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偽装請負

2006-08-03 14:15:39 | 時事問題
7月31日、amazon.co.jpでキヤノンのデジカメPowershotA620が2万4千円台の値をつけていたので注文してしまった。この機種は伝統的なカメラの形をして、そこそこ大きく重く、それゆえに日本では不人気機種だ。しかしバリアングルのLCDを搭載したり、CCDがこのクラスにしては比較的大きいし、カメラの大きさゆえに構えやすいという美点を持っている。さらにシャッタースピードや絞りをある程度いじれるので、面白いと思っていた。

多分新しい製品が出るので、在庫整理を兼ねた安売りをしているのだろうという推測はすぐについた。しかしこの日キヤノンが偽装請負をしていると、新聞紙上で指弾されていたので複雑な気持ちになった。労働問題は全くの素人なので、新聞の解説を引き写しにする。

偽装請負とは「メーカーなどの企業が、人材会社から事実上、労働者の派遣を受けているのに、形式的に「請負」と偽って、労働者の使用に伴うさまざまな責任を免れようとする行為。職業安定法や労働者派遣法に抵触する。」
(http://www.asahi.com/national/update/0731/TKY200607300429.html)

労働コストを削減するための方策として、法律違反を犯しているわけである。しかも日本経団連会長を出している一流企業キヤノンである。もちろん「偽装請負」でも仕事があるだけましという考え方もあるかもしれない。それより先に、キヤノン製品を買ったヤツに偉そうなことを言う資格はないのかもしれない。

もっとも即日次のような対応をとったのは諒とするべきだろう。
「キヤノンは、年内をめどに請負業者との契約を見直して派遣に切り替えるなど、偽装請負の完全解消をめざした対策に取り組む。8月1日付で内田恒二社長を委員長とする「外部要員管理適正化委員会」を設置する。また、グループ全体で2万人以上いる請負や派遣労働者のうち、数百人を正社員に採用する方針だ。」
(http://www.asahi.com/business/update/0731/119.html)
コメント
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