こんな雨の日は牛ばかりでなく人も、何をしているのかと聞かれることがある。実は牛は普段とほとんど変わらない。人も、管理棟内でする仕事を雨の日のために用意してあるが(例えばチェーンソーや刃物の手入れ、罠の修理、結束線の準備)、今日は牛と同じように屋外で仕事をするはめに。
第4牧区の電気牧柵を管理するモニターが漏電数値を上げている。雨に濡れた草が電線に触れているせいで、電線の下の草刈を始めなければならない。また、そろそろ牧区替えに備え、第4牧区の給水タンクに水を貯めなければならないが、水圧が低い。遠方の水源地まで行って取り入れ口の調整もしなければならない。これは詳述を避けるが、かなり面倒な仕事である。
午後になれば雨は上がると読んでいたから、まず水源地の調整を済ませ、タンクに水を貯めている間に草刈をして、うまくいけば今日中に思い切って牧区替えまでやってしまうことにする。
あいにく雨と草刈は午後も続くことに。
頼りの57番を誘導する
新しい放牧地で草を食む
牛は最初5頭移った。そしてたちまち電気牧柵の洗礼を受けることになる。あちこちで「グゥ」とか「ゲェ」とか吠えている。すぐではなかったが、群を避けていた26番も他の牛につられるようにして移動した。万歳、である。
こう書けば、いとも簡単のようだが、細かい作業や失敗とかやり直しもある。水源地へは三度も足をはこんだが、ともかくうまく牧区替えできて、実に、実にスッキリとした気分だ。
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