政府税制調査会の作業部会は20日、所得税の最高税率を現行の40%から45%に引き上げる検討に入った。民主党税調と調整し、社会保障と税の一体改革「素案」に盛り込むことを目指すとのことだ。
こうした動きを見ていると、日本の政治家や役人が主導すると、つくづく抜本的な改革策は出てこないものだと残念に思う。米国では次期大統領選の共和党候補者の一人であったハーマン・ケイン氏が「9-9-9」タックスプランという面白い提案をしていた。所得税、法人税、消費税を9%に統一するという案だ。現行の所得税、法人税の税率を下げる代わりに、連邦消費税を新設しようというのだ。
これを日本流に応用して私が提唱しているのが、所得税、消費税を10%に統一し、法人税を20%にする、という「ダブル10+20」案だ。現行の3大税収(所得税、消費税、法人税)は約49兆円ですが、この方法を採用するだけで2009年度の租税総額約75兆円をカバーできる計算になる。
「少しずつ消費税や所得税を上げていくだけ」ではあまりにも能がない。日本の政治家や役人にも、もっと知恵を出して欲しいところだ。まだまだ日本には抜本的な解決策を提案できる人が少なすぎると残念に思う。
政府は24日午前の臨時閣議で2012年度予算案を決定した。一般会計の総額は11年度当初比で2.2%減の90兆3339億円で、6年ぶりに前年度を下回った。ただし、東日本大震災からの復興経費を別枠で管理する特別会計を含めると予算規模は過去最大。歳入に占める借金への依存度も49%と過去最悪となっている。
一般会計における税収・歳出・公債発行額推移を見ると、歳出が膨らむ一方で税収が減ってきているのが分かる。復興債は25年の特別会計にしてしまったため、予算には含まれないというのですから、この予算は「まとも」に判断できるものではないだろう。
一般会計歳出に占める主要経費の割合の推移を見ると、この50年間で国債費が20%を占めるまでに大きくなっているのが分かる。2012年度の国債発行計画でも発行総額は174兆2313億円で、当初計画としては過去最大だ。しかも民主党政権になってから、社会保障の負担が増加傾向にある。つまり今の日本では、政策的に使うお金ではなく、交付税や社会保障、国債の利払いなど構造的に出ていくお金が大きくなりすぎているのだ。
政府が発表している数値も、当てにならないものばかりだ。あれだけ世間を騒がせた「事業仕分け」では何兆円規模の景気のいい話が出ていたが、結局、数十億レベルで終わっている。
民主党のマニフェストの柱であった八ッ場ダムについても、前田国土交通相が22日、八ツ場ダムの建設再開を表明している。今回の八ッ場ダム建設再開を受けて、民主党の前原政調会長の政治生命、同時に民主党の政治生命もほぼ終わったと私は見ている。あれだけマニフェストに固執していて、かつて国土交通相を務めた時にはまっさきにダムの建設を中止すると発言していたのに、今回の「再開」発表だ。今後の影響力はなくなったと考えざるをえないだろう。
結局のところ、民主党のマニフェストはほとんど実行されていない。マニフェスト自体が「思いつき集」に過ぎませんから、全てを実行できないというのは最初から分かっていたことですが、それにしてもここまで執着心がないというのは如何なものかと思う。自民党とは何が違うのか? 民主党政権になることで日本はどう変わるのか? 全く見えてこないままだ。
野田政権も消費税を強引に10%に引き上げたら、長くは続かないだろう。その後「一体誰が?」を考えると、自民党、新勢力を見渡してみても暗澹たる気持ちになってしまう。
こうした動きを見ていると、日本の政治家や役人が主導すると、つくづく抜本的な改革策は出てこないものだと残念に思う。米国では次期大統領選の共和党候補者の一人であったハーマン・ケイン氏が「9-9-9」タックスプランという面白い提案をしていた。所得税、法人税、消費税を9%に統一するという案だ。現行の所得税、法人税の税率を下げる代わりに、連邦消費税を新設しようというのだ。
これを日本流に応用して私が提唱しているのが、所得税、消費税を10%に統一し、法人税を20%にする、という「ダブル10+20」案だ。現行の3大税収(所得税、消費税、法人税)は約49兆円ですが、この方法を採用するだけで2009年度の租税総額約75兆円をカバーできる計算になる。
「少しずつ消費税や所得税を上げていくだけ」ではあまりにも能がない。日本の政治家や役人にも、もっと知恵を出して欲しいところだ。まだまだ日本には抜本的な解決策を提案できる人が少なすぎると残念に思う。
政府は24日午前の臨時閣議で2012年度予算案を決定した。一般会計の総額は11年度当初比で2.2%減の90兆3339億円で、6年ぶりに前年度を下回った。ただし、東日本大震災からの復興経費を別枠で管理する特別会計を含めると予算規模は過去最大。歳入に占める借金への依存度も49%と過去最悪となっている。
