奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

9月議会開会。~心の垣根を取り払う?~

2017-08-28 22:57:58 | 日記

本日、長丁場の9月定例議会、通称決算議会が開会。

条例改正と補正予算のところで2度質疑を行ったが、何だかなぁ~という感じである。
市政を担う重責を預かる立場として、何を感じどこを目指しているだろうか。ちょっとよく分からない・・・

老朽化に伴い、建設移転が進められていた新たな平鹿地域局庁舎のオープンを目前にし、住所地を改正する条例案が提出されたのだが、併設される消防署平鹿分署の名称を、「中央分署」にしたら如何かということを、以前消防議員連盟の会合で提案をさせて頂いた経緯がある。

結局は、市長判断で「平鹿分署」のままにすることに決定されたようだが、その真意を市長に質すと、「一理あるが、『中央』だとイメージとして本署と混同してしまう。思い込みによる誤解を避けたい」という答えであった。

なぜ、私が敢えて「中央分署」を提案したのかと言えば、現在の十文字分署と増田分署が統合され「南分署」が、大森大雄分署と雄物川分署が統合され「西分署」が新しい場所に新設されることが決定されている。

どこに点を打つのか、どの場所に建てれば、緊急出動に要する時間に最大限配慮できるのかというギリギリの判断がなされたわけである。先般の豪雨災害のように、多発する自然災害の前には、やはり身近な場所に消防署があることに心強さを感じるのも当然である。

統合となれば、住所地がどちらになるのかによって、一方からは消防署が無くなってしまうことは事実であり、そのことによって何となく不安になる住民感情も理解できる。

だからこそ、新しい平鹿分署の名称が「中央分署」にすることは一つの布石になるのだろう。

そして、現在の分署体制では、仮に消防車が出動している間に救急車の要請が来ても、人員配置の関係で一度に二つの出動には対応できないという課題がある。

広い横手市のど真中に位置する新しい平鹿分署はその機能が強化され、複数の出動にも対応でき、地理的に隣接する雄物川地域にも出動エリアが拡大するということで、文字通り「中央」を担う揺るぎない拠点になるのだ。

その位置づけが、西分署の場所をどこにするのかというギリギリの判断にも繋がっているのである。

そして、最大の理由がもう一つ。

横手市平鹿郡8市町村による郡市一体の合併から12年が経過し、高橋市長が就任以来強調されていた「地域間の心の垣根を取り払う」ためにも、「平鹿地域局」という名前はこれからも続いていくのだから、機能が強化される消防分署からは、あえて「平鹿」の名前を消すことによって「心の垣根を取り払う」ことに繋がるのではないかという、「大局的」観点からの提案だったのである。以前、地元のJAにも中央支店が新たに作られた。そこを本店と勘違いしただろうか・・・

それを、「本部と混同してしまう」という目先の議論で一蹴されてしまったことは正直残念ではあるが、それが横手市長としてのトップとしての判断であるとするならば、一議員の私からはこれ以上何も申し上げることはできない。

結局は、これもスローガンだったのか?

具体的に、市役所の政策としてできることを一つ一つを地道に打ち出すことをせずに、市民に対し「垣根を取り払いましょう」と促すことが、12年間の新横手市の歩みに中枢で携わってきた方の感覚であるとするならば、重責にあるという意味、ご自身の「権利」を十二分に活かしきれていないのではないか。

あの時確かに議場では、失笑が漏れていましたよ。

DMO関連の補正予算もようやく出てきましたが、いまいち市としての立ち位置があいまいだし、この取り組みを起爆剤にするんだという気迫が伝わってこないんですよね。

明日は決算特別委員会が開かれます。28年度の事業について、どのような成果があったのか、何を反省し今後どうするのかという視点から徹底的に議論したいと思います。

それにしても、2000ページを超える「実施計画事業評価シート」は読みごたえがありますね。分析していると、書いている人の性格やら、色々なことが見えてきます。

これこそ、タブレット端末を導入した成果ですよ。他自治体、議会関係者の皆さんに強くお勧めします。行政視察にぜひともいらっしゃって下さい。

もはや、「資料を持ち合わせていないので・・・」という答弁は、許されなくなってしまいましたね。


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