カテリーナ・ゴルベワの早すぎる訃報に続き、チリ/フランスの映画作家ラウール・ルイスの病死も伝えられた。70歳。
ラウール・ルイスという作家と日本の映画市場は、あまりにも特異な作風ゆえかずっと相性が悪く、『ロック公国 ジャゾンIII世』(1984)がアップリンク配給で公開(撮影は『トラス・オス・モンテス』のアカシオ・デ・アルメイダ)されたのちも、作品の公開は続かなかった。見ることのできた作品はじつに少ないが、シャンテシネで劇場公開された『見出された時 「失われた時を求めて」より』(1999)と、WOWOWで放送された『三つの人生と一つの死』(1996)はすばらしかった。
個人的には、現在の多忙から解放されたら、ぜひ『三つの人生と一つの死』の録画ビデオを見直そうと思う。VHSテープの再生なんてしばらくしていないが。
将来、ラウール・ルイスの日本における不在は、すこしは是正されるのだろうか。ピノチェト・クーデタ以前のチリ時代の活動こそが重要だが、現在の日本の映画状況から見て、私たちにはハードルが高すぎる。
ラウール・ルイスの遺体はなんと、彼自身の遺志によってチリに送られ、火葬されるとのことだ。
ラウール・ルイスという作家と日本の映画市場は、あまりにも特異な作風ゆえかずっと相性が悪く、『ロック公国 ジャゾンIII世』(1984)がアップリンク配給で公開(撮影は『トラス・オス・モンテス』のアカシオ・デ・アルメイダ)されたのちも、作品の公開は続かなかった。見ることのできた作品はじつに少ないが、シャンテシネで劇場公開された『見出された時 「失われた時を求めて」より』(1999)と、WOWOWで放送された『三つの人生と一つの死』(1996)はすばらしかった。
個人的には、現在の多忙から解放されたら、ぜひ『三つの人生と一つの死』の録画ビデオを見直そうと思う。VHSテープの再生なんてしばらくしていないが。
将来、ラウール・ルイスの日本における不在は、すこしは是正されるのだろうか。ピノチェト・クーデタ以前のチリ時代の活動こそが重要だが、現在の日本の映画状況から見て、私たちにはハードルが高すぎる。
ラウール・ルイスの遺体はなんと、彼自身の遺志によってチリに送られ、火葬されるとのことだ。