入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「夏」(59)

2021年08月16日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 酷い雨降りだった。昨日に続ききょうも里に帰ってきたが、その道中で見た山室川の増水は一部がかなり危険な状態になっていた。芝平の集落を抜けた未舗装の山道は、枯木橋の少し上部で側溝から溢れ出た水が、山道を川同然の状態に変えてしまって、もしもあんな大雨がまた降ったら、もう乗用車では通れなくなるだろう。側溝に堆積した土砂はかなりの量で、それを除去するのにスコップとツルハシだけでは心許なく、簡単にはいきそうもない。
 あれだけ雨が降ると、当然ながらテイ沢のことも気になる。昨日行った時には、それほど水量に変化はなかったものの、もしかすればどこかの丸太橋が流された可能性もある。夫婦ガ淵の傍にはまたしても倒木があって、まだ処理してないが、それも含め明日は状況を見に行かなければならない。(8月15日記)



 きょうはまず上に来て、雨の止んでる間に囲いと第4に残置した牛たちに塩を与えた。第4の一番の暴れん坊が珍しく呼んだら下りてきて、しばらく警戒しているのか、遠慮なのか、こっちの様子を伺っていたが、少しその場を離れたら、塩鉢代わりにしている古い水タンクの中に顔を突っ込んで夢中で塩を舐め始めた。
 囲いの中の3頭は特に問題もなく、それで最も気になっていた第1牧区の牛の様子を見にいった。入牧してまだ日の浅い牛たちが何頭もいて、未体験の大雨に見舞われたわけだから、全頭の無事を確認できないと気が休まらない。遠くからでも耳標番号が見えるよう、愛用のカールツアイスを今回は持っていった。
 どういうことか、今年の牛たちは異常に警戒心が強く、新参者のくせに和牛とホルスの交配で生まれたF1(雑種第1代)奴が最初からいる牛まで扇動して、群をおかしな方向へと連れて行ってしまう。こういう憎ったらしいのが1頭だけならまだしもホルスにもいて、4頭の確認に手間取った挙句に雷電様へ行ったらそこに牛はいたものの、知らない人には近づくなと畜主に教えられたわけでもあるまいに、大きな図体をして逃げていった。馬鹿奴!自分だけでどこへでも行けというのだ。

 テイ沢の丸太橋は無事だった。流れは元の澄んだ水に戻りつつあるようだったが、水量は一昨日よりも増え、そこに架かった橋は雨に濡れ、改めて頼りなさを感じて帰ってきた。

 一昨日、思い違いをして「タカユキ君」などと呼んでしまい、大変失礼しました。美和ダムにも行かれたSMZ さんを、他の若い人と間違えてしまいました。申し訳ありませんでした。
 O澤さん、多謝、また沙汰を待ってます。
 本日はこの辺で。
コメント
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