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竹田の子守唄

2006-08-11 02:57:19 | 雑談
いつぞやKさんと深草の龍谷大学に出張に行った際に、地下鉄を利用した。最寄り駅は竹田駅であった。Kさんは、「竹田って?竹田の子守唄の竹田ですか?」と尋ねた。私は「若いのに竹田の子守唄、知ってるんですか?竹田って、大分県の竹田だと思いますよ」としたり顔に返答してしまった。

やってしもうた。Kさんの言うとおりであったのだ。もっとも70年代前半に、この歌を歌っていた「赤い鳥」の後藤悦治郎もそう誤解していたそうである。

私が10代の頃、ごく普通に放送されていた「竹田の子守唄」であるが、ある時から放送されなくなった。歌詞の中の「はよもいきたやこの在所こえて」の「在所」が、被差別を指すと放送業界が勝手に解釈して、自主規制が一人歩きして自縄自縛に陥ったということらしい。解放同盟が圧力をかけたという事実は全くない。

元来「竹田の子守唄」は、竹田の老婆から採取したものであった。解放同盟の竹田深草支部の合唱団「はだしの子」が、これをレパートリーに入れた。それを伝え聞いた後藤が、アレンジをして「竹田の子守唄」に仕上げのである。(ちなみに「竹田の子守唄」の本歌が最近リリースされたソウル・フラワー・モノノケ・サミットのCDに採録されているらしい。)
DERACINE CHING-DONG
ソウル・フラワー・モノノケ・サミット
3Dシステム

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後藤悦治郎って誰やねん?と思っていたが、NHK教育でフォークギターの講師をしていた、べたべたの関西弁を喋り、しょうもないオヤジギャクを連発していたあの人であった。あのオッさんが、こんな美しい歌を見つけて、編曲して磨きをかけたのか?人は見かけによらないという感を深くした。

松岡正剛の千夜千冊『放送禁止歌』森達也
藤田正、「竹田の子守唄」というメッセージ・ソング
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