心理カウンセリング ウィル

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なぜ子どもを虐待してしまうのか?

2011-08-27 21:02:19 | インポート
 私たちが喜びを感じるのは未来につながることに参加したり、出会ったときだといわれます。社会貢献をして人の役に立ったときとか、職業について誰かの役に立つことを実感したときとか、結婚や子供の誕生により、将来のために守るべき相手を得たときに喜びを感じます。特に結婚して子供が生まれるということは、自分の人生が未来につながっていくという意識から見れば、心からの喜びを感じるはずです。
 なのに、なぜ、毎日のように幼児虐待が報道されるのでしょうか。よくあるのが、子ども連れの女性が再婚して、相手の男がその子どもを虐待し、女性は新たな夫との関係を重視して虐待を無視したり、加担するケースです。
 しかし、虐待は、貧富や人種、宗教等にかかわらず、次の4つの条件の時に起こるといわれています。
①親の過去の成育歴に関する心理的要因
②親を取り巻く加重なストレスが蓄積されている場合
③保護者に対する援助やサポート体制の欠如
④何らかの点で子どもが親の期待はずれ、ないしは不満足な子ども
 虐待されたから虐待するというのは必ずしも正しくないようです。
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あなたの夫婦関係のパターンは?

2011-08-26 20:43:12 | インポート
 夫婦関係をその機能性、適合性、方向性を重視してレダラーとジャクソンという学者が次のように分類しました。さて、あなたの夫婦の関係はどれに当たりますか。
1 安定し、充足した夫婦
 ①お互いのために生まれてきたように気が合う、絶妙な双子のような夫婦
 ②共に助け合い、創造的な作業ができる天才的な夫婦
2 不安定だが充足した夫婦
 ①形式的につながっているだけで、暇になると喧嘩をする夫婦
 ②結婚は忍耐だと割り切って、ひたすら互いに我慢して鎖につながれた夫婦
3 不安定で不満のある夫婦
 ①疲れるような、不毛な口論ばかりしている夫婦
 ②互いに怒りを内側に秘めた心身症的な夫婦
4 安定しているが不満のある夫婦(最も深刻な問題を抱えた夫婦といえます)
 ①報復を恐れて互いに批判はさけているが、相手に関心のない陰気な夫婦
 ②家族以外の誰かの悪口を言うことで、かろうじて結びついている夫婦
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父親に傷ついた永遠の少女とアマゾネス

2011-08-25 22:59:13 | インポート
 永遠の少女とは、父親との関係において何らかの形で傷ついた女性が、自らのおかれている関係に絶望し、一定の年齢が過ぎても、心理的には少女のままで、根本的な依存状態にあり、他人にいわれたままの役割を引き受けるだけで、自分の生き方ができない女性でのことをいいます。
 その対極に位置するのが、アマゾネスともいわれる「武装せるアマゾーン」で、心の痛手や自分自身を守るために、鎧をきて武装するかのように、男性的・父性的なアイデンティティを築き上げる女性のことです。ちなみに、アマゾーンとは、弓をひくのに邪魔になるからと乳房を切り取った女性、「乳房のない女性」という意味だそうです。
 これらは、相対するものとして現れるのではなく、かわいい人形やガラスのような少女である一方で、殉教者や戦士の女王のような強い女性としての側面を、一人の女性がそのとき、その場でいろいろな生き方を実現しているといわれます。
 いずれにしろ、父と娘は、一歩間違うと疑似恋愛や擬似的な夫婦としての側面をもってしまうような、危うが在ることは確かなようです。
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嫉妬するよりはあこがれをもつ

