多様な音楽分野と嗜好の個別性に対応できることになります。

失敗を経験しながら、出来ないことは正直にお伝えし、
間違えた時は素直にきっちり謝りたいと思います。
特に高齢者の皆様との「その時だけのひと時」を大切にしていきます。

幸せな表情をされた時の「音楽」を日々の暮らしの中でも
活かされて欲しいと願いながら・・・お訪ねしています

音楽療法の伴奏者に感謝♪

2014-10-18 21:04:44 | 音楽療法実践
10年前のことを考えると音楽療法の認知度は
徐々に上がってきていると実感しています。

それでも・・・よく言われます・・・音楽療法って?

演奏を聴くの? 歌うの? 体操するの? 楽器を演奏するの? など・・・

なかなか「ひとこと」でお伝えできませんが、
ある先生が分かりやすい言葉で表現されていました。

「音楽りょうほう=音楽りようほう」

どんな目的にどのような音楽を利用してアプローチをするのか・・
あらかじめ準備していく演奏家のプログラムのようにはいかず、
「その時、その場」或いは「目的」にあう「音楽の選択」が必要になります。

特に単発の依頼の時は、かなり幅広い分野の音楽と多様な楽器を用意して行きます。
本来は長い継続性をもって、短期及び長期の目的を作成することになります。

そんな中で、伴奏者(音楽療法ではコ・セラピストと言います)の役割は
非常に大きなものがあるとつくづく実感しています。

担当するセラピストが、その時、その場で選択する音楽を
汲み取りながら瞬時に伴奏する技術のお陰で進行がスムーズになります。

音楽療法では「鑑賞」以外に、歌唱時の適切な調への変換と
その場に合わせた速度と活動し易いリズム伴奏が求められます。

実践先の職員さんが担当していただくこともありますが、
継続していく中で学びとともに的確な技術を得る努力をされており、
日々の音楽利用に繋がっていただけることは嬉しい限りです。

活性、鎮静、気分転換、感動、娯楽、運動、発散・・・
日々の暮らしの中で音楽利用によって豊かで穏やかな時間を持っていただけますように