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就活できない若者(選べない若者)

2011-10-29 21:42:34 | インポート
 就職活動はいまや学生にとって大変な苦痛を与えています。平均的な大学生の受験する企業は50社ともいわれています。エントリーを含めると100社近くいくのではないかといわれています。考えても見てください。大学3年生の秋から身を削るようにして活動をして、どこからも内定を得られなかったら、自分の人間性を否定されたような気がしてくるというも無理からぬことです。
 就活で鍛えられてたくましくなりました、とポジィティブに考えられる学生は良いのですが、自信を失って引きこもってしまう若者も少なくありません。
 興味や関心のある企業があっても、「どうせ上手くいかないだろう」と、傷つくことを恐れてエントリーしない若者もいます。それ以前に、自分が何をしたいのかわからないと言って、就活そのものをまったくしない、というより出来ない若者がいます。
 何かを選択するということは、他のものを捨てることです。つまり、就活とは自分の価値観に優先順位をつけて、自分の人生において可能であろう様々な部分を切り捨てていく作業でもあります。
 その作業をするには、自分の価値観や可能性を社会との関わりの中で相対化していく力がなくてはなりません。オンリーワンの世界の中で自画自賛しているだけではなかなか社会への一歩を踏みだすことはむずかしいと思います。
  
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マスク依存症について

2011-10-26 21:07:17 | インポート
 風邪や病気でもないのにいつもマスクをかけている若者や会社員が増えてきているといわれています。何かの感染症を恐れているわけでもないようです。私の担当している授業でも入学以来ずっとマスクをしていて、素顔を見たことのない学生が複数います。きょうラジオ聞いていたら、どうやら誰かが、マスク依存症と名付けたということです。
 なぜ、マスクをしているのでしょうか。他者とのかかわりが苦手で、コミュニケーションに自信のない学生や会社員が多いのではないかと言われています。マスクをすることで、何らかの安心感があるのだということです。他人に話しかけられたくもないし、話しかけることもしたくありません、というサインなのでしょう。
 サングラスをかけている人が自分に自信がなく、他人と視線が合うのをさけている人が多いといわれるように、マスクをしている人もそういう傾向があるのではないでしょうか。
 どのように関わればよいのでしょうか。マスク依存症の人は、人とのかかわりに自信がないのですから、「人と話すときには、マスクくらいはずせ。」と怒るのではなく、まずは、ゆったりと構えて相手が安心できる雰囲気をつくってあげることが大切でしょう。

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コメント (8)
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