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前世のカルマという癒し?

2011-05-27 21:16:21 | インポート
 自己責任という言葉がしきりに使われはじめたのは、小泉首相の頃からだったでしょうか。終身雇用制度や年功序列制度が崩れ、競争原理が導入されるようになりました。その頃から、うつ病をはじめとする心の病が多くなったような気がします。
 かつては、心の病は動物や人間の霊が憑依したり、前世の因縁やカルマによるものだといわれましたが、現代医療では、自己責任となり、個人の問題として語られるようになりました。
 前世の因縁やカルマによるものだというのは非科学的で、何だか怪しげなインチキくさいものだと眉をしかめるかもしれません。しかし、この方法による治療は、原因を本人のせいにしません。病の原因は自己責任ではなく、悪霊や前世のカルマなのです。
 したがって、精神異常者という烙印を押されることなく、家族や共同体から隔離もされません。「あなたの責任ではない」というメッセージこそがすでに癒しなのです。もちろん、現代医療を否定するものではありませんが。
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