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高血圧になりやすい人の性格

2012-06-29 00:22:34 | インポート
 原因不明の高血圧は本態性高血圧と呼ばれていますが、その発症には遺伝因子と環境因子が関係すると考えられています。環境因子としては、塩分のとりすぎ、アルコールの飲みすぎ、肥満、ストレスなどの環境因子が相互に関連し合って血圧を上昇させるといわれています。
 高血圧になりやすい性格・特性というのはあるのでしょうか。ある調査によると、几帳面でねばり強く何事も徹底的にやらないと気が済まないという特徴があるようです。いわゆるまじめ人間で、仕事は良くやるが、周りに気がねをして怒りの感情を抑制してストレスをため込んでしまう人が高血圧になりやすいということです。また、一般的に高血圧の人は、人づきあいがよく、困っている人をみると、黙って見過ごせないという性格があることも指摘されています。
 血圧を下げるには、運動、減量、減塩、禁酒、禁煙、降圧剤が良いといわれていますが、逆に、そのこと自体がストレスとなってしまうこともあります。
 精神的なストレスを軽減するためにとっている食事やアルコールが、肉体的なストレスとなって高血圧になるという悪循環を断ち切るのはそう簡単なことではありません。なぜなら、そんなに上手くストレスコーピング(対応)ができる人は、そもそも血圧が上がるようなことはないのですから。

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ガムを噛むと記憶力が高まり、ガンを予防できる?

2012-06-25 21:40:06 | インポート
 噛むことはストレス解消につながるといわれています。非常ベルなど不快な騒音を人に聞かせたとき、ガムを噛むと脳が感じるストレスが減少するという実験結果があるようです。新潟大学の山村健介教授によると、噛むことで口に入れた食べ物の形や味などの情報が刺激として脳に伝わり、脳が活性化するということです。
 ガムを2分間噛んだ後に記憶力テストをすると、高齢者ほど成績が良くなったそうです。記憶に関わる海馬などの働きが高まるからのようです。ネズミを使っての実験によると、歯を抜いたり、削ったりして噛むことができなくなると、迷路で出口にたどり着くまでの時間がそれまでより時間がかかるようになるということです。また、ネズミを毎日30分間縛ってストレスを高め発ガン物質を与えた実験では、木をかじったグループでは何もしないグループに比べて、ガンの発症率が3分の1に減少したということです。つまり、噛むことでストレスが解消されたからではないかと考えられています。
 ガムを噛むことは食道ガンを予防するにも良いといわれてます。唾液が食道の粘膜を守ってくれるからです。逆流してきた胃液を中和してくれる効果もあるようです。食事はよく噛んで食べ、毎日ガムをしっかり噛んで、ボケを防止し、ガンを予防したいものです。

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権利を奪われた悲しみ~自死の遺族~

2012-06-22 14:23:19 | インポート
 愛する人と死別しながら、その悲しみを人前で語れない性質の悲しみがあります。「権利を奪われた悲嘆」とか「非公認の悲嘆」とかいわれています。「自死」により死別した遺族の人たちの悲しみもその一つでしょう。(グリーフカウンセリングでは「自殺」という言い方をしません。)共感されにくく、偏見や差別の対象になるかもしれないことが悲しみを抑制させてしまうからです。
 残された人たちは、深い喪失感を経験するだけでなく、恥や恐れ、拒絶、怒り、後悔や罪悪感などいくつもの、いわば負の遺産を背負い込んでしまいます。
 どうして気づいてやれなかったのだろうかという、罪悪感に襲われます。自殺を防ぐために何か自分がすべきこと、できることがあったのではないかという思いに責めさいなまれたりします。また、自分の罪悪感を他者に投影し、その死が誰か特定の人にあるかのように思い込み、その人を非難することで、自身の過失の感覚を防衛することもあります。
 死別した相手に対する怒りの感情もわきます。なぜ、自分にこんな思いをさせて死んでいってしまったのだろう。あまりに身勝手ではないか、と自分が拒絶されたような気持ちになり、死者に怒りを向けると同時に、きっと自分のことを愛していなかったに違いないと思ったりします。
父や母の自死を経験した子どもは、自分にもそうした傾向が遺伝しているのではないか、という恐れをだいたりします。
 一方で、あれは「自死」ではなく、「事故」だったのだと事実をゆがめて自分の気持ちを納得させるため、事実から目をそらす傾向もあるといわれています。
 こうした複雑な感情に揺れる遺族に対して、どのように接したらよいのでしょうか。。本人がその体験を率直に話せるように援助することが大切ですが、いきなり話しかけたり、「いつまでくよくよしているの」とせめたりしいことです。本人が話す気持ちになるまで、ゆっくりと、自然に、穏やかに落ち着いた態度で接することが必要です。頑張ろうとか、気持ちはわかりますとか、気休めをいうのは慎まなければなりません。