2011-08-24 22:21:01 | インポート
 嫉妬と羨望はよく混同されますが、嫉妬はねたみであり、羨望はあこがれです。嫉妬はすでに自分が所有しているものを失うのではないかという、「喪失不安」に対する恐れです。自分の夫や妻が誰かと浮気して、自分から離れていってしまうのではないかと思う気持ちは嫉妬心です。
 それに対して、「羨望」というのは他人の持っているものを自分も持ちたいという願望です。嫉妬には第三者がいますが、羨望はあくまでも二者間系です。
 嫉妬には必ずその底に「愛」の問題が介在し、愛と憎しみ、信頼と不信、許容と拒絶などアンビバレンツ(相反する)な感情がわき起こって苦しみます。一方で「羨望」は、憧れる対象に近づきたいと努力します。
 ちなみに古代ギリシャの文化は「嫉妬」が根底にあり、古代ローマの文化は「羨望」の文化であったといいます。それ故に、ギリシャの文化は滅びるのが早く、ローマの文化はヨーロッパ全体に広がったといわれています。
 恋人が他の人に心変わりをしたとき、その相手に「嫉妬」するのではなく、その相手が持っている自分にはない魅力に「羨望」して、努力するほうが幸せになれるのではないでしょうか。
  
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腕組みをすると敵をつくる?

2011-08-19 17:36:12 | インポート
 ある大学で、心理学の実験として、講義を聴いている学生を2つのグループに分け、一つのグループはしっかり腕組みをして聴くように指示し、もう一つのグループに対してはリラックスして聴くように指示して授業終了後に講義内容についてのアンケート調査を行いました。すると、腕組みをしていたグループの方がリラックスして聴いた学生よりも講義内容に対して批判的であることがわかったといいます。
 腕を組むことで無意識のうちにネガティブな感情になり、さらに講義内容についてのテスト結果も良くなかったといいます。腕を組むことは自己防衛であると同時に相手に対して拒否的な姿勢を示します。本人はそんなつもりでなく、自分の考え事に集中したいために行っているとしても、それを見た相手は「拒絶」された気持ちになるのではないでしょうか。
 意図的に腕を組んで相手に「拒絶」の意志を伝えるのなら別ですが、無用な敵を作らないためには、会議や人と接する場面では腕を組むのはさけた方がよいと思うのですが。
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悲観的な考え方を一瞬で止める方法

2011-08-18 11:11:30 | インポート
 アメリカの臨床心理学者で論理療法の創始者として知られるアルバート・エリスの理論は、人の悩みは出来事そのものにあるのではなく、その出来事をどのように受け止めるかによって生み出されるものであり、受け止め方を変えれば悩みはなくなるというのが基本的なスタンスです。
 出来事があって、結果があるのではなく、間にビリーフ(固定観念)による解釈があるという考え方です。とくに不合理な考えによる解釈をイラショナル・ビリーフ(非合理的な信念)と呼び、それを粉砕することを目的としています。
 この論理療法をベースにしながら、解釈する前に考えることをやめてしまえばもっと簡単にいくのではないかと考えたのが、ポール・G・ストルツ博士で、その名も「ストップ法」というきわめてシンプルなものです。
 いくつか方法がありますが、二つだけ紹介します。一つは不安に襲われたり、悲観的な考え方に陥りそうになったら、「ストップ」と大きな声で叫んで机や壁を手でたたくという方法です。ただし、この方法は周りに人がいるとできません。周りに人がいても気づかれないでできる方法があります。腕に輪ゴムを巻き付けておいて、手首の内側を上に向けた状態にして、輪ゴムを引っ張って手を離すのです。
 悲観的な考え方が「パチン」とはじき飛ぶはずです。

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逆境指数とは?

2011-08-17 15:35:27 | インポート
 知能指数(IQ)が高いだけでは、社会的に成功はしないといわれています。そこで、提唱されたのが「こころの知能指数」といわれるEQ(Emotional Quotient)です。知能指数の高い人よりも、他人に共感する力や感情のコントロールができる人、感情表現が豊かな人など感情指数の高い人が社会的な成功を収める確率が高いという説です。
 では、逆境指数といわれるAQ(Adversity Quotient)とは何でしょうか。アメリカのポール・ G・スポルツ博士が提唱する概念で、IQが高く、EQも高いの社会的成功ができない人がいるのはなぜか。逆境に弱いからであるといいます。逆境には、社会的逆境、職場における逆境、個人的逆境の3つの逆境があるといっています。これらの逆境への「対応」の仕方を改善することで逆境を克服し、苦難に耐え抜く力が高まるということです。AQ判定テストにより、自分の逆境指数を知り、その対処法を身につけることで自分の本来の能力を伸ばすことができ、成功が約束されるという考え方です。
 ただし、EQ(感情指数)もAQ(逆境指数)もその判定テストの信頼性については疑問の残るところではあります。
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心の悩みは「解決」するのか「解消」するのか?

