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盲目の人権活動家・陳光誠氏の裁判について

2006-08-20 01:49:05 | 時事問題
このブログで取り上げた、盲目の人権活動家・陳光誠(Chen Guangcheng)氏の公判が山東省で8月18日(金)に行われた。

そもそも陳光誠氏は、臨沂市人民政府の物理的強制手段による一人っ子政策遂行に対して、集団訴訟を起こそうとしていた昨年9月に、臨沂市関係者に拉致され、それ以来自宅軟禁されている。

軟禁中に陳光誠氏が、公共財産の破壊と交通妨害を行ったとして訴追された。その公判が18日行われたわけである。公共財産の破壊と交通妨害ということがそもそも茶番であるのだが(だって陳氏は、ほぼ自宅軟禁だったのだから…)、裁判の運営もそれに劣らず茶番である。

公判の前夜、陳光誠氏の弁護人が地元警察により拘束された(もっとも拘束は裁判が終わったあと解かれた)。陳光誠氏の公判は延期されず、代わりに地元の弁護士がつけられた。しかしこの弁護士は、検察に対して異議なしを連発し、結局陳光誠氏が盲目であるゆえ寛大な措置を願うとのみ述べたにすぎない。判決は今月末か、9月初めに出される予定らしい。


中国における弱者の擁護者が権力に楯突く-陳光誠氏のこと(このブログのエントリー)

Chinese Rights Activist Stands Trial After Police Detain Defense Team
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