入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「初夏」 (22)

2017年06月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 きょうはもう、牛でも脱策しない限り仕事はしない。そう決めた。ようやく、第1牧区の電気牧柵下の草刈りが終わった。不安定な斜面や、草の陰に隠れている石や岩に怯えつ、6日をかけて何とか済ませた。もっともまだ第4が残っているし、第3に至っては、まだ立ち上げもできていない。
 草刈りでは避けようもないが、不注意で草刈り機の歯が岩にあたると、ガキッと嫌な音がして、飛び散る火花と一緒に跳ね返されることがある。飯に石粒が混ざっていて、それを噛んでしまったときのような感触だと言えば分かるだろうか。それが熟達者ともなれば、軽く石や岩にチリーンチリーンと歯を当てながら、まるでそれを楽しむかのようだが、あれは変態の趣味だと思っている。あっ、これは失言か。
 
 仕事を終えて管理棟へ下りてくる途中、霧ヶ峰がよく見えた。長いこと行ってないが、高原がたまにはおいでと呼んでくれてるような気がしたた。
 蓼科、霧ヶ峰、今のことは知らないが何十年も昔、夏になるとあそこは華やかな都会が出現し、田舎の若者が、そんな雰囲気に惹かれって出掛けていったものだった。時には良い思い出もできたり、都会人との対抗試合をしたこともあった。
 「山小屋の灯」という歌がある。あの曲を聴くと、霧ヶ峰の見晴るかす緑の草原と、広い空が目に浮かんでくる。そしてそこに、空想の山小屋が見えてくる。
 なんでも戦後の抑留中に、この曲の作者が、遠い故国を偲んで作ったのだと聞いたが、さて望郷にかられ思い浮かべた山小屋とはどこだったのだろう。
 霧ヶ峰も白樺湖も変わったという。今、そんな変貌を目にしては、名曲「山小屋の灯」は聞えてこないかも分からない。代わって、入笠がそんな役を少しでも果たせるとよいのだが・・・。

 O沢さん、多謝。Ume氏のきょうの写真、緑が目に沁みたら来なはれ。明日はかんとさんの天体写真でござる。

 キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。
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