2011-08-14 09:24:15 | インポート
 青春時代の悩みの多くは「解決」するのではなく「解消」するのだ。と、何かの本で読んで妙に納得した記憶があります。確かに、「自分はなぜこの世に生まれてきたのだろうか。」、「生きる意味や生きる価値とは何だろうか。」と真剣に悩んだ時期がありました。しかし、それらの悩みが解決したかといわれれれば、「否」です。むしろ、いつの間にか考えなくなって現実社会の中にとけ込んでいったように思います。
 心の悩みの多くも、「解決」するよりも、「解消」していくのではないかと思います。「解決」できるような問題なら、それほどに深刻な悩みとはならないと思うのです。
 身体に負った傷や病気などが治ることは「治癒」といいますが、精神医療では「寛解」と言う言葉が使われることが多いようです。症状が好転または、ほぼ消失し、一般的な意味で完治しないまでも、「問題ない程度」にまで状態がよくなる、あるいはその状態が続けば「寛解」したと見なすということです。
 つまり、問題は「解決」していないけれど、社会生活を送る上で大きな支障がない程度の状態になったということです。人が社会生活を送る上で「悩みがない」、ということが考えにくい以上、「解決」はしなくても、「解消」することでよしとする方が賢明ではないでしょうか。 
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女性にもてる聞き上手な男!!

2011-08-11 22:25:53 | インポート
 男女の脳の構造のちがいについて書かれた「脳の不思議がわかれば、女性関係は99%うまくいくという」本に、聞き上手な男が女性に一番もてるという一節がありました。 
 女性にもてるには、女性が話しているときに大きくうなずいて、返事をしっかりする。顔に表情を持たせ、笑顔をみせる。そして、最も大事なことは共感をするだけで、こうした方がよいとか、それはこうだよとか具体的なアドバイスや結論を指示をしないということだとあります。なぜなら、女性は共感してもらいたいために話しているので、結論がほしいわけではないと書かれています。
 これは、カウンセリングの世界では、カール・ロジャースが提唱した「来談者中心カウンセリング」として知られている理論そのものです。ロジャースはカウンセラーの条件として3つあげています。
一つ目は無条件の肯定です。すなわち、相手の話すことを否定したり、遮ることなく、温かく受容することです。
二つ目は共感的理解です。相手の話すことを自分自身に起こったことのように感じ取り、理解することです。
三つ目は純粋性です。自己一致ともいいます。つまり自分をごまかすことなく相手と接することです。
 著者の米山公啓先生は神経内科が専門ということなので、おそらくこれを下敷きに書かれたものと思いますが、これが出来たら、女性に限らず、同僚にも、部下にも信頼される人になることは確かです。 
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働きバチも働きアリもみんなメスだった

2011-08-09 20:05:28 | インポート
 話題の「働かないアリに意義がある」(長谷川英祐著)を読みました。目からウロコというか、ショッキングというか、なんとも驚きでした。ハチやアリの巣には、基本的にメスしかいないというのです。女王はもちろんメスですが、働きバチも働きアリもみんなメスだというのです。
 では、オスはどこにいるのでしょう。一回女王と交尾するだけで何もしないオスは社会の厄介者で、女王が十分な交尾をすますと、働きバチはまだ巣に残っているオスにはえさを与えず、激しく攻撃して巣から追い出してしまうのだそうです。ちなみに、種の保存の観点から、女王は多様な能力を持つ男達と交尾し、多くの異なった能力の子ども達を産卵するのだそうです。
 では、メスの働きアリたちはみんなまじめに働いているのでしょうか。実は、7割はボーっとしていて、1割は一生働かないのだそうです。そんなことで巣が守れるのでしょうか。大丈夫なんだそうです。彼女たちも忙しくなるとちゃんと働くのだそうです。全員が目一杯で働いていると、いざというとき、疲れ切っていて余力がなく、危機に対応できないのだそうです。
 草食系と称して自分にしか関心のない男や、自己主張ばかりしている役立たずの男達がはびこる人間社会もいずれ、淘汰され、女系社会に収斂されていくのかもしれません。  
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