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まっぴらごめん

2011-01-09 16:26:32 | 日記
菅総理がネットのインタビューにこたえて、

「何をしたいのかではなく、何をすべきかを考えるのだ。」

と強い口調で語っていた。

私は彼のこの発言で、低迷する日本もまだまだ回復には程遠いと感じた。

鳩山政権を引き継ぎ、新しい総理が何をしようとしているのか、
それがあいまいなまま現在にきている。混迷の中で何をしたいのか
明確なヴィジョンを示すこともなく、ただただ事後処理におわれている。
国民が総理からききたかったのは、やはりmustではなく、wantだと思う。
総理の理念を実現すべく、内閣が組閣されるものかとおもいきや、
誰も夢を語ることもない中で、つまりリーダーがいない中で、部下たちは
どう動けというのか。誰もが将来ビジョンもない中でmustでがんじがらめ
になっている。

そもそも、ヴィジョンのない中でmustなんてありえんでしょ。
ただの自己満足でしょ。

会社組織にしてもそうなのだが、トップの夢を実現するために
部下は動くものだ。トップの人にはわからないのだろうが、部下は
それで自分の人生が無駄になるなんて偏狭な考えはもたない。
だいたいそんな気持ちでいるなら、さっさと独立するでしょ。
国民だって同じだ(とはいっても簡単に亡命などできないけど。)
つまり、自分の夢に命をかけてくれる部下がいるのだ。
それに気がつかないばかりか、自分のヴィジョンすら示せず、
部下には夢を実現しろといい、はたまた義務ばかりを圧しつける
馬鹿な組織はさっさとこの世から消えてしまうべきだ。

私といえば、自分勝手で、人にとやかく言われるのがいやなので、
起業してしまったけど、本当にラッキーだったと思う。
日和見的、感情的、ひとりよがり、夢もヴィジョンもない、
そんな会社は地獄でしかない。
でも、そんな中でも一生懸命で真面目な人ほど、もがいているのが
現実だ。

党内の派閥争いや、野党など、いろいろな見解のちがいもあり、
そのなかでもがいているのは自分自身だ。どうしてわかってくれないんだ、
などと寝ぼけたことは言わないでほしい。
自分のヴィジョンを示すことで初めて、野党や党内派閥同士が対峙する
前提が生まれるのだ。
人の上げ足をとることばかりにたけた人だよね。
今の心のありようじゃ絶対に前進できないと思った。

一人の人間として、そんなものに翻弄されて生きるのは
正直まっぴらごめんである。


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