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身長が高いほどがんリスクも高い №276

2020-01-24 11:25:54 | 日記
 肥満が、肝臓がんや、大腸がん、乳がん、膵臓がんなどのリスクを高めることは、よく知られいますが、身長が高くなるほどがんのリスクが高まることは知られていません。
 日経サイエンス社刊、知っておきたい「がん講座」(中川恵一著)によると、イギリスの中年女性130万人を9年間追跡し、分析としたところ、大腸がん、乳がん、子宮体がん、卵巣がん等がん全体で、身長が10センチ高くなるごとに、16%ずつリスクが高まるという結果が出たということです。
 アメリカ、ヨーロッパ、韓国の男女を対象にした大規模調査の分析でも、身長が10センチ高くなるごとに、がん発症リスクが10%高くなるという結果が出たということです。
 日本人ではどうなのでしょうか。国立がん研究センターが11万人を19年間にわたって追跡調査した結果、日本人男性は、身長が168センチ以上の群は、160センチ未満の群より、がん全体の死亡リスク17%高く、身長が5センチ高くなるごとに、4%リスクが高くなるということです。
 なお、日本人女性では身長によるがんリスクの差は見られなかったということですが、卵巣がんに限って、156センチ以上の群は149センチ未満に比べて死亡リスクが、2.2倍も上昇するということです。
 なぜ、身長が高いとがんリスクも高いのでしょうか。一つの説は、高身長の人は、細胞分裂を促進する「インスリン成長因子」の値が高く、それががんリスクにつながるのではないかということです。もう一つの説は、背の高い人ほど体内の細胞数が多いため、突然変異を起こす確率も高いという説です。
 いずれにしろ、体重は減らすことはできますが、身長を変えることはできませんので、心配しても仕方ありません。それよりも、飲酒や喫煙などのがんを予防する生活習慣を身につけた方が遙かに効果があるようです。
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