入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「夏」(60)

2021年08月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 午前6時半の気温15度、寒い。雨は降ったり止んだりを繰り返し、きょうも一日中そんな天気が続くようだ。昨日、上に来る時に見たら、里の開田を流れる水路にはもう水は流れていなかった。こんな天気で米ばかりか他の作物の出来はどうだろうか。地球の温暖化が、こうした冷害を案じるような天気をもたらしたのだとしたら皮肉な話である。
 権兵衛山はきょうも見えていない、深い雲の中。盆が明けたら囲いの中のホルス3頭は里に下ろすことになっているが、まだ何の連絡も来ていない。あの牛たちがいなくなれば囲いを開放して、第4に残留している和牛の暴れ牛たちを自由に出入りできるようにしようと思っているのだが、さて、それがいつになるのか。
 中間で上がってきた牛たちは昨日呟いた通り警戒心の強い牛がいて、調教に1ヶ月くらいが必要だが、第1牧区は塩場と水場となる沢がかなり離れていて、水場はすでに問題ないが、塩場を教え、そこに誘導するには結構時間がかかるだろう。

 昨夜は里で買ってきた月刊誌を読んでいたら8時ごろには睡くなり、睡魔に抗っても仕方ないと寝てしまった。よく寝たと思い起きたらまだ10時で、その後も時々目が覚めた。2時ごろ灯を点けて、いつものように強い酒を飲もうとしたがその必要もなく、電気を点けたまま再び眠りに陥ちた。結局、10時間ばかり夢と現を彷徨うように寝ていたことになる。
 その間、珍しくずっと、山の夢を見ていた。以前に登った山ではなく、実在する山でもなかった。季節は冬で、時に誰もいない山かと思えば、たくさんの登山者がいる山だったりもし、険しい尾根を行くこともあれば、なだらかな雪原を他の登山者と一緒に行動していることもあった。同行者はいなかった。
 それでいて、ほのぼのとした人との出会いもあって、その辺りのことをもう少し詳しく覚えていれば現に還ってから記憶を牛のように反芻できるのだが、すでに漠とした霧の向こうへと行ってしまった。
 たまにはこういう夢を見ることがある。トロトロと10時間近くも眠れるだけ眠り、休めるだけ休む、そうして昨夜のようにそれに相応しい夢を見ることができた時は、現実のことではないのに、実際に起こったことのように満足する。その間、時間が逆行するのも良い。
 昨日は迷ったが4時過ぎに気になっていた枯れ木橋の側溝を浚いに行き、すでに誰かが手を出した後の処理をしてきたこと、それと、ここの自然環境が、里にはない眠りを与えてくれたのだろうと思っている。
 本日はこの辺で。



 
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