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傲慢症候群(ヒュブリス・シンドローム)とは? №242

 英国の神経科医で政治家でもあったデービッド・オーエンによると、傲慢症候群(ヒュブリス・シンドローム)というのは、「権力の座に長くいると性格が変わる人格障害の一種」だということです。
 ヒュブリスというのは、「驕慢」とか「傲慢」とか「野心」というように訳されるギリシャ語の単語で、そのヒュブリスが人間の心にとりつくと、当人に限度を超えた野心を抱かせ、挙句の果ては、当人を破滅に導くと考えられていたそうです。
 「オレ様化する人たち~あなたの隣の傲慢症候群~」(朝日新聞出版)の著者で精神科医の片田珠美さんによると、その症状は次のようなものだということです。
①人の話を聞かない、②自らを誇示する、③人を威嚇する、④横暴になる、⑤同意ばかり求める、⑥自社開発主義症候群 
 こうした症状に陥る人達には、①自己愛が強い、②権威に弱い、③序列に敏感、④視野狭窄、⑤自己正当化、⑥現実否認、⑦自己顕示欲が強い、⑧意外に気が小さい等の特徴があるそうです。
 一生懸命頑張って望みの地位を手に入れた人たちは、自らが傲慢症候群の症状を呈していないか胸に手を当てて考えてみてください。
 不幸にして傲慢症候群にかかった人のもとで働いている人は、どうしたらよいのでしょうか。片田さんは、限界設定(リミット・セッティング)を適用することを進めています。限界設定(リミット・セッティング)とは、相手の様々な要求に対して、ここまではできるけれども、ここからはできないということをはっきりさせることです。

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コメント一覧

森田研究員
傲慢症候群
①自己愛が強い、②権威に弱い、③序列に敏感、④視野狭窄、⑤自己正当化、⑥現実否認、⑦自己顕示欲が強い、⑧意外に気が小さい、どれも当てはまりそうです。誰もがいつ傲慢症候群に陥ってもおかしくないですからね。片田さんの著書は考えさせられるものが多いです。
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