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向精神薬の副作用に苦しむこどもたち

2012-06-15 14:21:04 | インポート
 厚生労働省の調査によると、未成年の精神科受診者15万人にのぼるということです。それも衝撃ですが、かなり多くの子どもたちが向精神薬を服用しているということです。
 NHKの「クローズアップ現代」(6月13日(水)放送)で、「子どもに広がる向精神薬」というショッキングなタイトルでその副作用についての怖さを放送していました。
 重い自閉症やうつ病の症状などに苦しむ人々の効果的な治療薬として使われている一方で、症状の改善のために、薬による治療が広く行われているということですが、中には、不適切な処方によって副作用に苦しんでいる子どももいると紹介されています。子どもの脳に及ぼす影響は未解明で、処方する量や種類について明確な安全基準はないということです。今月3日、薬の深刻な副作用に子どもの頃から苦しんできた人たちが集まり、安易な投薬はやめるよう強く訴えたと紹介されていました。
 他の子どもと一緒の行動がとれなかったり、突飛な行動を心配する保護者が、わらにもすがる気持ちで精神科医の処方にすがる気持ちはわからないでもありません。しかし、学校で他の生徒と同一歩調をとれない子どもを、集団の力でうまく包み込んでいけるようにし向ける先生方の努力はあったのでしょうか。
 脳の機能障害というのであれば別ですが、自我の確立していない未成年の精神が病んでいるという判断は、慎重すぎるくらい、慎重であるべきではないでしょうか。保護者も教師も精神科医も、じっくりと子どもと向き合い、子ども自身が自分をコントロールすることを根気よく学ばせる努力が欠けているのではないでしょうか。その努力こそがすぐれた個性を培っていくように思うのですが・・・。

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新型うつ病と依存症

2012-06-06 22:23:30 | インポート
 新型うつ病は、1970年代以降のいわゆる団塊ジュニアといわれる比較的若い世代に多いといわれています。一見、従来のうつ病よりも軽症に見えるのですが、意外に難治性で、「抗うつ薬」が効きにくいといわれています。新型うつ病は、従来型の「メランコリー親和型うつ病」に対して「ディスチミア親和型うつ病」といわれる場合があるようです。ちなみに、ディスチミア(dysthymia)とは、気分変調症という意味です。
 なぜ「抗うつ薬」が効きにくいのでしょうか。従来型のうつ病は、脳の中で情報の受け渡しをしている神経伝達物質の働きに不調が生じ、心と身体にさまざまな症状が出現する「脳」の病気です。つまり、やらなければならないと思っていてもできないものといわれていました。
 しかし、新型うつ病の人は、職場や人間関係の葛藤の場面では気分が落ち込みますが、いったんそこから解放されると活動的になれるのです。好きなことをしていれば問題はないわけです。ですから、抗うつ薬よりも、お酒やギャンブル、買い物などをしていれば気分が良いのです。自分にとって楽しいことばかりしていたいというわがままな面があるので、依存症になりやすいのです。ある意味では、何かに依存することが新型うつ病の「抗うつ薬」だという皮肉な見方もできますが、「新型うつ病」が逃避や未熟さだけが原因とは言い切れない面があるのも否定はきません。それは、次の機会に譲りたいと思います。

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悩みを「病気」としてとらえる?新型うつ病

2012-06-01 10:40:09 | インポート
若者を中心として近年、人間関係や仕事上のさまざまなトラブルについての悩みを、「悩み」として正面から向き合い、自分なりにどのように解決していけばよいか対処できなくなってしまい、「うつ病」という医療次元の問題にしてしまう傾向があるようです。
 以前は、うつ病になりやすい人というのは、まじめで几帳面、責任感が強く、仕事熱心な人だといわれていました。しかし、20歳~30歳代に多く発症している新型うつ病といわれる人たちはまったくタイプが違うようです。クリニックの理事長でもある医学博士の榎本稔氏は、新型うつ病の病前性格について、ある著書の中でこんなことをいっています。
 過保護に育てられ、依存的でわがままで、自己中心的な言動を示し、自己愛的で、仕事熱心ではないタイプが多い。周囲に対する配慮が足りず、自分で責任を感じることが少なく、すぐに他人に責任転嫁し、逃避的傾向が認められる。
 仕事の最中はうつ状態で、突然泣き出したり、ささいなことで怒ったり、周囲から見ても、明らかに支障をきたしているが、一歩職場を離れれば自分の趣味に没頭したり、気の合う友人と楽しく遊びんだりできる。
 周りの人が自分に配慮するのは当たり前で、仕事が上手くいかないのは、会社や上司が悪いので自分は悪くないと考える。自分の言動が周囲の人や社会にどれだけ迷惑をかけているかという認識がなく、すぐにキレたり、暴言を吐いたりして、自分の感情をコントロールできない。どうしても他人に転嫁できない問題に正面からぶつからなければならなくなると、「病気」として医療機関にかけこんでしまう。
 榎本氏はこれを豊かな社会が生んだ、「社会文化的うつ病」といっています。

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