入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「秋」(56)     ’

2023年10月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝も朝霜が降りている。午前6時半の気温零下1度、天気は良さそうだ。例年なら11月に入ってからだが、今年はもう何日も前から凍結防止のため水道の水を流しっ放しにしている。
 鹿の声はするものの、囲い罠の中にはきょうもその姿がない。すっかり、この罠の仕組みが分かってしまったのだろうか。

 昨日、昼を少し回っていた。小屋の外を立ち入り禁止柵を抜けて奥に向かって足早に行く人影を目にした。呼び止めて、どこへ行くのかと聞くと「貴婦人の丘」だと言う。それで、道が違うし、また貴婦人の丘は普段は一般の人が立ち入ることはできないと告げると、得心しないまでも謝罪した。
 誤ってもらうまでのことはなかったが、実はこういう人が時々いる。一昨日も、同じような中年男性がいて、この時はコーヒーなど出して歓談し、こっちも用事があったから一緒にテイ沢を途中まで案内した。
 
 それで、こうしたことが起こる原因が知りたくて、何を道案内にして来たかと尋ねると、携帯電話を見せてくれた。どうもそれさえも誤読しているようだったが、安易な案内やこうした文明の利器に頼る人が今は多い。
 鹿嶺高原に行こうとグーグルマップを頼りにする人も、ここへ来る。林道が通行止めになる前の案内のようだが、それでもあそこへ行くのにこの道順はどうかと思う。
 それで別れて小屋に戻りかけたら、捨て台詞のように「何の権限もないくせに」と言った声が聞こえてきた。それで呼び止めようとすると逃げ出した。
 面倒になり追うのを止めると、今度はイタチの最後っ屁よろしく「警察に言うぞ」という声が届いた。もちろん「是非そうしろ」と応じた。

 呆れた。道を間違え、それを質した牧場の管理人に権限の有無を云々し、挙句の末には警察沙汰にすると言って脅したつもり逃げて行った。恐らく彼はどこかの高原にでも来たつもりで、そこが牧場であり、牧場内を走る市道以外は立ち入り禁止だという当然のことが理解できなかったと、そうしか考えられない。
 もっとニコニコと、優しく言ってあげたらまた違ってたかも知れないという思いがなくはない。きっと彼には、苦虫を嚙み潰したような胡乱なオジイに見えたのだろう。枯れたい。
 
 気分を鎮めるため夕暮れ、御所平峠まで行って地蔵尊の前で30分ほど座った。きょうは、未知の山域に残る古い林道の踏査に行く。
 
 今週末は都合によりキャンプ場、小屋の営業を休止します。
 本年度の営業案内については下線部をクリックしてご覧ください。
 小屋の電話が不通でご不便をおかけしてます。予約、問い合わせは何卒JA上伊那東部支所組合員課、電話0265-94-2473にお願いいたします。
 
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