一般会計における税収・歳出・公債発行額推移を見ると、歳出が膨らむ一方で税収が減ってきているのが分かる。復興債は25年の特別会計にしてしまったため、予算には含まれないというのですから、この予算は「まとも」に判断できるものではないだろう。
一般会計歳出に占める主要経費の割合の推移を見ると、この50年間で国債費が20%を占めるまでに大きくなっているのが分かる。2012年度の国債発行計画でも発行総額は174兆2313億円で、当初計画としては過去最大だ。しかも民主党政権になってから、社会保障の負担が増加傾向にある。つまり今の日本では、政策的に使うお金ではなく、交付税や社会保障、国債の利払いなど構造的に出ていくお金が大きくなりすぎているのだ。
政府が発表している数値も、当てにならないものばかりだ。あれだけ世間を騒がせた「事業仕分け」では何兆円規模の景気のいい話が出ていたが、結局、数十億レベルで終わっている。
民主党のマニフェストの柱であった八ッ場ダムについても、前田国土交通相が22日、八ツ場ダムの建設再開を表明している。今回の八ッ場ダム建設再開を受けて、民主党の前原政調会長の政治生命、同時に民主党の政治生命もほぼ終わったと私は見ている。あれだけマニフェストに固執していて、かつて国土交通相を務めた時にはまっさきにダムの建設を中止すると発言していたのに、今回の「再開」発表だ。今後の影響力はなくなったと考えざるをえないだろう。
結局のところ、民主党のマニフェストはほとんど実行されていない。マニフェスト自体が「思いつき集」に過ぎませんから、全てを実行できないというのは最初から分かっていたことですが、それにしてもここまで執着心がないというのは如何なものかと思う。自民党とは何が違うのか? 民主党政権になることで日本はどう変わるのか? 全く見えてこないままだ。
野田政権も消費税を強引に10%に引き上げたら、長くは続かないだろう。その後「一体誰が?」を考えると、自民党、新勢力を見渡してみても暗澹たる気持ちになってしまう。
ただ、小泉首相の様に、利益が出れば分配するだろう、という甘いというか、愚かな見通しでは検討対象にもならないです。高額所得者が自ら分配しないとすると、政府が分配するか、分配せざるを得ないような仕組みを考える必要があります。
累進課税には『税金で取られるくらいなら社員に払った方がまし』と言う消極的なインセンティブが働く可能性がありますが、税が定率であれば、それはなくなります。
その仕組みが発案できるなら、徴税コストは大幅に削減できます。
地方税は、消費税+所得税よりも高い税金だ。
消費税というのは、一ヶ月で消費が10万円だったら5000円の税金を払っている、ということ。それで5%。
所得税+地方税を一ヶ月の消費10万円で割ってみると12.5%の消費税換算となる。
つまり、所得税+区民税+消費税=17.5%となっているのだ。すでにこんなに払っている。さらにこれ以上高いのが国民健康保険である。
また消費税は収入のない人からも徴収する税であり《福祉という観点から大いに問題だ》、民主党の中には、低所得者のための払い戻しなどが検討されているようだが、いっそう税が複雑化するだけだ。「返すなら取るな」は正論である。
現実的に言えば、消費税導入から20年間で一般会計税収は-23兆円減と下がり続けている。消費税を増税しても税収は増えはしないのだ。
さらに悪いのは、過去、消費税2%増税で自殺者+1万人増である。消費税5%増税では+2.5万人で、5.7~6万人の自殺者となる。まさに“逃げ道がないのは無収入の人たち”なのである。
現在的には、自殺者3万人と10年以上も推移しつづけている。下がらない。
消費税を上げても税収は増えないのは、消費税が抑制税だからだ。
たばこ税は喫煙者を減らす目的がある個別消費税だ。それが抑制税である。一般消費税も同じだ。
消費に税金をかけては、消費そのものが抑制され、経済は低下してしまうのが道理。
むしろ抑制させたい事に税金をかけるべきなのだ。ギャンブル、ポルノ、違反行為(罰金)などなど、捜せばいくらでもある。
消費税は撤廃すべきだ。
税収は経済活動の結果と考えるべきだ。
同意。消費に対する罰金です。w
今後消費税は、新聞には掛けないという裏取引もあるようですし。
中小企業だけが丸損です。
3億の所得に人でも10%でいいの?
所得の格差が大きすぎて、最低所得が低すぎるという
問題が、まったく、意識に上らない現状認識に
間違いがある。
消費税も貧乏に滲め。
所得税の最高税率の上積見なくして
所得の再分配という税の機能が発揮されない。